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2次側28V単層トランスの接地について
- P:S=100V:28Vの単層トランス(複巻き)と整流器(全波)を使って24Vを作っています。トランスの1次側の片側は接地させております。
- 60V以下の場合は電気設備の技術基準が適用外とされるので、接地をしなくても良いとされていますが、最近のJISに適応されているIEC60364によれば接地はしたほうが良いと解釈されます。
- 世間一般的には接地を施工した方が良いと考えますでしょうか?
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>60V以下の場合は電気設備の技術基準が適用外・・・ “60V以下・・・”は、電気設備技術基準(省令)の一段下位の 電気設備の技術基準の解釈(通達)の181条“小勢力回路”の規定と思います。 参考URLをご覧になればお判りになると思いますが、単に電圧で区分される のではなく、変圧器の2次短絡電流又は最大使用電流によって、 “小勢力回路”の扱いを受けない場合もありますのでご注意下さい。 ところで、お問い合わせの電路は、変圧器の2次側を長く引き回すのでしょ うか? 一台の機器内部に留まるのでしょうか? 一台の機器内部のことであれば、“電技”を考慮する必要はないはずです。 まずは、電流容量と、一台の機器内部か外部に引き出す電路かの区別を なさることが必要と思います。 余計なお世話でしょうが、 “単層トランス”ではなく“単相トランス”と思います。 >トランスの1次側の片側は接地させております。 この記載が意味することは、1次側に供給される電源の一方の線は、 接地(B種接地)されていることを表しているのであって、問い合わせの 中心となっている単層トランスの1次側で、更に重複して接地しているので はないと思います。 電気事業法の技術基準は、強制法規として、絶対に守ることが要請されます。 一方、IEC規格(=世界標準)及びそれを国内に取り入れたJIS規格は、任意 規格の扱いであって、絶対ということはない筈です。 申し訳ありませんが、IEC60364及びそれを国内標準化したJIS C 60364シリーズ の内容については、不勉強で、お問い合わせに対して満足行くような回答が できません。 DC24V制御回路の接地については、電気的な安全の面と、機械システムの制御 系としての安全性の2面を考える必要があります。 “電技”は、基本的に電気的な安全面の規定です。原理原則の考え方として、100V:28Vトランスの1-2次間の絶縁が破れたときに、2次側に電気的な危険が 発生しないことが担保されていれば、2次側の接地は不要と考えられます。 例えば、次のような条件を満たす場合、2次側の接地は不要でしょう。 a) 2次側の回路の絶縁耐力が、AC100V回路の要求基準を満足する b) 100V:28V変圧器が1-2次間が2重絶縁構造 c) 100V:28V変圧器が混触防止板つきで、混触防止板が接地されている 一方で、24V電源で動作する制御回路において、電線が切断して地絡するよ うな事態において、システムを安全側に倒すようにするには、制御機器の 仕様によって、適切な接地を行うことが必要と考えられます。 (次のURL参照) http://www.sensor.co.jp/switch/jiten/safety04.html 国内で利用する機械であれば、次のURLような安全規格体系がありますから ご検討になることをお勧めします。 http://www.sensor.co.jp/worldsupport/kikaku/09.html
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>いったい、IEC60364は何なんでしょうか? 経済産業省 電気施設技術基準国際化調査(電気設備)報告書2012年 http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2012fy/E002082.pdf 現在のところ公式的にはこれだけと思う 高圧受電設備の接地にはかなりのページを割いてる それらにはそれなりに不適合な場合があるとは記載されている それ以外でIECと電技で大きく違うのは機能接地と保護接地 電技には「機能接地」は無い 「保護接地」も電技には無いが従来のD種接地と変わらない 「機能接地はトランス2次側のマイナス極導体と接地極を接続しなさい」 とは記載されていない ただ、以下のようには記載されてる 「情報技術用の電力を供給するための直流帰還導体PEL 又はPEM,は機能接地線及び保護導体としての役目を兼用 してもよい。」 PEL、PEMとは http://kikakurui.com/b3/B3502-2011-01.html 14ページ 3.36 導体又は PEL 導体は含まない。 注記 この概念は,感電の危険に対しては適用する必要がない(IEC 60050 の IEV 195-02-19)。 1) PEN導体 中性点導体と保護接地導体とを接続する機能導体(IEC 60050 の IEV 195-02-12)。 2) PEM導体 中間点導体と保護接地導体とを接続する機能導体(IEC 60050 の IEV 195-02-13)。 3) PEL導体 ライン導体と保護接地導体とを接続する機能導体(IEC 60050 の IEV 195-02-14)。
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lumiheartさま ご回答ありがとうございます。 ご提示頂きました情報を見て頭が痛くなりました。 読み解く体力があるかどうかわかりませんがよく読んで、ひも解きたいと思います。 私では探しきれない情報の提示をありがとうございました。
電技云々よりどんな回路なのか? 安全回路には0V接地は原則 http://www.fa.omron.co.jp/products/category/safety-components/safety-controllers/index.html それ以外でも 同軸コネクタ http://www.ddknet.co.jp/product/coaxial/bnc/bnc.html これはコネクタケースがマイナス導体 つまりケースアースが必須 他にも圧力センサや流量センサにもセンサ自身が マイナス導体をケースアースしてるのも多い それら諸々の事情を勘案して全ての回路がマイナス導体とフレームと絶縁してる場合に限って トランス2次側を非接地にできる 誤記か? >トランスの1次側の片側は接地させております。 トランス1次側は絶対に接地してはいけません
お礼
ご回答ありがとうございます。 回路については申し上げられません。 DC電源24V(2重絶縁クラス)は接地の必要がないのですが、今回使用しているのが整流器で整流した24Vです。整流器で24Vを作っているのは安いからです。 トランスの1次側の接地の理由は先の方の質問のお礼の通り、100V回路にて接地をしている為です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 たしかに60V以下でも使用電流によっては小勢力回路にならない事を理解しました。ありがとうございました。 厳密に言いますと、P:S=200V:100Vの単相トランス(1KVA)の2次側に100:28Vの単相トランス(300VA)があり、200V:100Vトランスの2次側の片側が接地をしています。そういった意味で100V:28Vの1時側を接地していると言う説明を致しました。また、100Vの接地はD種接地になります。 そして、28Vを整流器で整流するまでは制御盤内で行い、整流された24Vは盤外に出まして、この24Vを使用する機器の距離は制御盤から20M以内にあります。 “電技”の解釈によれば、28V側を接地する必要があるでしょうか? 最近、流行りなのかなんでも接地する傾向があり、過剰設計ではないかと困惑しております。IEC60364が曲者でこの規格が意味しているところがいまいち分かりません。今年の電験3種の法規にもこのIEC60364が出題されていますし、いったい、IEC60364は何なんでしょうか? ご教授のほどよろしくお願いいたします。 ohkawaさま ご回答ありがとうございます。 機能接地は0V側を基準電位(等電位)である機能接地用のアースに接続することで、ノイズ等による0Vの変動を抑え、制御機器(DC電源やインバータ等の電圧電流発生器)の暴走を軽減させるための接地と私は解釈しています。 今回、24?ラインには制御機器はなく、ON/OFFするバルブのみがぶら下がっているので、機能接地までは必要なく、保護接地で良いと思っています。 そして、電圧が低いので感電死の危険もないので接地は不要と思っていました。 説明責任がありますので、ある程度理論武装をして、自信を持って説明が出来れば接地は必要ないと思っていました。 しかし、100:28トランスの1次側と2次側が混触した場合の事は考えていませんでした。混触した場合どのようになるのでしょうか?教えてください。 また、この場合、複巻きトランスでは無く、オートトランス(単巻き)を使用すべきなのでしょうか? よろしくお願いいたします。 ohkawaさま ご回答ありがとうございます。 いっかい、どうなるかやってみます。 ありがとうございました。