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たり けり
矢を放ちたり と 矢を放ちけり 意味はどう違うでしょうか?
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「お礼コメント」を拝見しました。 >けりは、けりをつけるの語源でもあるので、単に断定の文末かと思いきや、 >伝聞や詠嘆のニュアンスがあったのですね。知りませんでした。 ⇒そうですね。すみません、前便では、「けり」については、派生的用法のみを書いてしまいました。 「けり」(← 過去の助動詞「キ」+「アリ」)も過去の出来事を断定的に言いますね。「たり」との違いは、「たり」が単純に過去の出来事を断定するのに対して、「けり」は「回想的に」過去の出来事を断定することでしょうね。 以下に、これを含めてもう一度まとめます。 ☆「矢を放ちたり」:「矢を放った、矢を放ったのだ」(過去の出来事の断定)。 ☆「矢を放ちけり」:「矢を放ったっけ、矢を放ったものだ」(過去の出来事の回想)、「矢を放ったとさ」(伝聞)、「矢を放ったんだなあ」(詠嘆)。 *「伝聞」や「詠嘆」は派生的用法。 以上、補足・訂正して再送申しあげます。
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- Nakay702
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回答No.1
>意味はどう違うでしょうか? 「矢を放ちたり」: 過去の出来事を断定的に言う。今の「~(し)た」の原形になった。 ⇒「矢を放った、矢を放ったのだ」。 「矢を放ちけり」: 傍観者が聞いた話のように言う。あるいは、詠嘆的に言う。 ⇒「矢を放ったとさ」、あるいは、「矢を放ったんだなあ」。
質問者
お礼
わかりました。 ありがとうございました。 けりは、けりをつけるの語源でもあるので、単に断定の文末かと思いきや、 伝聞や詠嘆のニュアンスがあったのですね。知りませんでした。
お礼
丁寧な再回答をありがとうございました。 「けり」には終わりを表す断定だけではなく、色々なニュアンスがあるのですね。 そういえば、むかし短歌の授業で「詠嘆」と教わったことをいま思い出しました。