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ステンレスの2重溶接とは?問題が起こる原因と対策は?
- ステンレスの2重溶接とは、1mmステンレス板を2枚突き合わせてTIG溶接する方法です。しかし、突合せ部が数ミリ外れることがあり、その場合は再度溶接する必要があります。最近では、繰り返し荷重で溶接部に亀裂が発生する問題が発生しています。この問題の原因は、2度目の溶接が十分に溶け込んでいないことです。
- 2重溶接部では、2度目の溶接の際に十分な電流値が必要とされます。なぜなら、2度目の溶接では突合せ部を十分に溶かし込む必要があるからです。しかし、電流値が不十分だと溶け込まず、溶接部に弱点が生じてしまいます。そのため、2度目の溶接では電流値を上げることが重要です。
- ステンレスの2重溶接においては、2度目の補修溶接がしっかりと行われることが重要です。2度目の溶接では、十分な電流値を設定し、突合せ部を完全に溶かし込むようにしましょう。また、溶接作業の際には突合せ部の状態を注意深く確認し、正確な溶接位置を保つことも大切です。適切な溶接技術を使用することで、2重溶接部の強度を向上させることができます。
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こんにちわ♪ 恐らくですが ステンレス材料を Tig溶接(トーチ溶接法)させた場合 素材特性として ステンレスは 一度溶かすと 局部的に 組成がフェライト構造になると思います。 従いまして、再度 同じような場所に溶接を行うと、フェライト構造に 変態してしまった範囲が広がり 破断し易くなるのでは?と思います。 ですので 一度溶接を失敗してしまったワークは 残念ながら不良扱いが 望ましいのではと思います。 参考までに ステンレスの焼きなましと 鉄の焼き入れの工程は ほぼ同じです 従いまして、どうしても再溶接させたいのであれば、 溶接後(直後)に 水をかけるなどして急冷させれば 多少溶接部の強度が上がりますよ しかしながら この方法だと 後始末に困るんですよね・・・(笑) 他には文面から察すると 恐らく 治具に ステンレス材料を固定させ Tigトーチを移動させているのでは? と思います。(違ってたらゴメンナサイ) この場合の一番単純な解決策は 治具側に送り機構を設けて Tigトーチを固定させる事です。 これだと 少々治具が悪くても 送り機構が並行に動いてさえすれば 溶接ズレは 解消できると思います。 (すでにこの対策をされていたらゴメンナサイ)
溶接電流の問題じゃないと思いますよ! 1回目の溶接で数ミリ外れるということは母材がしっかりしていないのか、歪んでいるのか、冶具が悪いのかだと思いますが、数ミリ外れるぐらい安定していないということはトーチの電極と母材のギャップも安定していない為に溶接不良が発生しているのではないでしょうか。 製品の形状や大きさはわかりませんが、1mmの突合せ溶接では強度が保てていないのではないでしょうか?溶接の接合部は繰り返し荷重や振動には弱いので、可能であれば板厚を上げるなどの対策が必要かもしれませんね。
補足
早速のご回答有難うございます。確かに治具の位置合わせが難しく、特に注意しなければ突合せ部から外れてしまいます。今後治具の改良も進めて参ります。今回私が特に知りたかった事は、溶接ビードの上に更に溶接を重ねた場合、2度目の溶接は溶け込みが悪くなるのでしょうか? イメージ的には正規分布曲線をひっくり返した様な溶接溶け込み部に更にそのセンターラインからもう一つの正規分布曲線を描くような溶け込み部がラップする様な2重溶接をした場合、材料(1度目の溶け込み部)硬度が上がり2度目の溶接の溶け込みが少なくなる様な現象は起こりえるのでしょうか。