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温水ジャケット付タンクの割れについて
- 温水ジャケット付タンクのジャケット部が割れており、お客様より温水が外面から漏れ出しているとの連絡がありました。
- 外注先に修理依頼をしたところ、SUS304は80℃では割れやすいため保証できないと返答がありました。
- これまでの認識では60℃〜100℃以内なら問題ないと考えていましたが、実際に80℃近辺での使用は難しいのでしょうか?
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製作は外注先のようですが、設計はどこなのですか?また、そのタンクの設計温度/圧力は? 強度計算も無しで、感覚で板厚が決められているのなら、設計の問題ですね。 また、溶接部は、PTやRTの非破壊検査はされてますか?また、溶接開先寸法は強度を考えて設定されてますか? SSCやSCCなんて話では無いでしょう、きっと。
温水と言ってもいろいろあるのでしょう。”循環”と言われていますので、閉ループでぐるぐる回していますね。清缶剤の類いを入れていませんか。水質管理は適切に行われていますか。塩素イオン濃度等の管理値はいくらでしょうか。建築設備の世界ではSUS444というものがよく使われているようです。ネット上に多くの資料があります。その中にSUS304、316等との比較が載っています。もともとSUS304を選んだ理由は何でしょうか。
(2)さんの補足的 『時効割れ』 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=211222&event=QE0004 最近も時々出しゃばるまがい物でない専門家の見解にたいし、半端な解説は最小限にしないと失礼なので精読ください。 指摘のような温度で割れることがあり、対策は温間での絞りまたは固溶化熱処理(1100℃) 深絞りをしない全溶接でも同じ現象が出ます。
外注先に温水80℃でSUS304が割れやすいということであれば、喧嘩にならないようにSUS304の鍋は使えませんかと確認する手もあるのでは。 でも喧嘩になるから止めましょう。 貴君の投稿内容を読んで真っ先に「鍋」が浮かんだもので。 別な理由があるはずです。残留応力等々。 参考まで。絞り製品でメッキ後ベーキンギング処理をしないと割れが発生するものがあります。
オーステナイト系ステンレスではシグマ脆化というのがありますが、350℃ 以上で問題になる現象で、80℃で割るという話は聞いたことがありません。 また再結晶温度も同様に350℃以上であり、特別な脆化は考えにくいと思い ます。ただし、製造上ジャケットに残留応力などが集中するような場合、応力 腐食ということが考えられます。この場合は問題部位について焼鈍などで応力 緩和をすると、ある程度防ぐことができます。以下参考にしてください。 http://www-it.jwes.or.jp/qa/details.jsp?pg_no=0060050070 http://www.corrosion-center.jp/pdf/K004.pdf#search='SUS+%E4%BD%8E%E6%B8%A9%E8%84%86%E6%80%A7'