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切削油の選定について
- 切削油の選定について教えてください。NC旋盤の導入に伴い、取引商社から切削油の選択を求められています。
- 被削材は主にSUS316LやSUS304を使用し、ハステロイなども削る予定です。
- また、切削油は他のものと交換することはできるのでしょうか?
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こんにちわ。 切削油の刃持ち、面疎度の順番は、 油性>水溶性(エマルジョン)>(ソリューブル)>(ケミカル) となります。 初めての旋盤でしたら、一番切れる、油性からがお勧めです。 機械の傷みということからも、一番安全です。 油性の限界は、発煙になります。火災の危険性が出てきます。 こうなったら、エマルジョンを使用します。牛乳状の液です。水溶性では、一番力があります。腐敗と加工時、製品が見えにくい等、難点もあります。 ソリューブルは、機械の塗料をより早く侵しますが、さらりとして、透明の場合も多く、腐敗もしにくいです。 以上の観点からと、304,316,ハステロイという材質から、材料径が16-20φ以上でしたら、エマルジョン。以下でしたら、油性。 といったところでしょうかね。いずれにしても、たいへんな加工ですね。 ソリューブルでは、刃持ちが悪くてね。 加工条件(速度、送り)、公差、面疎度、加工内容(タップ、ドリルが多いなど)がもっと詳しく書いて頂きたいです。 尚、オイル交換は、いつでも、簡単にできますよ。
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こんちは。NC旋盤(+ミーリング、タップ加工)しています。 私もステンレス加工がほとんどでSUS630、SUS304を毎日加工しています。 NC購入にあたり切削油の事はまず機械のメーカーに聞きました。 わが社はオークマの機械なのですが、 オークマはタイユというメーカーの切削油を使っていました。 (メーカーもテスト加工など自分のところで加工するわけですから) そこでタイユの営業を紹介していただきSUS加工がメインということで、 「ハイチップEX-108S」(エマルジョン)という切削油を紹介されました。 今の仕事で始めて購入した油でしたが、現状でトラブルになるところは有りません。 ・切削油と潤滑油がほぼ混ざらない →完全分離してるのでクーラント受の上面に潤滑油が浮いているので、 たまったらコップですくっています(^_^;) ・機械の塗装を剥がさない。 ・とりあえず腐敗臭はしていない。 (常に注ぎ足していますし、銅材をタンクに入れてるせいもあるかな) 以前、濃度をあまり気にしないで常に注ぎ足しをしていたら、 泡立ち過ぎてあふれてしまいました。 これは濃度を適正以上に濃くしてしまったせいです。 いまは濃度計を使って適正濃度を保っています。 ただし、SUS加工ということで、やや濃度を高めにしています。 不水溶性がSUSにはもっとも良いのでしょうが、 発火、煙、においなど問題もあるのでやめました。 汎用旋盤の職人さんは「菜種油」を使ってる人もいますが…。 SUS用に他のメーカーのクーラントも試したいところですが、 刃物と違ってそう簡単に比較出来ないので悩むところですね。 マザックに聞いてみるのも1つの手ではないでしょうか?
お礼
ご回答いただきありがとうございました。 SUS630も難削材と聞いております。大変そうですね。 皆さんからいろいろと情報頂き、メーカー(マザック・切削油メーカー)にも問合せ、そこからエマルジョンにする事に致しました。 いろいろと参考になりました。ありがとうございました。 又、旋盤の事で投稿した際には、ご教授いただければありがたいです。 宜しくお願い致します
ども、旋盤屋をやっております。 うちでは、バー材加工にはエマルジョンタイプの水溶性切削液、チャッカーには油性を使っています。 SUS系の材料であれば、冷却力が強いので水溶性を濃いめに作った物の方が扱いやすいかもしれません、ただし、加工後の洗浄は念入りにする事をオススメします。 ちなみに、チャッカーが油性なのは冬場は手がかじかむと加工者に不評なためです(こちらは新潟) 交換の件ですが、それ自体はそれほど大変では有りません、ですが、ソリュブル→ソリュブル、とかなら良いのですが、 異種の物に変える場合、出来るならフラッシングすることが望ましいですね。 洗浄性のある切削液で1日くらい稼働させるとかでもいいですが、その場合機械の錆や塗装の剥げる場合も有ります。 余談ですが、交換自体より切削液槽のゴミ掃除の方が大変かもですね、 付き合いの無かった油屋さんが、違う切削液を入れて欲しいから、掃除までサービスしてくれる事も有りますが…… >チャッカーというのは、チャックで材料をつかむ旋盤、バー材加工は自動盤と言うような考えでよろしいのでしょうか? そのとうりです、主に1次加工ですが、バー材をバーフィーダを使って自動送り連続加工するものと、2次加工としてチャックで把握したものを一つずつ手で脱着する物です。 >弊社も新潟なのですが、水溶性は手がかじかむと言う事ですが、水溶性の方が冷却性が強く冷たいと言う事なのでしょうか? あらま、以外と近所だったりしてw どちらがどれくらいと、数字では言えないですが、体感的には水溶性の方が長時間冷たいと思います、熱伝導率が低いSUS材とかチタン等は切削液だけがたよりですので、特にドリル加工がある1次工程にはに水溶性を使っています。
お礼
皆様いろいろとありがとうございました。 いろいろと情報を頂いたのを参考に選定してみようと思います。 ここでもう一つ質問なのですが、チャッカーというのは、チャックで材料を つかむ旋盤、バー材加工は自動盤と言うような考えでよろしいのでしょうか? 後、かずひこさんにもう一つ素朴な疑問なのですが、弊社も新潟なのですが 水溶性は手がかじかむと言う事ですが、水溶性の方が冷却性が強く冷たいと言う事なのでしょうか? 質問ばかりですみませんが教えて下さい 度々の質問ですみませんでした。 チャッカー等の件ご回答ありがとうございました。 以外と近所ですかね。案外お知り合いの方だったりして・・・笑 いろいろと参考になりました。ありがとうございました。 又、旋盤の事で投稿した際には、ご教授いただければありがたいです。 宜しくお願い致します
こんにちは。 加工業者の者です。 材料もSUS304.316.316L.316LCです。 私の使用している機械は複合旋盤です。 現在は油性の油を使用しています。 過去に2年程水溶性を使用しましたが普通の旋盤加工には問題は無かったですが、タップ等を加工するのに油性に比べてタップの欠損がおこりやすかったです。あと水溶性は臭いもでますし管理も大変です。また塗装を剥がすこともありえますのでご注意ください。私の機械は塗装がハゲハゲです。 私の意見としては主にステンがメインであり、無人運転をしないのであれば油性の方がいいと思います。
切削油を変えた事で、製品の面精度が出なくなったり、刃物のもちが悪くなったりしますので、総合評価テストをした方が、良いかと思います。
旋盤の場合被削材と水溶性クーラントの関係はMCほどそんなにシビアじゃないと思います。 ゆえに冷却性、耐腐敗性、などで選んでもそう大きな問題は発生しないでしょう。 そうなればソリュブルがお勧めですね。 交換は最近のバイオタイプ(善玉菌で悪玉菌を制するタイプ)などはタンクは 勿論、内壁、配管に至るまでクリーニングを完全にしないと能力を発揮できない のもありますが、量的に問題なければ交換は比較的簡単じゃないでしょうか ただし一端薄目の交換後(通常希釈の半分以下でOK)のクーラントで内部を満たし それは捨てる事をお勧めします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 いろいろと皆さんよりお教えいただいた事を踏まえ、エマルジョンで行こうと 思っております。 >加工条件(速度、送り)、公差、面疎度、加工内容(タップ、ドリルが多いな >ど)がもっと詳しく書いて頂きたいです。 まだこれから始めるといった所なので、条件等は分かりません。 加工内容はタップドリルはほとんどなく、外径内径等の基本的な旋削加工等 が多くなると思われます。面粗度等は昔で言うと▽▽▽、直径はφ50以上になってきます。 これから旋盤を始めるため、詳しい事は良く分かりませんので、 又他の事について質問を掲示させて頂いた時には又教えてやって下さい。 ありがとうございました