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修理事業におけるキー特性管理と工程能力承認
- 修理事業において、キー特性の管理と工程能力承認の必要性について悩んでいます。
- キー特性で修理が許されていないものについては、MSA(Measurement System Analysis)が正しく機能していれば管理状態にあると考えています。
- 工程承認の対象は、付加価値を作り出すだけでなく、キー特性を測る計測検査工程そのものも含まれるべきだと思っています。
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キーは、 ◆ シャフトのキー溝幅設定(公差)と加工の時の軸芯との関係 ◆ ボスのキー溝幅設定(公差)と加工の時の軸芯との関係 で、市販品等のキー溝は、そのままセットできないのが実情です。 また、回転方向のガタを零する仕様があれば、人の手による摺り合わせが 必要です。特に、お役所仕事は融通が効きません。 <回転方向のガタを零する仕様は、衝撃力をキーに与えない理由です> 民間では、公差を大きくして、少しガタを持たせ、キー長さを長くしたり HRC20~25程度の焼き入れ処理をして、最悪追加加工が容易にでき且つ 強度アップもできる仕様で、手間を省く事をします。 さて、前述の内容を踏まえて、現状把握の計測とキー性能が維持できる セット方法ができるかを確認する必要があり、キー特性管理と工程能力 承認を必要としているのでしょう。
少し状況が見えてきましたので具体的な話をさせていただきます ?のコーティングの膜厚ですが、修理段階で一度はがして掛けなおしているなら、事前に実施する条件出し(工程能力の確認)も同じ条件ではがした素材にコーティングをするのが正しい方法といえます ??については修理段階での工程能力を議論する対象ではなさそうです 修理が終了した部品の品質を保証する必要があることは理解できますので、???項共に直接測定や検査が出来れば実施すべきです 前回も書きましたように、工程能力は全数測定しないで品質を保証する方法です 例えばコーティングの膜厚などの様に全箇所測定を出来ないことから、工程能力とするのも1つの方法ですが、最も膜厚の低い傾向にある箇所がわかるならその部位の膜厚で評価する方法もあります 先日の補足の内容で、計測のバラツキを工程能力でとありましたが、計測のバラツキがあるとしたら検査規格で考慮すべきです 以上です
質問者の置かれた状況が特定できませんので、推測を入れて話を進めます 工程能力とは量産において、全数検査をしないで性能を保証(推定)する方法です。その前提は、一定の条件下で管理された素材と、製造条件と、生産設備を使って物を造るときの話です。 修理した部品の性能(キー特性)を保証する方法ではありません。前提条件が成り立たないからです。修理前の状況が一定の条件下で管理された素材とはいえないからです。 修理した部品の性能を測定することが可能なら、測定をして規格内であることを確認して保証するのが正しい方法です。測定することが不可能なら、代用特性で修理の妥当性を確認すべきです。 この文章を読んでもう一度状況説明をしてください。
補足
早速のご連絡有り難う御座いました。ある機械部品を修理していますが、状況はKCを工程能力承認の手法を用いて管理しなさいとの本社からの指示があったものです。この機械部品はある特殊な環境で使用され、特殊なコーティング処理がされています。本社は部品の製造をしていますが、当社は修理をしています。3つのKCは、?コーティングそのもの、?部品の肉厚、?運用環境から来るクラック(母材の割れ)を管理する様指示されました。?については、修理の段階で一度剥がして付けなおすので、量産と同じく部品やテストピースを用いて統計的管理(Cpk等)を行い、ある一定の条件を超えた場合にコーティングをつける工程の能力をCertifyしています。?については、?のコーティングを剥がす段階で間接的に当社内の工程が残りの肉厚をわずかに薄くする可能性がありますが、大部分はお客様の部品の使用状況による減耗です、?については本社の製造工程又当社修理工程にもこれを引き起こすものはなく、お客様の使用時間や使用状況によるものです。命題はKCを工程能力承認の手法を用いて管理しろというものですが、??についてはそもそも命題そのものがおかしいのではと感じています(ご指摘頂きました通り、特性が正しい計測で管理出来ていればその部品は安全といえるので、あえて工程能力を承認する対象があるとすれば計測そのもののばらつきではと考えています)。もしかしたら?については、間接的に影響する工程の前後の肉厚を計る必要があるかもしれませんが、?についてはどうしたらいいか完全に立ち往生しています。ご指導頂けましたら幸いです。
お礼
大変丁寧な御指導有難う御座いました。やっと頭の中が整理できました。