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貿易赤字って何が問題なの?
アメリカが対日本で貿易赤字だからどうのって言ってきますが、 50円売って(輸出)100円買って(輸入)? アメリカのお金が50円減ったから?何が問題なの?
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国と国ってなるとイメージがつかなくて、わかりにくくなるんですよね。 もっと小さなイメージで考えてみてはいかがでしょう。 例えば山の中に小さな村があるとします。 その村は、これまで村の中だけで経済が回っていました。 自分の家で作った野菜を、隣の家の米と交換する、という暮らしです。 これがいわゆる「鎖国」した状態です。 ではここに貿易が加わると、どうなるでしょうか。 村に通じる道路ができ、都心まで簡単に行けるようになりました。 それまで質素に暮らしていた村人にとっては、都会から商品を買うことはあまりありません。 しかし、村で取れる果物がすごくおいしいと評判になり、都会で高く売れるようになりました。 つまり村の商品が高く売れ、村ではあまり都会の商品は買わない。 いわゆる貿易黒字になります。 するとこの村は今後、どうなっていくでしょうか? 欲しいものは村の中だけで充分手に入るのに、都心からはお金が流れ込んできます。 お金は使わず、お金は稼げるので、裕福な村になっていきますよね。 では逆に、貿易赤字を考えてみましょう。 村の人たちは、お金持ちになり、だんだんと贅沢になっていきました。 それまで乗っていた軽トラではなく、外車を買い、家を建て替え、家具・電化製品に湯水のようにお金を使い始めました。 そうした商品は村にはないので、都心の店から買います。 しかし村で作って売れるのは果物だけです。 つまり果物の稼ぎ<買い物、という貿易赤字状況になります。 これが続くとどうなるでしょうか。 当然、村では貧乏になる人が続出します。 これまで蓄えていたお金があれば、しばらくは持つでしょう。 しかし車を買えば、ガソリンが必要。 電化製品を買えば、電気が必要。 一度、都心並の生活をしてしまえば、以前のような自給自足の生活には戻れません。 村でお金が稼げなくなれば、若者は都心に出て就職してしまいます。 蓄えを使い果たし、借金をすれば破産する人も出てきます。 そうした人が何人も出て、大量の家や畑が売りに出されれば、土地の値段は暴落してしまいます。 つまり貿易赤字が続けば、村自体が滅んでしまうところまで行ってしまうのです。 ここまで踏まえた上で、アメリカ→日本の貿易赤字問題を見てみましょう。 この例でいくと、日本=都心、アメリカ=村に重ねることができます。 以前のアメリカは、日本では作れない品も多く、大量に買っていました。 逆に日本で作る品は品質が悪いので、アメリカではあまり売れませんでした。 これがアメリカ・日本間での貿易黒字状態だった時の状況です。 しかしその後、日本の商品は品質が良い評判になり、逆にアメリカは豊かになったせいもあって従業員の賃金が上昇、それまで作っていたものも時代に合わなくなり、値段が高いのに古臭い商品ばかり、という状況になったのです。 となると日本の商品が売れ、アメリカの商品は売れなくなりました。 これが単純化された貿易赤字の構造です。 先ほどの村と都心の例で考えてみましょう。 最初、村で作っていた果物は都心で飛ぶように売れました。 しかし、果物がたくさん売れるので村は豊かになりました。 それに合わせ、生活費も上昇したのです。 しかし村で作っていた果物のブームは去ってしまいました。 それまで豊かだった村人は、米は魚沼産コシヒカリ、肉は松坂牛ばかり食べ、それを都心から買っていました。 果物が売れず、買い物ばかりしていたらどうなるでしょうか? 同じことが日米間で起きているのです。 それを見かねた村長(大統領)は、都心から入ってくるものを買わないようにする対策を立てました。 それが関税です。 村の外から入ってくる米や肉に税金をかけ、村の中で作るものより高くすれば村からお金が外に流れなくなるだろう、と考えたのです。 村は人口が多いため、急に商品のやり取りがストップしてしまえば、都心の商売人は困ってしまいます。 さらに村に流れ込んでくる商品は、都心(日本)からだけではありません。 大阪(中国)や名古屋(ヨーロッパ)からも商品が入ってきます。 そのためどこから入ってくる商品に、村長は税金をかけるか、が商売人にとっては死活問題。 その上、税金をかけてほしくなければ、村の果物を高く買え、と村長は脅してきます。 貿易赤字問題を単純化するとこうなります。 長くなりましたが、なんとなくわかっていただけましたか?
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- sayoyou
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日本においても、貿易赤字の時には日本が得をしている場合もある。 (貿易赤字だ~と無駄に騒ぐ経済オンチのマスコミの話を鵜呑みにしたり、とある一家の例え話で理解した気になっていると、経済を何も理解できない状態に陥る。) 例えば、日本国内で景気が良くなり内需が拡大し始めると貿易赤字になることが多い。なぜなら日本国内で多くの企業がお客の需要に答えるために様々な資源や物品の輸入を拡大させるから。結果、輸入が増えて貿易赤字になったりもする。 貿易赤字が良い時もある、悪い時もある、つまり大手マスコミがよく報道する 貿易赤字 イコール 経済にとって悪いこと という考えは間違っているということ。
お礼
ありがとうございます。
- sayoyou
- ベストアンサー率32% (16/50)
アメリカは基軸通貨の国なので、アメリカはお金を刷って渡し、日本はそれを受け取り実物を渡すという関係にある(もちろんすべてではないですよ)。 アメリカは紙を渡し、日本は物を渡す。だから少々の貿易赤字ならアメリカは得をする。アメリカは数字上は損をしてるけど実は得をしているの。途上国は紙を手に入れ、アメリカは物を手にしているので得をしているのはアメリカ。 アメリカが基軸通貨の国として経済が拡大し続ける間はこのようなことが成立する。
お礼
ありがとうございます。
- koncha108
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貿易赤字は問題ですよ。簡単に言うと一般家庭の家計で出費が収入をずっと上回ったら破産するのと一緒。実際にはもっとずっと複雑なことがあるのですが、上の事が基本です。貿易赤字がずっと続いたらアメリカからお金が無くなってしまいます。 ここからは複雑な話です。実際にはアメリカは長年貿易赤字を続けていますが、アメリカからお金が無くなりません。いろいろな理由があるのですが一番大きいのはアメリカの企業、不動産や国債に対して海外からの巨額の投資が行われていてお金が流れ込んでいるから。貿易赤字でお金がどんどんアメリカの外に出ていっているのに対して、投資でお金がアメリカに流れ込んでバランスが取れています。じゃあそれで良いじゃないかと思うかも知れませんがそんな事を続けていたらアメリカが海外に買収されてしまいます。アメリカは国として2000兆円を越える債務があるのですが、海外では中国が一番多くアメリカ国債を保有しています。もし世界的な金融不安があって海外からの投資がとまったら大きな金融不安に陥ります。一方で、一般市民の家計と違って国家は通貨を増刷することができます。ただそれを赤字補てんなどに使ったら通貨としての信頼が失われてドルの暴落やスーパーインフレが起こりかね無いので限界があります。もう一つ重要なのが、アメリカの経済はアップル、アルファベット、アマゾン、フェイスブック、マイクロソフトの様な国際的な巨大IT企業に牽引されているのですが、これらの企業が皆多国籍企業で、アメリカ企業であるにもかかわらず利益や資産をアメリカ内にあまり残していません。アップルは海外に70兆円のキャッシュを保有しているのにアメリカ国内では借金をしてます。巨大IT企業の海外のキャッシュの総和は250兆円を越えると言われています。これをアメリカ国内に戻させれば貿易赤字など一気に解決するはずでトランプはそれを推進しようとしてはいるのですが簡単ではありません。 それで躍起になって古き良き時代のアメリカの産業である製造業をアメリカ内で復活させようと躍起になって無茶な通商交渉や脅しをしていると言うところです。 お金と言う意味ではアメリカ全体では貿易赤字があろうともバランスが取れているし経済も成長して失業率も低く抑えられています。ただ、継続的な貿易赤字はアメリカの金融、財政の状況を構造的に不安定にしていて、それが貿易赤字の本当の問題でしょう。トランプはそれを旧態依然としたやり方で解決しようとしていて、現在の国際的な経済の状況を理解してやっているとは思えず良い結果を産むとも思えません。
補足
いろいろな意見をいただきました。 たいしたことないという人。 国家存亡の機器だという人。 世界大戦の危機だという人。 わけわからなくなりました。 だれか総括お願いします。
- nannkaiporks
- ベストアンサー率26% (466/1765)
簡単に言えば、うちの商品を買わないのに、なんでオマエのとこの商品ばかり買わされてんだよぅ! うち、儲からねぇじゃないかよぅ! 損してるじゃねぇかぁ! ってトコなのでは?
お礼
脅して買わせたわけじゃない。 いいものを作って喜んで買ってもらってると信じてるけど。 Win&Winのはずだよね。 ならそっちもいいの作りなよって。ね
補足
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- sayoyou
- ベストアンサー率32% (16/50)
「アンフェアだからアメリカが負けた」ってトランプは言うんですね。 で、アメリカ人は負けると常にそう思うんですね。そしてトランプはその代表者として発言してるんです。 その繰り返しの結果オリンピックはアメリカにとって優位な競技が増え、アメリカにとって優位なルールが構築され、アメリカは毎度メダルを最多取得し続けるという結果を構築しています。 今、経済分野においてアメリカで大転換が起こっています。トランプはスタート時点です。次期大統領は更に経済政策を変革を進めようとするでしょう。 ちなみにアメリカは貿易赤字で得をしています。トランプは気がづいていないか、気がついていないフリをしていますが。
お礼
>アメリカは貿易赤字で得をしています。 へぇ、そうなんですね。
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- potatorooms
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ご質問の範囲の中では、問題は全くありません。 これがアメリア以外の国だとやがては外貨準備高が尽き、国として輸入ができなくなります。買うためのお金がなくなってしまうからですね。 アメリカは基軸通貨の国、日本は基本通貨(国際決済通貨)の国なので、自国通貨で買い物ができる強みがあります。 トランプさんは、自国の労働者への仕事を多くしたいために、この交渉をしようとしています。
お礼
ありがとうございます。
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- sat000
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貿易赤字だけを取り出してあれこれ言っても本当はあまり意味がありません。何かを作るための原材料が国内で不足していて、それを補うために輸入するけれど、その原材料を使って作った製品を国内で販売して利益を上げているかもしれません。輸入代金支払いを含めてトータルで儲かっていれば、企業としては満足でしょう。現実にアメリカの景気はこのところ好調です。好調だからこそ輸入が増えます。輸出もさらに伸びた方が嬉しいのかもしれませんし、実際トランプさんはもっとアメリカ車を買えと言っているようですが、アメ車、欲しいですか?せめて右ハンドル、もう少し小型で、低燃費、故障しにくい車を作ってくれないと日本では売れないですよね。 多分トランプさん自身は経済にあまり強くないのと、公約に貿易不均衡是正を掲げていたために貿易赤字対策にようやく乗り出したのだろうと思います。元々保護主義ですし。ある意味トランプさんは単純で、結構愚直に公約実現を目指しているように見えます。
お礼
ありがとうございます。
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- nagata2017
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おっしゃるとおりですけど 問題がひとつ 為替相場です。 先進国と後進国のお金の価値ですね。 先進国に後進国の格安商品が大量に入ってくるのは 為替相場によるところが大きい。 先進国が後進国の資源を安く買いたたくために設定した為替相場が 後進国である程度のレベル以上の製品を作ることができるようになると その為替相場の設定が逆に先進国側に不都合になってきた。 ということも言える。 輸入業者と それの販売業者にとっては都合が良いことだけど 国内産業にとっては 不都合。 というように 一面性では語れない事情があるのです。 そしてその時の権力を握った人が 自分に都合の良い方を採用する。 トランプにとって どちらが自分の利益につながるのか。 要するにそれだけのことです。 日本に対して 高額な武器を 貿易赤字を理由に売り付ける。 そうすれば トランプの懐にもたっぷりと入ってくるわけです。 武器は一般の商品とちがい いくらでもマージンを上乗せできるのです。 日本でも安倍が秘密保持法を作りましたが その法律の目的のひとつが 武器のコストを隠ぺいすることでもあるのです。
お礼
おかげさまで日本はプーチン氏も怖がっているとか。 自覚はないですが軍事大国らしいですよ。日本は。
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- SPROCKETER
- ベストアンサー率26% (2125/7982)
1980年代にジャパンバッシング(日本叩き)が酷かった時代も同じでしたが、技術的に劣勢の米国が日本の製品管理技術を手に入れようとして起こしたものでした。結局は、日本の製品管理技術を米国へ輸出して妥協しましたが、それまでは日立や東芝がバッシングされて、ソ連への輸出も出来なくなるほどでしたね。 今の状況も当時と同じだと考えれば、チャイナバッシング(中国叩き)を始めただけでしょうね。中国の妥協を引き出したいのでしょうが、米国に妥協するような国では無いですよね。 貿易戦争を放置して置くと、第二次世界大戦前のような同盟国間だけのブロック経済になって、世界大戦に繋がる危険が生じます。米国製品を買えば済む問題では無くて、日本が内需拡大をおこなわないのが原因です。住宅規制を緩めたり、土地投資緩和をおこなって、経済成長する国に戻らないと消費も伸びないわけで、米国製兵器を輸入すれば解決する問題ではありません。
お礼
世界大戦ですか。問題は大きいのですね。
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- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11072/34514)
帝国が崩壊するときって、だいたいそのパターンだからです。優れた文明文化で高い生産能力と経済力を持っていた帝国が隆盛し、当初はその高い技術や文明で周辺国を支配していくのですけれど、やがて帝国領民の人件費の向上で主に食料などが安価な周辺地域からの輸入になって、国内の中産階級農家なんかが没落して貧富の差が拡大していって、最初は帝国の力で没落した中産階級を支えることができるのだけれど、そのうち債務(赤字)が膨らんでそういうことができなくなって、大農園を持つような貴族が台頭して貴族政治になって国内が階級対立が起きるようになって、その一方で力をつけてきた中央から遠い地方で反乱が相次ぐようになって反乱軍に帝国軍が敗北したりすると、帝国は崩壊していきますよ。 長いスパンで見ると、アメリカの没落は帝国の終焉に似ているといえなくもないです。ただアメリカは移民で生産者人口を輸入することができますし、国内で採掘から生産、消費に至るまで回せるだけの物的資源と人的資源と経済的資源を持っていますから我々が生きている間にアメリカ帝国の終焉を見ることはないとは思いますけどね。
お礼
単なる損得の問題ではないのですね。 アメリカの存亡がかかっているとは思いもしませんでした。
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お礼
なるほど。おっしゃるとおりですね。