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真円度の記載がない場合の径公差とは?
- NC旋盤のオペレーターがアルミ製品を加工した際に、内径公差の記載はあるが真円度の記載がなかった。測定結果によれば製品は歪んでいて公差外になっており、検査と現場で意見が食い違っている。どちらが正しいのかわからないため、詳しい方の助言を求めている。
- NC旋盤のオペレーターがアルミ製品を加工した際、製品の内径公差は記載されていたが真円度の記載はなかった。ホールテスト後の測定結果によれば製品は歪んでおり公差外になっている。しかし、課長は真円度の記載がないため三次元測定器での測定が結果になると主張している。検査と現場の意見が食い違っており、どちらが正しいのか迷っている。
- NC旋盤のオペレーターが加工したアルミ製品の内径公差は記載されているが真円度の記載はなかった。製品の測定結果によれば真円度は0.015であり、歪んだ箇所の大径と小径は公差外になっている。課長は真円度の記載がないため三次元測定器での測定結果が正しいと主張しているが、検査と現場の意見が食い違っており、どちらが正しいのかわからないため助言を求めている。
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>>営業を通じて確認するのが一番なんですかね… 一番です。というか客先トラブルが懸念されている状態で確認しない営業に存在意義などありません。ケツを蹴り上げてやるべきです。 ついでに言っておくと、JIS的な話をすれば御社が有利です。 先の回答でもチラりと触れましたが、測定では独立原則というものが存在しており、「直径+-0.006」という寸法公差と、「円筒度0.03」という形状公差は独立して成立する概念です。 これは独立の原則と呼ばれ、 「図面上に個々に指定したサイズ及び幾何特性に対する要求事項は、それらの間に特別の関係が指定されない限り、独立に適用する。 それゆえ何も関係が指定されていない場合には、幾何公差は形体のサイズに無関係に適用し、幾何公差とサイズ公差は関係ないものとして扱う。 したがって、もし、 ーサイズと形状又は ーサイズと姿勢又は ーサイズと位置 との間に特別な関係が要求される場合には、そのことを図面上に指定しなければならない」(JIS B 0024) 参考ページ https://mypage.otsuka-shokai.co.jp/contents/business-oyakudachi/cad-lecture/2017/201703.html なのでそうした指定がない場合、直径は誤差最小値でOK、円筒度もOK、で一切問題ありません。 ただし、こうした「JISではこうだから」が通じるかどうかは営業と客先の合意が重要な部分であり、加工と検査でグダグダ言ってる暇があるなら、とっとと営業を蹴り飛ばしてが客先と話をつけてさせてくるべき案件です。
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- nowane4649
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理屈上はOKであるべきだが、実用上は客先NGとなるリスキーな状態といったところです。 寸法測定方法において、特別の取り決めが無くJISなどの概念を基礎とする前提で以下を記載します。 特別の取り決めがあるならそれが優先されます。 幾何公差の公差域の定義に考えるべき案件と言えます。(JIS B 0021) まず、円筒度0.03の指定があるわけですが、これは円筒部分をどこで輪切りにしても断面の真円度0.03と、円筒部分の稜線の真直度0.03を含む公差域となります。 なので、通常は円筒度の指示をすれば真円度の指定は行いません。 http://d-engineer.com/seizu/kikakousa2.html また、JIS B 0001では寸法の指示は二点測定を前提に行われます。(JIS B 0001:2010 4.一般事項(f)項 参照) ですので、2点式内径マイクロメータで測って±0.006以内であれば可と解釈するのが自然です。 https://kikakurui.com/b0/B0001-2010-01.html https://www.natuo.com/sokuteigunotukaikatahure-mu2.11saisilyounizilouhousaidaisaisilyou.htm ただし、客先の受け入れ検査がホールテストのような3点式内径測定器である場合、大径・小径のどちらかが±0.006を超えていれば直径NGとされ、もめる確率が極めてて大きくなります。(基本、うちの流儀はこれなんだって言いう水かけ論争になる。) 検査員の方はこの可能性を危惧し、NGと主張しているものと考えられます。
- HikaruSai-2018
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内径±0.006を外したヶ所があるんですよね? 有るならアウトじゃないですか?
- kon555
- ベストアンサー率51% (1842/3559)
実際問題としては製品の使用用途によります、としか言いようがない案件ですね。JIS的にも特に規定はなかったんじゃないかなぁ。 ただし「内径±0.006という公差で、円筒度は0.03」という事からすると、そもそも設計段階で内径の許容量<許容形状公差となっている事は自明です。 なぜなら円筒度は0.03という事は、径の公差で言えば+-0.015に相当しますからね。 つまり、形状公差も加味した上で径公差を満たせ、というのは過剰要求のように見えます。 また両側公差という点からすると、何か軸が入るべき穴でもないようですし、基本的には三次元測定器での多点測定をした際の、最小二乗法で判定していいと思います。 (つまりH7-h7のようなはめあい公差や片側公差であればまた話が変わってくるような、微妙なケースです) 少なくとも盲目的に最大径と最小径でNGだからNG、と判定している検査員は少し過敏すぎますね。 少なくとも私が担当であれば「そちらの主張からすると円筒度0.03が意味をなさなくなる。判断として不適切ではないのか」と確認します。 最大径または最小径を加味して判定すべき製品なら、形状公差もそのように指定されているか、または最大実体公差指定になっているはずだ、という論立てですね。 ただこの辺りは責任論とか数字遊びの範疇でしかなく、最初に書いたように、製品の使用用途により判断されるべき部分です。仮に設計からそのような連絡が検査側に入っている場合は、当然そちらが優先となります。 (まあ、その場合は製造側にもその連絡は入れろよ、という事なりますけど)
補足
ご回答ありがとうございます。 製品の使用用途については、 恥ずかしながらまったくわからず 検査員ですら憶測で使用用途を語っています。 円筒度については私も疑問に思うことがあり、 この公差で0.03を付ける意味がないのではないか? と考えていました。 また、質問の際に記載はしていませんでしたが 図面上のデータムターゲットが 複雑な形状の中で唯一 旋盤でチャックできる三ヶ所と なおかつ突き当てにできる場所が 指定されていたため、 それを踏まえて課長は 「チャックで歪むことを踏まえた上の公差と円筒度を設計している」 と判断したようです。 ですが、やっぱりお客さんに 営業を通じて確認するのが一番なんですかね… お客さんに笑われそうで営業も確認するのが 気がひけると言っていました…
補足
ご回答ありがとうございます。 また詳しいURLもありがとうございます。 おっしゃる通り非常にリスキーで 全数不良もあり得る状態だなと私も思います。 ですが、納期とマシニングセンターとの 日程の兼ね合いもあるため 課長が1工程で仕上げたい気持ちもあるのかなと思います。 お客さんとの特別な取り決めはないため JISが優先されるはずです。 恥ずかしながら JISの二点測定のことは知りませんでした… 勉強させていただきました。 測定についてですが、 三点式のホールテスト、 三次元測定器の8点測定では 中央値での結果が出ました。 (二点式のホールテストはありませんでした…) 検査の考えももちろんわかりますが、 円筒度を満たし、 平均値での公差も満たしているので 過剰品質ではないのかなと思うところもあります。