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型材数カ月後の寸法変化
- 以前金型を作った直後はノックピンがゆるかったのに、約半年後に分解したら固くなっていた。
- 材料はDC53自社の電気炉で焼き入れ焼き戻しの部品とSK3生材の部品をはずそうとした時のできごとです。
- ノックピンは6@でピッチは220です。
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時間が経ってわかるので、強く認識がされていませんが、 金型の摩耗のほとんどを占めるのがこの、変寸ですよ。 なんか、再研が繰り返されると何故寿命が短くなるの? と感じたことはありません?KD11Sという型材でうちも体 験しました。いろんな話を聞くと、素材ではなく、熱処 理のせいだと聞きますが、この問題に関してSKD11系の 材料ではKD11Sです。
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#16さんへ回答です。 それは勝手な解釈と思います。 世の中には分かっていないこと まだまだあります。 IMO-8はあなた方が作った材料 ではないのにそんな広め方して います。私たちもそんなロット の小さな材料を、あなたの言わ れる値段で納めていますが、 苦しいです。
回答 #13の補足 経年変化の安定化処理と不正確な表現を使用したので補足します。 残留オ-ステナイトの安定化です。 430℃以下の安定化処理では、残留オ-ステナイトのマルテンサイト変態は進行しません。 この変態が進行しない温度を利用して、ストレスを減らし残留オ-ステナイトを安定化します。 オ-ステナイトを安定化する事にに因りマルテンサイトへの変態が停止され経年変化が押さえられます。 (測定でも残留オ-ステナイトの量は変化しません。) オ-ステナイトの変態を促進させるには、過冷却(サブゼロ)処理の様に、冷却の終了点をよりMf点に近づける事だと思います。 自社で超サブゼロ装置などが無いときにはお勧めです。 ただし、マルテンサイトの時効析出による、寸法収縮は促進されます。
KD11Sにも同じ問題があります。 SLDと同じ物は、SLD(今では表示手法が限定されているので 日立金属のSKD11)しかないのが結論だと思います。
それは順序が逆ではないでしょうか。まず、経年変寸が常温時効 現象であることを認識すること。常温時効なら、すこし温度を上げ て、数年に及ぶ変化を、数時間で済ませること。 それでも不満なら、サブゼロのような方法を併用することでは ないでしょうか。確かにメーカを選ぶのは不毛です。この経年変寸 は、高温焼き戻しで、硬さがでる冷間ダイス鋼に特有の病理です。 ハイスは3回焼き戻しだとはK氏は良く言ったものだ。
経年変化の安定化処理には条件が有ります。 まず、残留オ-ステナイトをできるだけ少なくします。 No9のrodcut氏の超サブゼロ出来れば大変良いと思います。 No7のcutter氏が安定化処理をしたがうまく行かなかったようですね。 私の実験では、高温焼き戻しの時温度と回数の組み合わせで2次硬化のピ-ク点より低い温度で戻すと効果は激減します。 特にピ-ク点より1020℃低い温度で戻すと最悪です。 材料カタログでの焼き戻し温度推奨条件がこのあたりになっています。 ピ-ク点より高い温度で戻し、350℃以上で440℃以下の範囲で処理すると、3年で0.002/140.0以内に入りました。 No5のnkgwの250℃ではほとんど効果が有りませんでした。 同じメ-カ-、同じ材料でも黒皮サイズの大きさでこのピ-ク点温度が変化します。 また、焼き入れ温度と焼き入れ時の冷却速度でも変化します。 メ-カ-を選ぶ事だけでなく素材寸法などにも注意して、焼き入れ設定もかなり丁寧に行わないと経年変化は押さえられません。 コストと納期がかかってもサブゼロと残留オ-ステナイト安定化処理を加える事をお勧めします。
超サブゼロの価格は通常の熱処理に3割増し程度で出来るはずです。しかし時間は処理の分の時間(大きさによって違いますが3h位)が余分に掛かります。それとコストダウンですが、金型製作からプレスまでトータルで観ないと本当の安さが分からないのではないでしょうか?(すぐに駄目になる物を沢山作るより良い物を少なく、そして長持ちさせるこれがコストダウンにつながります。
そういうことです。原理を知って、価値を解ってブランド品 を買いましょう。見る目が無いので、ブランドに頼る人間が多い のは、日本の不幸。
そういうことです。原理を知って、価値を解ってブランド品 を買いましょう。見る目が無いので、ブランドに頼る人間が多い のは、日本の不幸。
熱処理工程に超サブゼロ(サブゼロよりも超サブゼロがおすすめです)処理を加えると現在の経時変化の量を1/3以下に事が出来ます。(超サブゼロ処理を施すと残留オーステナイトと言う経時変化の素を1/3以下に減らす事が出来るので経時変化も1/3以下になります) それと超サブゼロ処理をすると。 ?硬度がHRCで0.51.7UPし、耐摩耗性が向上します。 ?熱処理段階の寸法変化も1/3から1/2になります。 ?組織の微細化と微細炭化物の析出が起こり、じん性が向上しチッピングを防止します。 ?研磨割れや研削熱による変寸,変形,そして放電加工時の割れや変形も減らすことが出来ます。 超サブゼロ処理されている身近なものとしてブロックゲージが有りますこれは経時変化が、あってはならない物だからです。それと変わった処では床屋さんのハサミに極一部の物ですが採用されています、これなどは経時変化と耐摩耗性を狙った物です。 それと処理出来る材質はSUJ2,SKD11,SKD12,SKH51,SKS3など多種有りますので詳しくは熱処理業者または材料メーカーに問い合わせしてください。 ちなみに私の会社では超サブゼロ処理を行う様になってから熱処理に起因するトラブルが1/10になり金型の寿命も大幅に延びています。
お礼
超サブゼロというのは初めて耳にしました。コストダウン最優先の当社としては、値段を聞くのが、怖いです。床屋のハサミの件もそれを必要とする人がいるということでしょう。私もやっとその違いがわかるようになりました。 このレスを読んでいるみなさん、わかりもしないブランド品を買うのはやめましょう。
要は、プレートとしてばら撒かれているので、 この問題の根は深いかと思います。熱処理はど こでされるか保障できない販売方式と、熱処理 屋さんの腕を見抜く力の無い、加工屋さん。 そろそろ、一緒に生き残る話し合いを しなければ・・・
お礼
多数のご意見ありがとうございます。 どうやらDC53とKD11Sは評判が悪いようですね。私としては欠けにくいので(DC53)評価していたのですが、メーカーも長所だけでなく短所も公開してほしいです。そのほうがメーカーに対する信頼は上がります。
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お礼
今度は耳から鱗が落ちました。しかし考えてみると全くもっともな話であり、深刻かつ重要なことであると思います。メーカーのカタログにはいいことばかりしか、書いてないし、私も材料の硬度や加工性にばかり気をとられていました。 経年変化の大きい材料は使えません。とりあえず古典的なSKD11を使っていきます。