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種苗法の変更による販売規制について
- 種苗法の変更により、許可なく販売や増殖することが厳しくなりました。
- 農林水産省の登録品種データベースで検索してもヒットしない場合、その品種は登録品種ではないとみなされます。
- 登録品種ではない場合でも、特定の規定がない限り販売は問題ありませんが、詳細は役所に確認することをおすすめします。
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- bannzaiusagi
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今回お書きになられている物全て登録品種には該当しないものと思います。 まず、ノムラモミジはイロハモミジの園芸品種ですが、作出は江戸時代です。時代が古すぎて当時品種の登録の概念自体がなかったでしょうし(ちなみにノムラと言うのは葉の色から来た名前)品種登録法が出来た年よりも50年は過ぎているでしょうからおそらく品種登録自体がされておりません。ただし園芸品種や変種は実生増殖してしまうと元の性質に戻ったり個体差が出て親株の品種名が名乗れなくなるので必ず栄養増殖(挿し木や株分け)で殖やして下さい。 山茱萸は昔からある薬用の木が花が綺麗なので観賞用にされたもの。昔からのもので、購入時に品種名が付いていたなら近年の改良・選抜物で、登録品種の可能性があり確認できなければ増殖・販売できませんが、登録品種データベースで科や学名の方で調べてみたり「さんしゅゆ」とひらがなで検索してもヒットしなかったのならとりあえずこの種類の登録自体が無く問題無いと考えられます。 ただし「薬効がある=摂りすぎれば毒にも成りかねない」ので、販売を人に任せる様な販売には向かないと思います。薬効を持つ植物だと購入先でどのように扱われるかわからないので、ご質問者様が対面販売で「あくまでも花を眺めて楽しむ事」と説明すべきものと感じます。 虹の玉と言うのが多肉植物の事なら、これも昔からあるもので多肉植物販売業者ならどこでも扱う普及種なので増殖や販売の方は問題無いです。ただし子株以上に育ったものだと株を動かせば葉がぽろぽろ取れやすくて運搬時しっかり梱包し、かなり気を付けなければ売り場所まで運び、並べようと出してみればすでに葉が結構取れていて見栄えが悪く売り物に成らなくなる可能性が・・・。虹の玉は多肉植物の中では結構ありふれた種類で家庭での自家増殖が簡単に出来てしまうので販売時の単価も安く(変種のオーロラの方が育ちが遅い分普及しておらず需要がある)個人で販売するには元を取れない類ですし、運搬に充分気を遣わないと売り物に成らない物ばかりになってしまう可能性がのある種類。並べるまでは無事だったとしても販売中に客が不注意に触れば葉が取れ(特に子供にイタズラされ易い)葉の取れた株はなかなか売れず返品されてしまう事も。これも対面販売で(出来れば生産している場所での直販)販売したときに大きさに見合った箱に入れて緩衝材を入れるなど梱包をしっかりして家に持ち帰る迄は、車の振動などで倒したりしない様にと助言なさった方が良いです。 ヘンルーダ(別名ルー)とタンジーは外国のハーブ(昔から外国で有効活用していた植物の総称)で、特別品種名が付いていないのなら増殖や販売自体は問題無いです。ただヘンルーダの方が以前猫除け植物として流通名を付け販売されていた事があり品種登録ではないものの、それと同一株だったり販売会社がはっきりしない株だと後々面倒なことに成りそうなので、親に使う株は出来れば出所のはっきりしているハーブ専門店か大手種苗会社から販売されているヘンルーダかルーの名前で売られていた物を使うと良いでしょう。 でも、2種類とも強めの毒性を持つ防虫・殺虫目的で使われるハーブで日本では一般的では無く(外国では昔、科学的な防虫・殺虫剤が出回るまで衣服の防虫剤代わりや野菜などの病害虫予防に畑に植えられた。需要が今ではほとんど無いのであまり販売されているのを見かけない)どちらも子供やペットが誤って口にいれてしまうと危険ですし花は地味で鑑賞にあまり向かず、利用法も正しい知識が無ければ効き目も満足に望めないのでプロの生産者でない人が増殖し販売してもなかなか売れにくいかと・・・。これらももし売るのなら対面販売の方が良く、毒草自体あまり詳しくないと思われる人へ売るべきものではないですし、他の人に販売を任せてしまえばハーブの一種だからと(ハーブ=どれも食べられると思い違いしている人が結構多い)購入者が誤って口にしてしまえば大変な事に・・・。そのことまで考えれば増殖や販売は最初から行わない方が・・・。 以降、他の種類の増殖・販売時に登録品種か確認するには、まずは増殖したい植物がどんなものかをウイキペディアなどで詳しく調べてみて学名や別名の方でも調べ、生産のプロ以外でも扱える性質の物なのか、どんな利用法があるのかを先に確かめておいた方が良いです。 特に多肉植物は道の駅などに販売を委託してしまうと他の植物と一緒に水やりされてしまいがちで、与えられる水分が多すぎて根腐れしてくることも多いので委託販売は出来るだけ避けた方が良い類いです。中には当てる日光の加減や温度が案外難しい種類もあり、増殖中の環境は良くても販売先で置かれる場所の日当たり具合や温度が合わず葉色が悪く成ったり徒長したりですぐ傷んでしまう事もありますので・・・。
お礼
大変詳しく回答頂きありがとうございます。 法律遵守も大切ですが、植物の性質を知る事も大切だという事にも気付かされました。 ありがとうございました。