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焼きいれ後の寸法について
- 焼きいれ後の寸法について一般的な炭素鋼(S45C)だけの例でも構いませんので、大小の寸法変化、特性、また焼きなましについて解説してください。
- 旋盤加工寸法、内径100mm、外形200mm、長さ150mmの場合、焼きいれ後の内径と外形の変化について教えてください。
- MC加工寸法、板厚20mm、長さ100mmの場合、焼きいれ後の板厚の変化について教えてください。
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鋼の焼き入れ、焼きもどし時に生じる変寸、変形は、(1)比容積の大きいマルテンサイト組織への変化によるものと (2)加熱冷却時の部位による温度差によるものがあります。 (注)焼き入れ後の加熱処理は焼きなましではなく「焼きもどし」と呼び、硬さの調整、ひずみ(内部応力)の除去を目的とする。 鋼のマルテンサイト組織変化による変寸量は炭素含有量の多い材質ほど大きな膨張を示す。ご質問(1)の、内径100mm 外径200mm 長さ150mmにたいしては、S45C 焼入れ焼きもどし硬さHB200-250の熱処理を施した場合、内外径の変寸量は プラス 0.05%以下、冷間ダイス鋼 SKD11 低温(200'C)焼もどしの場合、プラス0.05%以下高温(520'C)焼きもどしの場合、プラス0.15-0.20%, また、板厚20mm,長さ100mmにたいしては、S45C (熱処理状態は上記と同じ)は、板厚20mmx0.05%以下、同じくSKD11 200'C焼もどしの場合、変化なし。520'C焼もどしの場合、プラス0.05%となります。ご質問(2)の「焼き入れ後のひずみ取りは焼きなまし」とありますが、前述のごとく「焼きもどし」が正しい用語です。処理温度等については、JISおよび各メーカーのハンドブックに記載されておりますのでご覧下さい。現在、特にお困りのことがございましたら具体的な問題点をお知らせ下さい。協力致します。以上。
まず、焼入れに関して知識をもう少し深めてください。 このサイトでキーワード検索をすればたくさん出てくると思います。 「一般的な炭素鋼(S45C)だけの例でも構いませんので、焼き後の 大小の寸法変化、特性、また焼きなましを御解説して頂きたいです。」 一般的な寸法変化は他の先生方にお任せするとして、実際御社で焼きいれを行うとして一般的寸法変化の中に納まらないかもしれません。 原因としては熱処理をするのに上手い下手があり、その上形状があるものならば予測不可能です。(といってもウチでは研磨代最大+0.5ぐらいですべて落ち着きますが・・。) それとSS400には焼きは入りません。(鋼材ではありません。) この詳細もこのサイトの過去の投稿でたくさん出てくると思います。 (キーワード:焼きいれ、焼き戻し、熱処理、ヤング率など) 参考になれば幸いです。