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PA66の着色剤について
- PA66の着色剤について教えてください。絶縁不良が発生しました。
- カーボンブラックの温度特性とは何か、カーボンブラック以外の着色剤も知りたい。
- 着色剤の含有割合も教えてください。樹脂材料について知識がなく困っています。
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出現温度、個体差ともに不安定な現象と思います。(逆なら積極利用が考えられる) カーボンブラックの3大特性 http://www.carbonblack.jp/cb/tokusei.html ■ストラクチャー ストラクチャーの大きなカーボンブラックは特にすぐれた導電性能を示します。 なのでその逆。指標として DBP吸収量 があり、小さいグレードが適すらしいが・・・ 電気絶縁性グレード http://www.carbonblack.jp/product/list1_03.html#06ma100r 素人なので区別が付きませんが、ここに聞けば教えて貰えそうです。
参考文献の2.9項によれば、カーボンブラックは分散性がよいので、着色剤 なしの樹脂よりも着色剤を入れた方が絶縁性が向上するとの記述があります。 この記述内容から推定すると、樹脂中で、カーボンブラックが十分に分散し ていなかったことが絶縁性能の低下に繋がったことを疑うことができそうで す。 また、電気的性能を良好に保つためには、特定のグレードを使用することも 必要なようです。 黒色の着色剤として、カーボンブラックは有力な材料ですので、一概に 切り捨てずに、PA66とともに、適切なグレードの選定を行うことを視野に いれて検討なさっては如何でしょうか。
補足
ご回答有難うございます。 >着色剤なしの樹脂よりも着色剤を入れた方が絶縁性が向上する… 着色剤なし(ナチュラル色)の方が絶縁性が高いイメージですが、着色剤有り(カーボンブラック)の方が絶縁性が向上してしまうのでしょうか? カーボンブラックが原因なら着色剤なし(ナチュラル色)のトライも検討していた次第です。
着色剤に関しては情報を持ちませんのでご容赦下さい。 PA66は、ガラス転移温度(Tg)が50℃付近にあり、樹脂がこの温度以上になるとポリマーの主鎖が“うなぎ”の様に動き始めます。その結果カーボンブラック等の顔料も動かされ、熱(エンタルピー)的に安定なろうとしてカーボンブラックが連結するのではないかと推測します。その結果抵抗率が下がって通電するのではないでしょうか? ポリマーの温度がTg未満になると主鎖の動きは停止しますが、上記の仮説とするとTg未満になっても抵抗率は戻らず、下がった状態が継続されます。 もし(線)膨張率の違い(カーボンブラック>PA66)が主要因とすると抵抗率は戻ると考えられます。
補足
ご回答有難うございます。 >PA66は、ガラス転移温度(Tg)が50℃付近にあり、樹脂がこの温度以上になるとポリマーの主鎖が“うなぎ”の様に動き始めます。 ポリマーの主鎖が温度に依存して動くとすると、85℃ → 常温(25℃)に戻った場合では主鎖の動きは止まるのでしょうか?
補足
ご回答有難うございます。 現在、ナチュラル材にて再試験を実施してみようと思います。 カーボンブラックについてはご紹介頂いたメーカーに問い合わせしてみます。 PA66とカーボンブラックの関係性と現象について明確な原因を継続調査します。 有難うございました。