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解説:Worst of all 以降の文法解釈について
- 「Worst of all」が否定の副詞の強調として頭に置かれた倒置文であるが、主節と従属節の繋がりについて疑問がある。
- 普通の文法では、主節AはS + be動詞 + 副詞の形になるが、この文では「that first moment」が主語となっているため、解釈に自信がない。
- 次に続くグループの主節Bとの繋がりもカンマで繋がっており、それが適切な解釈なのかも不明である。
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以下のとおりお答えします。 >添付ファイル文章の Worst of all had been that first moment when, coming back from the theatre, cheerful and content, holding a huge pear for his wife, he had not found her in the drawing room; 文法に関する質問です。 >Worst of all が否定の副詞の強調として頭に置かれて倒置をおこしているため、 後がhad been となっていて、 that first moment が主語、 普通の文法だと 主節A :S be動詞 副詞だけでできているという解釈であっているのか自信がないです。 ⇒ええと、倒置構文ではなさそうです。 Worst of all は名詞句で主語「すべての最悪のこと」、had beenが主動詞、thatは従位接続詞で、first moment以下を引き連れて名詞節をつくっています。そして、その節は文の主要素である補語になります。 >これで1つの文だとすると、 後に続く2グループ(以下)のうちの主節Bの(2)との繋がりが and を使わずにカンマで繋げられているという解釈であっているのか自信がないです。それともmoment の同格のthat が省略されているという解釈なのか分からないです。 ⇒細部はさらに複雑ですね。 when以下はfirst momentにかかり、このfirst momentはhe had not foundを修飾していると思います。また、2つの分詞構文のうち、comingは時「~するとき」を表してwhen につながり、holdingは付帯状況「~して・しながら」を表してcomingにかかっている、と考えられます。 そこで、改めて全体構造や語句や訳文を確認します。 本文全体は、SVCの第3文型です。そして、その骨組みは、《主語:Worst of all「すべての最悪なこと」、動詞:had been「…であった」、補語:that ~ room「~であったということ」》となります。 次のように各種のカッコで括って階層化してみると、全体の構造が分かりやすくなります。 Worst of all had been that {first moment [when, coming back from the theatre, cheerful and content, (holding a huge pear for his wife),] he had not found her in the drawing room;} 語句を、もう少し小分けして見ておきましょう。 *Worst of all had been that ~:「とりわけ最悪だったのは~というであった」。 *first moment when ~:「~した最初の瞬間」(→彼女を見つけられなかった)。 *coming back from the theatre, cheerful and content:「陽気に満足状態で劇場から戻ってきたとき(戻ってきた最初の瞬間)」。 *holding a huge pear for his wife:「妻のために大きな梨を持って」(→戻ってきた)。 *he had not found her in the drawing room:「彼は彼女を居間/応接間で見つけられなかった(=そこにいないことを知った)」。 (全訳) 《何はさておき、とりわけ最悪だったのは、妻のために大きな梨を持って上機嫌で劇場から戻ってきた最初の瞬間、彼が目にしたのは彼女が居間に見当たらない、というであった。》
お礼
文章を分解して細やかに解説してくださったため、とても理解しやすかったです。 理解することができました。 わたしのためにここまでの解説を つくってくださったことに感謝します。