- ベストアンサー
ノギスの内側測定面の校正に関する問題と解決方法
- ノギスの社内校正体制を整えるために、内側測定面の校正方法について悩んでいます。
- 外側測定面はブロックゲージ10/30MMで対応し、内側測定面をマスターリングゲージφ20で社内校正する予定です。
- ホルダーなどのアクセサリーは必要でしょうか?どなたか知識のある方、ご教示ください。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
まず結論としては、その方法で問題ありません。わざわざホルダーを使用しなければいけない、という事はないです。 しかしほぼ同時に三点マイクロメーターについても校正について質問されているようなので、「測定機の校正」という行為の基本的な考え方から書いてみますね。 まず大前提として、あらゆる測定機器と作業には誤差があります。真の値ジャストを測定できる機器&作業者は存在しません。何故なら数値というのは無限に細かく考えられるためで、どれだけ高精度な機器であっても、より細かい視点から見れば誤差、つまり『不正確さ』を持ちます。 この誤差がどの程度であるかを確認するのが校正という行為です。 方法としては極めて単純で『校正しようとする機器よりも高い正確さを持つ機器で値が保証された物品』を測定するだけです。 この物品の事をゲージと呼びます。ブロックゲージもリングゲージも全てこれです(当然、個々のゲージ毎に正確さは異なりますが)。 普通は「物品を測定する」という行為はその物品の何がしかの物理量を数値化しようとする行為ですが、既にその値が高い正確さで保証されているため、逆に「該当の測定器は、どれだけの『不正確さ』を持つか」が確認できる事になります。 これが校正です。 しかし、この『校正』という行為そのものにも不正確さがつきまとうため、個々の方法が許容されるか否かは純粋に「どのような用途に使用するか」で変わります。 つまり具体的な社内校正の手順の可否については、御社が責任をもって判断すればよい(判断するしかない)部分になります。 例えば市販のブロックゲージでなくとも、ノギスであれば「校正済みのマイクロメータで測定した物品をノギスで測定する」というのも校正としてはOKです。 しかしこれでは「マイクロメータでの測定値」にも「ノギスでの測定」にも誤差さあるため、その保証値としては最低限のものに留まります。当然、このレベルで使用できる作業と言うのは限定的なものになります。 つまりは『その校正は要求精度に合ったレベルのものか』が重要なのです。
その他の回答 (2)
- HikaruSai-2018
- ベストアンサー率46% (214/461)
マイクロメーターの校正の回答を参考に
- ohkawa3
- ベストアンサー率59% (1508/2538)
>内側測定面をマスターリングゲージφ20で社内校正 ダメということはありませんが、校正の不確かさをある程度大きく見積もる必要がありそうに思います。 校正の不確かさが多少大きくても、御社の扱う製品の品質保証に支障ない程度であればOKということです。 なお、社内校正に使う標準器:ブロックゲージ、マスターリングゲージは、定期的に外部校正を行う必要がありますのでご留意なさってください。校正周期は、保管の際の環境管理と、使用頻度などを根拠として御社が決めればよいことであって、1年周期で校正しなければならないというようなことはありません。
お礼
ご回答いただきありがとうございました。
お礼
ご回答いただきありがとうございました。 考えがまとまりスッキリしました。