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SW入力回路のGNF浮き対策
- SW入力回路のGNF浮き対策についてご質問です。SW入力回路のGNF浮きとは、SWがOFFの状態でも0.5V〜1V程度のGNFが発生する現象です。
- 回路構成は、入力側からSW→NPNデジトラ→マイコンであり、SW_ONで5V、OFFで0Vをマイコンへ入力します。
- SWではGNF浮きがあり、その対策としてSW→NPNデジトラ間にPNPデジトラを挿入しています。
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>SW→NPNデジトラ間にPNPデジトラを挿入されています。 >PNPを挿入することで何故GND浮き対策になるのでしょうか。 そのNPNデジトラは、内部の抵抗がどのように接続されているタイプでしょうか。 入力端子→抵抗→TR(B)の「ベースに直列に抵抗の入っているデジトラ」でしょうか。 もし、抵抗がベースに直列に入っているだけのデジトラならば、仰るように SWの残留電圧の0.5Vは、トランジスタがONする0.6Vに近いので、ONと感じてしまいそうですね。 また、SWとNPNデジトラ間にPNPデジトラを入れるということは、そのPNPデジトラの(E)は 5Vに接続されるでしょうから、5V線から見て、0.6V以上下がったところでトランジスタがONする、 つまりGND線から見ると、4.4Vの電圧が勝負の境目となり、 たとえSWの残留電圧が1Vあったとしても、4.4Vより下なのでトランジスタはONになる、 という理由でしょう。 でも、この場合でもPNPデジトラがOFFになっている電圧範囲は、 +5V~+4.4Vの約0.6V程度しかなく、ノイズマージン(余裕)としては、 on/offで平等になっていませんので、あんまり賢いやり方ではないです。 >またPNP挿入によってマイコンへのON/OFF論理が反転して >しまうのではないでしょうか。(SW_ONで0V、OFFで5V) もしそのままPNPのデジトラを挿入したのでしたら、仰るように論理は反転すると 思われます。しかし、ちゃんと動いているのであれば、某かの改造が追加されている 可能性が高いと思います。 ご参考 ------------- デジトラには、上記デジトラのように、入力→抵抗→(B)に加えて、 TR(B)-(E)間にも抵抗がつながっている「分圧型のデジトラ」というタイプがあります。 入力電圧を「それら2本の抵抗で分圧した電圧が0.6V以上」になると トランジスタがONになるので、入力が0.5VそこそこではONにらならいような気がします。 例えば、DTC143Eなどは10K-10Kの分圧型なので、1.2V以上にならないとonしないことになります。 これに、さらに外部で抵抗を直列に入れる、例えば 入力→抵抗(外部)→デジトラ(入力)とすれば、 分圧比がさらに大きくなりますので、3V来ないとデジトラがONしないという回路も容易にできます。 さらに外部の抵抗とデジトラの入力の接続点からGNDとの間にコンデンサを入れれば、 チャタリングなどのフィルタにもなります。ダイオードを入れれば、過電圧の防止もできるという 便利な回路で、私の定番回路の一つです。 むやみに?(失礼)PNPを入れてマージン(余裕)を稼ぐのもどうか、と思います。 私はスイッチの共通側が+5VかGNDかによって、次のように使い分けています。 SWコモンがGNDのとき ・+5V→Pull UP抵抗→SW→GND ・SW→PNPデジトラ→デジトラ(C)→抵抗→GND ・その抵抗→マイコン SWコモンが+5Vのとき ・+5V→SW→Pull DOWN抵抗→GND ・SW→NPNデジトラ→デジトラ(C)→抵抗→+5V ・その抵抗→マイコン いずれも、SW接点閉→マイコン入力=Hとなります。 >上記よりNPNの場合は、1.3V以上でONすることもあり3.0V以上なら確実にONしていると解釈 はい、その通りで良いと思います。 「製造上のバラツキや温度特性を考慮すると、ONと感じる電圧がこの範囲になりますよ」 ということです。 ただ、ここで注意すべき点があります。 ・「ON」の定義 東芝のデータシートによれば、上記1.3V~3V以上の値は、 「コレクタ電流が5mAになるとき」としています。 ですから、ユーザーが3mAでONとして取り扱いたいときは、この電圧よりも 低い電圧でONになります。 >ただこの解釈では2.0VではONしない可能性もあり、解釈が正しいのか不安です。 はい、その通りONしない可能性はあります。 >またPNPの-1.3V~-3.0Vの-はどのように解釈すれば宜しいのでしょうか。 >NPNと同じく+1.3V~+3.0Vではないのでしょうか。 トランジスタがONするためには、E(エミッタ)から見てB(ベース)が0.6Vになったときで、 この方向を「+0.6V」と決めたのでしょう。ですから、PNPの場合は、 「Eから見てBが」-0.6Vになったとき....と「-」が付きます。 コレクタ電圧も同じで、「Eから見てCが5Vのとき」を+5Vと規定しています。 よってコレクタ電流も、コレクタが「電流を吸い込む」方向を「+」とし、 PNPのようにコレクタから「吐き出す」方向が「-」になっています。 ご参考------------ ・デジトラ(ロームの商標)とは言っても、内部のトランジスタはアナログ的に動作しますので、 入力が0~1.3Vの範囲はコレクタ電流が0mAで、 1.3Vを超えると突然「ポンと5mA流れる」わけではなく コレクタ電流は途中からジワジワと増えていく、という事を考慮する必要があります。 ・またデジトラは、元来デジタル回路で使うのを前提にしています。 つまり、0V→5V(?)など L→Hに「瞬時に切り替わる信号入力」が前提です。 その場合、1.3V~3.0Vのあいまいな領域は「アッという間」に通過するため、 「HとLの各電圧から余裕のある場所」でONしてくれるのなら、 2V~3Vでも、1V~2.5Vでも回路設計者にとっては、あまり関係が無いんです。 (逆にこれを深く考えなくても良いところが、デジトラの便利なところなんですけどね) ・今回心配されているような「○○V以下のときはONで」などを確実に規定したいのであれば、 コンパレータICを使うのが正しい道だと思います。 今回のご質問で、「SWの残留電圧が0.5V~1Vある」とのことですが、 そもそもの問題点は、この電圧が大きいことにあると思います。 通常の機械的なSWでそれほどの残留があるのは変で、 SWの接触抵抗が大きすぎる(接触不良になっている)か、電流を流し過ぎか、 装置からSWまでの配線長が長く、配線抵抗の電圧降下のいずれかだと思います。 あるいはSWとは言っても、実はトランジスタのオープンコレクタだったりして。 通常、機械SWでもトランジスタ出力でも5mA程度にすれば残留は問題はないと思います。
その他の回答 (1)
毎度JOです。 NPN型のトランジスタによるスイッチングは、出力側コレクタ電圧がSWのように0Vになりません トランジスタの使用方法にもよりますが、0.5V とか0.1Vの電圧になります、 この事は入力側ロジックの「LO電圧」に影響を与えます、 TTLであれば「LO」は0.6Vであり、「HI」は3.5Vとかになります、 5Vの電源電圧であれば、NPN出力では0.5Vとすると、PNP出力では4.5Vとかになり、 明らかにPNP出力の方が「余裕」がある事になります。 毎度JOです。 >>確実にONしている状態とか中途半端なON状態という状況はあるのでしょうか トランジスタをスイッチングで用いる場合「飽和領域」での使用となります、 飽和領域とは、コレクタの電圧がスイッチングにより、ベースの電圧より低い状態、約0.6V以下の時となります、 飽和領域にする為には次式を満たす事 コレクタ電流 < ベース電流XHFE(直流電流増幅率) 注)HFEはコレクタ電流や温度により変化します 上記の状態が満たされれば、トランジスタはスイッチングしている事になります、 通常、トランジスタを「スイッチング」で使用する場合、上記の式を「十分」に満たすだけのベース電流を流します。
お礼
いつも素早いご教授ありがとうございます。 >NPN型のトランジスタによるスイッチングは、出力側コレクタ電圧が >SWのように0Vになりません 上記内容は、コレクタ-エミッタ間飽和電圧(約0.3V)のことでしょうか。 他の方へのお礼にも書かせて頂いておりますが、 トランジスタのON状態で、確実にONしている状態とか中途半端なON状態と いう状況はあるのでしょうか。 設計上に大きく関わる電気的特性(CE飽和電圧etc)はありますでしょうか。 ご存知でしたらご教授お願い致します。
お礼
御丁寧なご指導ありがとうございます。 デジトラのON電圧についてお伺いしても宜しいでしょうか。 NPNは東芝RN1403、PNPは東芝RN2403です。 ON電圧は、RN1403:1.3V~3.0V、RN2403:-1.3V~-3.0Vと記載されています。 上記よりNPNの場合は、1.3V以上でONすることもあり3.0V以上なら確実にON していると解釈しています。 ただこの解釈では2.0VではONしない可能性もあり、解釈が正しいのか不安です。 またPNPの-1.3V~-3.0Vの-はどのように解釈すれば宜しいのでしょうか。 NPNと同じく+1.3V~+3.0Vではないのでしょうか。 基本的な質問で申し訳ありませんが、ご教授お願い致します。