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衝撃荷重と疲労強度の関係
- 同一振幅荷重と、周波数や振幅の大きさが異なる荷重では、ダメージは一緒でも疲労強度は変わるのでしょうか?
- 「衝撃荷重は疲労強度を下げる」と聞いた事がありますが、それを実証している文献等あれば、教えてください。
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貴殿が疑問に思っている項目を、機械工学の専門書で何回も何回も 呼んで下さい。<暗記できるくらい> すると、少しづつですが、判ってきます。 また、別の同様な書籍を図書館等で、確認する事も良いでしょう。 <判らない…、判らない…も良いのですが、別な努力も併行して…> さて、以下の例えが的を得てるか否かは??ですが、 人間の身体を動かして、運動する時、 ★ 中国の太極拳やインドのヨガの様に、ゆっくり滑らかな運動をする 場合は、『肉離れ』の言葉は無縁です ★ 陸上の短距離や、野球/サッカー等の選手は、瞬間的に力を発したり 受けたりします。日頃身体を鍛え、筋肉量もアップさせて、筋繊維 1本当りの負荷力を軽減させていますが、『肉離れ』を良くします。 これは、関節等の動きより速い衝撃荷重が掛かり、関節の変化が 追いつかず筋肉に力が集中して、筋肉のより弱い部分が、破断し 肉離れします。靭帯が弱かったら靭帯断裂です。 の差です。 静荷重の安全率は、鋼材の結晶が均一でない理由での『微細な応力集中』 等を考慮した数値と小生は、解釈しています。 繰返し荷重は、結晶のズレが多少発生すると考えています。 その荷重が速いと、そのズレが均一でなく、ある処では零、ある所では 2倍の様な事が発生します。 すると、結晶レベルでは、瞬間ですが、負荷以上の力が加わった事と同じ 事が発生しています。それが、安全率増加の要因の一つです。
以前にも、この森で同様のアドバイスをしましたが、 小生は、以下の様に理解しています。 ★ 負荷荷重に対しての安全率は、降伏点(耐力)に対して、 * 静 荷 重;100%の一定荷重 <安全率;3> * 繰返し荷重;0~100%の変化荷重 <安全率;5> * 交番 荷重;-100~100%の変化荷重 <安全率;8> * 衝撃 荷重;0~100%の変化荷重が短時間に変化 <安全率;12> です。 貴殿の衝撃荷重は、薪割り(力積)とは異なりますよね。 さて、歯車の歯に荷重が作用する場合や、バネが高頻度で伸び縮みする 場合の様に、一般に材料が数多くの繰返し叉は交番荷重を受けると、 静荷重を受けた場合よりも、ずっと小さな荷重で破断します。 この現象を“疲れ/疲労”と云います。そして、その繰返し数(N数) が増えるとともに(比例して)、より小さな荷重で破断します。 が、疲労の内容です。 繰返し変化する荷重が、短時間に変化する“衝撃荷重”は、前述で より多くの安全率を取る事になっています。 以上が、「衝撃荷重は疲労強度を下げる」事を意味しています。
お礼
ご回答頂き、ありがとうございます。 とても丁寧にご説明頂き、心より御礼申し上げます。 より詳しく教えて頂きたいのですが、 安全率が、「衝撃荷重 > 繰り返し荷重・交番荷重」となっている理由は なぜでしょうか? 下記サイトで、衝撃疲労と通常疲労のS-N線図が紹介されておりました。 なぜ、衝撃荷重と繰り返し荷重でS-N線図が変わるのでしょうか? http://www.sydrose.com/creativedesignengine/HTML/aa4-00325/aa4-00325.html たとえば、振幅幅・周波数が同じ荷重(単純なサイン波)で疲労試験を行うのと、振幅幅・周波数を変えて(ランダム波形)行う疲労試験では、ダメージ比1でも、抽出結果は異なるのでしょうか? 色々とお伺いして申し訳ありませんが、アドバイス頂けたら幸いです。