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アルミ板材への転造タップのネジバカ
- 現在、アルミ薄板への転造タップで散発的なネジバカが発生しています。
- 原因は恐らく転造時にタップ針にカスが巻きつき、山の成形を阻害することです。
- 対応策としては針の種類を変えたり、油の塗布量を増やしたりするなどが考えられます。
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参考になれば幸いです。 質問内容からして、構成刃の生成→脱落を繰り返しているのではないかと考えます。一度構成刃が生成されると、非常に溶着しやすくなります。 この事から ->散発的なネジバカ(下孔が大きくネジが締めれない)が発生 については下穴が大きくなっているのではなく、タップ工具の食いつき部分に構成刃が形成され、塑性変形を阻害し山と谷がなくなっているのでしょう。むしり取っていると表現できるかもしれません。 転造タップは下穴が命、とまで言われるくらい重要ですが、下穴に関しては問題ないとのことですので除外するとします。 となると工具選定若しくは切削油剤・機械側の問題になります。 先ず工具選定ですが、何故高速(100m/min~300m/min推奨では?)なのでしょうか?被削材の板厚を考えても、主軸回転立ち上がりで加工終わってしまうのでは?標準タップで十分対応できるのではないでしょうか。高速タップは標準タップに比べて、スクイ角が弱く推奨周速を下回るような低速で加工する場合は抵抗になります。また機械側ですが多軸タップ加工を実施したことがありませんので構造が解りませんが、完全同期しているのでしょうか?私事ですが過去にタップ溶着及び折損で悩んだことがありましたが、よく調べていくと同期していないことが解りました。特に戻り側ですごい音(ピッチズレ)がして折損を繰り返す現象でした。これは高速タップを使用して初めて確認できたことでした。 最後に切削油剤ですがオイルミストを使用されているようですが、油性でしょうから問題ないように思われます。水溶性エマルションであれば、転造ですので潤滑性の高いものが必要ですが濃度管理をしっかりすれば問題ないでしょう。 長くなりましたが、機械側の同期を疑ってみてはいかがでしょうか?
操作条件としては切削速度と切削油でしょうか。下記サイトのタッピングス ピードと切削油をご確認下さい。また工具においてもさまざま工夫されたも のがありますので、ご検討下さい。
転造タップへの溶着も一因かと。 水溶性クーラントの吐出が望ましいのですが、機械・装置上の 制約があるのであれば、オイルミストを用いることも一案です。 (数十箇所への分岐が大変かもしれませんが) メーカ一例 http://www.fuji-bc.com/
お礼
さっそくのご回答ありがとうございます。 回答中にございます、水溶性クーラントやオイルミストに 関して調べてみましたが、切削用の油ですが、やはり転造タップ にも効果が高い物との認識で宜しいでしょうか? 一度、試してみたいと思います。
お礼
タップ山の形成不良に関しては、加工屋様のおっしゃるとおりだと思います。 高速タップ~に関しては社内的にその様な呼び名で通っていたので、一般的だと思い込んでいたところがありますので、実際の回転に関して改めて確認してみます。(現在資料が手元にない為) 確かにタップの同期に関してはスポットを当てて確認しておりませんでした。 現状の設備でその様な症状が出るかはわかりませんが、一度、設備面での 確認で進んでみたいと思います。