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基板の抜型について知りたい
- 基板の抜型に関する知識が少ない私には、外注先からの見積もりが高いのか安いのか判断がつきません。基板の抜型の費用の差は、材料費と基板の加工時間だけで発生しているのでしょうか?それ以外にも型の値段を決める要素があるのか知りたいです。
- 基板の抜型に関する補足説明や基板製作の過程を学べる書籍などの紹介もしていただけると助かります。
- 基板抜型の見たことがなく、インジェクションの金型の経験しかない私にとって、基板の抜型について学ぶ機会を探しています。外注先からの見積もりが適切なのか判断できず困っています。
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金型費を見積もる際の目安として、部品単価を構成する材料費や加工費、処理費等の内、金型費をいくら見込めるかで(概算の金型費)=(部品単価に占める金型コスト)×(総生産数)として算出できます。 また、(金型見積り額)/(2年間の生産数または総生産数)=(部品1ケあたりの金型費)としてみることで回答された金型費の比較や金型費の意味がわかると思います。 基板抜き型のような、比較的簡単なものは基板寸法で凡その価格は決まってしまうので過去の金型費が判断基準になると思います。
プリント板の外形抜きの金型ですと、コストを決める要因としては (1)基板外形、(2)基板材料、(3)板厚、(4)打ち抜きの周長、(5)打ち抜き回数、(6)精度、(7)機能性といったところかと思います。 (1)(4)でどれくらいのプレス能力が必要か。大きいほど、金型も高いものになってしまいます。 例えば穴径が小さくて間隔も小さければ、高めの型になってしまいます。 今回とられた見積が妥当かどうかは、過去の実績との比較や相見積などで判断するとよろしいのではないでしょうか。 材料別難易度としては、コンポジット、紙フェノール、ガラエポ、アルミナの順に難しくなってきます。 多少なりとも金型を安くするためには、 (a)極力大きな穴やミシン目にする。ガラエポならφ1.5mm以上とし、それ以下はドリルにて開けるようにする。 (b)ミシン目の一部の丸穴をドリルに置き換える。 (金型で抜く穴とドリル穴が交互になるように配置することで金型の負担を減らし、強度的にもクラックが生じないミシン目になります。) ニブリングといって、NCドリルで穴径の1/4くらいずつピッチをずらして明けることで長円穴も加工できます。またVカットを組み合わせるなど。 (c)小さな基板を複数個面付けしているような場合は、vカットやプッシュバックの方が安く済む場合もあります。 (d)生涯生産枚数や金型のショット数保証を明確に提示する。 以上思いつく範囲ですが、参考になれば幸いです。 とは言え、ケースバイケースで価格を下げる方法も変わりますので、もっと金型費を抑えたいと基板メーカーに率直に相談した方がよいのではないでしょうか。良心的なメーカーなら親切に対応してくれるはずです。そうでないなら、別のメーカーを探しましょう。 あと、金型ではありませんが、基板の外形にいては、注意されていますでしょうか。基板メーカーが基板を作る際には定尺から均等割りしたワークサイズに当てはめて製品となるプリント板を製作します。この組み合わせ考慮して、如何に材料のロスが生じない外形サイズであるかで価格が結構変わってきます。サイズにもよりますが、基板外形をあと23mm小さくすれば、数十円から百数十円さがることも結構多いです。
お礼
丁寧な説明・アドバイスありがとうございます。質問した晩に回答いいただいていたのに、返事が遅くなりすみません。 質問させて頂きましたコスト決めの要因プラス 金型を安くするための方法まで親切に教えてくださりありがたいです。基板の抜き金型だけでなく、一般的なプレス金型の知識自体、私にありませんのでたいへん勉強になりました。 今まで、分からない故に基板メーカー側に任せっぱなしになっていましたが、今回教えて頂きましたことを基に、メーカーと打合せしたり、合見積りをとって検討していきたいと思います。 この機会に一度メーカーを訪問して、実際に基板の製造工程、一連の流れを見せてもらおうと思います。 ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 ・(概算の金型費)=(部品単価に占める金型コスト)×(総生産数) ・(金型見積り額)/(2年間の生産数または総生産数)=(部品1ケあたりの金型費) というこれらの考え方は、基板抜き型に限定しない 金型全般の見積の目安として勉強になりました。 イーサンリンさんの前に回答下さったwakoDesignさんからもアドバイスいただいた通り 過去の金型費との比較も行い見直しをかけていきます。 丁寧に教えていただきありがとうございました。