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【電気】PD、CTの2次側のアースは中性点でアース
【電気】PD、CTの2次側のアースは中性点でアースが付いていないとPDとCTは燃えてしまうそうです。 PD、CTの中性点はどういう役割をしているのですか? なぜトランスにも2次側に中性点が付いているのか、どういう機能を果たしているのか教えて下さい。
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まず、質問中に "PD" という名前が使われていますが "VT" の誤りと推察します。また、昔の呼称 PD の改訂呼称 CVT についても同様です。 「 2次側のアースは中性点でアースが付いていないと PD と CT は燃えてしまう 」という内容についてコメントします。 2次側の接地 ( アース ) は必ずしも中性点で行う必要はありません。1つの回路単位 ( ex: 2次、3次 それぞれ ) のどこかで行われていれば、機能を達成できますし、製造メーカーの中には別の技術的理由から中性点で接地しない ( ex.: 第2相接地 で接地する。 ) という基準を設けているところもあります。 接地することの技術的理由は、VT、CT は磁気的なカップリングでその機能を達成しています。しかし、1次巻線 - 2次 (3次 ) 巻線 の間の巻線間静電容量、2次 (3次 ) 巻線 - 接地電位 の間の対地静電容量の静電分圧から、接地をしないと 2次 (3次 ) 巻線に高い電圧が誘起されて危険ですし、すぐには絶縁破壊しないまでも、コロナの発生により絶縁物の炭化を惹き起こし、トラッキング現象から絶縁破壊に至って火災を起こすことがあります。さらに、製作不良や経年劣化により1次巻線 - 2次 (3次 ) 巻線 の絶縁が不良となり、混触により同様の危険があります。 従って、電技 ( 電気設備技術基準 ) 解釈 第27条 ( 「 計器用変成器の 2次側電路の接地 」 関連 省令 第12条 ) にその旨規定されています。参考にしてください。 尚、電技を見ていただくと、低圧を低圧に変成する計器用変成器 ( ex.: 1次側電圧 440V ) の 2次側電路には接地は不要 ( しろとは書かれていない。) なのですが、日本の電力会社では接地 ( 電技ではしてはいけないとは書いていない。) を求めるケースが多いようです。
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