- 締切済み
恒温室設置の要件とは?
- 恒温室の設置要件について教えてください。
- 機械加工担当者が1μmの加工精度を要求される部品のために恒温室を検討しています。
- 温湿度の要件は他の要件を満たせばよいと思いますが、振動の要件が判りません。恒温室の規格があるか教えてください。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
みんなの回答
半導体のメーカーが工場の近くを電車が通る為に振動の遮断の為に お城のように堀を作ったと昔 聞いたことがあります。 お客様に円筒研削盤を納入した際も 30mほどの所に幹線道路があり 振動の問題で研削面に影響が出ました。 基礎工事の際に600mm程の深さでゴムシートで囲み振動は問題無くなりました。 恒温室の温度管理は非常に難しい事です。 スイスの測定機メーカーは地下の廃坑の様な所で全体の温度を一定に保つ などの対策をしていると聞いています。 日本のスバル望遠鏡のレンズも同じ様な環境で作製されました。 工作機械メーカーは重要部品(主軸等)を20度±0.5の環境で加工、組み付け をしている所を工場見学などで見ます。 これも人の出入などが制限されますね。 通常の精密環境は20度±1が一般的らしいですが。 1μのレベルでは 他の回答で指摘の通り室温の管理だけでなく機械の発熱 等 全ての熱源に注意が必要で機械の照明もLED交換された会社もあります。 床面と天井付近の温度差や空調機の吹き出し口周辺の温度分布など 気にしだすと切りが無い、前出の地下工場にしたくなる。 しかし、測定機や測定方法の管理などで20度近辺の温度でも大丈夫だと思いますが。 加工時間が長くなると厄介ですが。
JISでは?恒温?の設備に関する規定は見つかりません。調べ方が不味いかもしれませんが、、、 『○○の試験は20±1℃で行う』とかの指示はありますが、その実現方法まで規定しても意味がないからだと思います。 要するに、要求レベルに相応しい環境設備を作ればよいわけで、建屋丸ごとなら建設会社。部分改造なら空調設備の会社に相談することです。 温度コントロールの精度、室内の温度分布の仕様、それに機械の発熱、照明器具の発熱(作業者の発熱までは無かった?)をどう織り込むか結構面倒な設計要素があったと記憶します。 振動についても、1μmの加工精度を言うなら、機械メーカが許容レベルを示すはずです。これも改良工事の要不要は専門家の出番です。現状の測定も必要です。 昔ですが、設備約8.5千万に対し、建屋内に仕切った恒温室で2.5千万の出費をしたと記憶してます。基礎工事まで要するなら設備費用に近づくかもしれません。 少しレベルを下げれば機械だけを覆うような簡易なものもありますが、 1μmの加工精度はそう簡単に得られるものではありません。
お礼
回答ありがとうございます。 お礼が遅れて申し訳ありません... さて、冷静になって考えれば、言われるとおり「恒温室をつくる」のが目的ではなく”1μmを保証する加工環境をどうするか”でした。 考え方が未熟であったと反省しています。 まず、工作機械メーカや空調機メーカなどに問い合わせしてみます。 何をしたいのかが明確になれば、どうすべきかは専門家の出番ですよね。 非常に参考になりました。ありがとうございました。
『恒温室』は、温度変化(線膨張率要因)等で、 * 貴殿の要求の如く、高精度を維持又は再現する必要がある物 * 規定温度での物質特性を確認したい物 等に、使用します。 また、『恒湿室』は、湿度に関して、同様の事ですが、温度との関係密 であるため、『恒温室』&『恒湿室』が一般的です。 さて、振動の用件は、振動用件こそ、 “工作機械メーカ等の要件を満たせば良い” と思います 設置場所の基礎の施工方法や防振対策(防振ゴム等)等々。 精密検査機等では、その様になっていますが…。
お礼
アドバイスありがとうございました。 振動に関して早速工作機械メーカに問い合わせてみます。 ありがとうございました。
恒温室規格は不明です。JISで調べてください。 ただし、恒温、恒室の試験を行った事が、15年前にあります。sanyoあたりが冷蔵庫の拡張版で作っているのではないでしょうか。 実験室では恒温器がいすず?、理科学機器販売会社(ヤマト科学、東京理科、島津、他)が製造販売しています。知識が古いので確かめてください。
お礼
アドバイスありがとうございました。 JISで規格化されているということが判って助かりました。 早速調べます。ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 これまで経験されたことや知見での具体的なお話で非常に興味深い内容で、 1μmの加工精度を確保すること、保証することのために恒温室の仕様や環境を最終的にどうするかは、自ら検討し判断していかなくてはならないと思いますが、経験されたことなどを教えて頂き大変参考になりました。 振動の除去方法も含めて検討します。 ありがとうございました。