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旋削ネジ切り加工での不完全ネジ長さについて
- 旋削外径ネジ切り加工を行った際の不完全ネジ長さについて御教示下さい。
- 図面上で、Φ5の壁から不完全ネジ1山以下の指示がある事が問題となっています。
- 不完全ネジ部をプログラムで制御して狙った長さにする事は可能でしょうか?それができたとした場合、机上の計算で割り出すことは可能でしょうか?
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締め切り後に口を挟むようで何ですが... 機械の加速度が足りないと切り上げ動作が早めに開始する事になり、不完全ねじ部が長くなります。 サーボに詳しい方なら切り上げ距離はパラメータから定量的に判断出来ると思いますが、私はそこまでは知りません。 加速が付いていかないのが原因ですから、ねじ切り時の回転数を遅くする事で不完全ねじ部を短くする事は出来ます。 回転数を遅くする事で、加工時間が伸びる他に、加工条件が合わなくなって工具寿命や加工品質に問題を来す可能性は出てきます。 工具の干渉については、邪魔な所は落としてしまえば良い。 とは言え、ねじ切りの原理上、盗みを入れなければ不完全ねじ部を1山未満にする事は不可能でしょう。 どうしても1山以下が必要という事であれば 盗みを入れる、ねじ部を別体にしてねじ込み、相手部品に口元逃し などを提案するのが現実的かと。
CNC旋盤のねじ切りサイクルはZ軸が指令位置に達すると同時にX軸 が逃げますが、厳密にいえばZ軸が達する前にX軸が逃げ始めるので、 それが不完全ねじ部となります そして機械の種類によって、送り軸サーボの設定値(パラメータ)や モータおよび軸周りのイナーシャ、さらにはボールねじのピッチなど の仕様が異なるので、不完全ねじ部のでき方が異なると思われます 一般的には小型自動旋盤といわれるタイプの方が俊敏に動くので、 不完全ねじ部は小さくなるかもしれません Z軸がほぼ完全に指令位置に達してからX軸を逃がすには、 ?イグザクトストップ機能をONとする (ねじ切りモードで有効となるか否かは不明) ?インポジションチェックのパラメータをミニマムにする (加工時間が長くなってしまう弊害が生じます) といった方法が考えられますが、いずれにしても専門的な内容であり、 具体的には工作機械メーカへ相談しないと解決できないと思われます (工作機械メーカも対応してくれない可能性も考えられます) 小生の工作機械に関する知識は些か古いので、現行ではもっと有効な 解決策があるかもしれませんので、ほかの回答者さんに期待いたします 先ずは露払いまで
お礼
度々御教示頂き恐縮です。 私自身10年以上、CNC旋盤を触っていますが ご教示いただいた内容が理解できない程、 機械に関する知識が乏しくお恥ずかしい限りです。 今回ご教示いただいた内容をもとに機械メーカー及び 制御装置メーカーに相談をして勉強してみます。 過去にも一度機械メーカーに今回のような問合せをしてみたのですが、 おっしゃる通り納得のいく回答が得られませんでした。 その時は不完全ねじ部が狭かったわけではないのでとりあえず 製品加工は出来たのですがそれ以上の追求をしておりませんでした。 簡単な内容ではなさそうですがこれをきっかけに今以上の 知識を蓄えられると思います。 今後ともご教示の程よろしくお願いいたします。
お礼
お世話になります。 締め切り後にも関わらずご親切にご教示いただき 有難う御座いました。 やはり1山未満は不可能ですか。 先方へ盗みを提案したのですが設計上、 相手物との兼ね合いで盗みは許容されませんでした。 しかしながら先方もムチャな事を言っている事を承知の上だったようで、 別の案も検討中とのことでした。 工具に関しては今後干渉が起こりそうな時があれば落としてみます。 今後ともよろしくお願いいたします。