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五軸マシニングの精度維持について
- 今年初めにM精機製 五軸加工機を導入し、割出加工にて加工を行っているが最近精度が変化して困っている。
- 位置関係が0.01から0.05程度の違いが出てきており、経年変化など起こることは理解しているが、皆様はどのように精度維持されているか知りたい。
- 割出加工のみに使用しており、五軸機も初導入にてこのような変化も当たり前なのかどうかも判断できない。
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1.静的精度 工場床面強度(地耐力)が十分にあれば、定期的にレベルチェック を行うことで、それなりに維持できると考えます。 あとは、主軸頭からテーブルへスモールテスタを付けて ・B軸=0度でのX軸およびY軸運動時のテーブル上面の変位 ・B軸=±90度でのY軸およびZ軸運動時のテーブル上面の変位 ・主軸の振れ、テーパの清掃とチェック も定期的に実施すればよろしいかと。 2.動的精度 普通に使用していれば、1年やそこらで大きく劣化することは ありません。 ただし1、2項共に、激しくぶつけたり、加工中のビビリが継続し たり、メーカの組立時のミスや構成部品の不具合(可能性はゼロ ではない)などで、劣化することも考えられます。 1項履歴を残しておけば、不具合発生時にメーカにおける原因特定 の助けになるかもしれません。 3.熱変位精度 >最近精度が変化してきて ことからして、これが一番疑わしいです。0.05ぐらいの精度は熱変 位ですぐに狂ってしまいます。 工場の温度環境はどのようになっていますか? 24時間空調なら良いのですが、夜間OFFの場合、日中の工場内の 温度変化で機械精度は大きく狂います。 また、空調風が機械に当たっていたり、機械のそばに南向きの窓 やフォークリフトorトラックの搬出入扉があったりしたら、熱変位 の影響大です。 また、加工中にクーラントを使用する場合、温調装置が付いていな いと、精度が狂う恐れが大きくなります。 機械に熱変位補正機能が付いているとは思いますが、5軸全体の 精度コントロールは難しいでしょう。 (補正に関してはO社の技術が一歩抜きに出ていると思われます) 年末までお疲れ様です。 機械仕様、使用環境、精度チェック、パラメータ調整... 5軸機ユーザとして素晴らしいご対応に脱帽です。 B軸+90度において、C軸を0度/90度/180度/270度と割り出して 加工した時に、特定の1面だけ精度穴の位置関係がスレると いうことでしょうか。 うーん、原因が推定できません...お役にたてずスミマセン。 一度にメーカに見てもらった方が良いかもしれません(特に 保証期間内であれば直ぐにでも)。 因みに、私の会社では、加工のポイント毎に自動計測をして 補正を入れています。
お礼
回答ありがとうございます。 zaumakuさんが言われるように、スモールにてテーブル上面の精度チェックを行いましたが、据付時の状態と変わりありませんでした。 工場の温度管理はシビアではありませんが24時間空調が効いていますので 急激な温度変化はありません。クーラント温度の制御も出来ています。現在まで衝突などのトラブルもありません。加工材種はほぼアルミです。 熱変化を考えたとき、全体の精度に影響が出るのは理解できるのですが、 五面に対しての精度穴の位置関係が一面のみズレてしまいます。現在は回転中心を補正するパラメータを加減して正寸に調整しています。尚、B軸の動きは +90度側を使用し、-側は使用しない設定にしております。 このような状況下での精度変化原因についてさらにアドバイスを頂ければ幸いです。 確かに一度メーカーに確認してもらう段階かもしれません。 色々とアドバイスいただきありがとうございました。