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パワコンの電流判定方法
- 太陽光パワコンなどは、発電電流が系統に逆潮しているかどうか判定しています。
- 判定方法としては、カレントセンサからの出力電圧波形と系統電圧波形を比較しています。
- ただし、宅内負荷によって位相が変わることがあるため、判定は難しい場合もあります。
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カレントセンサ(CT)が付いているパワコンは、主に蓄電付きですね。 蓄電付き太陽光パワコンは、電流の向きを判定しています。 系統連系規程により、蓄電池からの逆潮流が禁止されているため、パワコン本体に逆潮流を防ぐ機能が備わっています。 ●蓄電付き太陽光パワコンの場合 パワコンに電流センサ(CT)を直接取り付けて、受電電力を監視できます。 電圧と電流を波形レベルで解析して、電気が流れる方向まで算出します。 具体的には、電圧と電流の瞬時値を乗算し、交流一周期分(50Hzなら20ミリ秒間)を積算すると「電力実効値」が算出されます。この電力実効値がプラスかマイナスかで、逆潮流かどうかを判定しています。 パワコンは1秒間に数万回のデータ取得と演算を行っているので、宅内負荷によって位相がずれても判定可能です。 受電点 ↓ 電流センサ(CT) ↓ 蓄電付き太陽光パワコン ●太陽光パワコンの場合 最近の認可条件では、系統に逆潮流できないケースもあるので、太陽光パワコンの電力が逆潮流しないように監視する機能が流通しはじめましたね。 ただし、太陽光パワコンに直接CTを接続して逆潮流判定を行う事例は無いと認識しています。 普通は例えば、電力トランスデューサのような外部計測器で電力演算を行い、「電力データ」としてパワコンや逆潮流防止コントローラに取り込みます。 受電点 ↓ 電流センサ(CT) ↓ 電力トランスデューサ ↓ コントローラ/表示器 ↓ 太陽光パワコン 電力トランスデューサは、電圧と電流を波形レベルで解析して、電気が流れる方向まで算出できます。 CTで取り込む信号は「交流波形」ですが、電力トランスデューサからの信号は「通信データ」とか「4-20mAアナログ信号」とか「パルス」だったりします。 コントローラ/表示器は、電力が逆潮流しないようパワコンの出力電力を絞る役割を担います。 太陽光発電と逆潮流でしたら「自家消費」のキーワードが近いですね。 技術的な部分に興味があれば「自家消費 パワコン」「自家消費システム」などのキーワードで検索してみると良いです。