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『雪わたり』「こんばんは。おはようございます。」
宮沢賢治の『雪わたり』についてです。 きつねのセリフで、 「こんばんは。」の後に「おはようございます。」と続けて言うセリフがありますが、これは理由か何かがあるのでしょうか? お願いします。
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ご指摘の部分の前後を、青空文庫から引用すると次のようになっています。(以下引用) お月様は空に高く登り森は青白いけむりに包まれています。二人はもうその森の入口に来ました。 すると胸にどんぐりのきしょうをつけた白い小さな狐の子が立って居て云いました。 「今晩は。お早うございます。入場券はお持ちですか。」 「持っています。」二人はそれを出しました。(引用終わり) 以前に狐の紺三郎から「幻燈会の入場券」をもらっていて、「次の雪の凍った月夜の晩に」会場に到着した場面ですので、最初の「今晩は」は普通のあいさつで、次の「お早うございます」は「お早くいらっしゃいました」「お早いお着きですね」の意味だと思います。 受付係(?)の狐の子も紺三郎に教えられて「今夜は人間の子どもが来るかもしれない」ということは知っていたでしょうから、「本当に来てくれたんだ」という感謝の気持ちが込められているように感じます。これは回答者の個人的な解釈ですが。 余談ですが、子どものころ家にこの「雪渡り」などが入った宮沢賢治の童話集のソノシート(薄いビニールの簡易レコード)があり、何度も繰り返して聞きましたので、賢治の作品の中でも強く印象に残っているものの一つです。
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- kamejrou
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こんにちは ずいぶん昔に読んだと思うのですが 興味を惹かれましたので 読み返してみました 前の お二人の 回答者の方の 仰る意味なのかもしれません? 以下は 私の解釈です 間違っているかもしれません? 狐は 二つの挨拶を 用意しなければいけなかった 一つは相手に対して これは夜ですから 当然「 こんばんは」 でしょう もう一つは 自分の挨拶として 狐というのは 本来 夜行性の動物です 時間が人間と 逆転しておりますから 人間の夜が 狐にとっては 1日の始まり 朝になる そのために この二つの挨拶になった 私はそう 解釈するのですが どうでしょう?
お礼
そう考えることもできますよね。 ありがとうございます。
- garo1970
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私の解釈ですが。 「こんばんは。」は夜の挨拶ですが、 「お早うございます。」は朝の挨拶ということではなく、 「早くにいらっしゃいましたね」「早速いらっしゃいましたね」という 意味だと思います。 質問とはそれますが、 賢治の作品は言葉のちょっとした言い回しやリズムが 本当にすばらしいと思います。
お礼
なるほど。ありがとうございます。
お礼
なるほど。ありがとうございます。