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蒸気タービン立ち上げ時のアイドリングについて
蒸気タービンの立ち上げ時にタービン回転数を徐々に上げていく「アイドリング」というものを行っているのですが、このアイドリングという作業は何のために行っているのでしょうか
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数十年前に電力会社の火力発電所に勤める友人からの情報です。 アイドリングの理由は停止状態から蒸気量を増して、徐々に蒸気量を増し 各所の温度上昇を増しつつ回転数も上昇させるのですが・・・。 (1)蒸気タービンで蒸気系の温度上昇に伴う配管等の伸縮の安定・均一化。 (不備の場合、配管固定状況および固定材の変形の恐れ) (2)蒸気タービンの羽根ギャップは髪の毛が入らないぐらい小さいので、熱伸 縮の安定・均一・確保。(万が一の場合接触もあるとか!!) (3)回転体の油膜やシールの安定・均一化・確保。 (不備の場合、シール不良で油・蒸気漏れなど) (4)タービン羽根温度変化で、タービン羽根内部に内部温度ひずみ発生防止。 (不備の場合、温度ひずみに伴う応力発生により相対的に羽根強度低下) (5)大型の軸型の発電機を付加する場合、軸系統振動モードなど何回かあるそ うで、回転体の安全上振動耐量を確認しつつ回転を上昇させることも必要。 以上
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- i-q
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回答No.1
ディーゼルエンジンに比べて、鉄の塊で分厚い金属と無数の配管からなり、 停止(冷えた)状態でいきなり始動すると、膨張や伸縮で故障するため。 配管やエンジンの隅々まで暖機する必要があったようです。 蒸気船なら4~12時間、大型のもので24時間とか・・・ そのため、すぐ動くよう補助ボイラー等で常に暖めておいたとか。 この場合でも15分~1時間掛かるそう。
お礼
ありがとうございます。自分は化学工場に働く新入社員なものでこれでようやく報告書にまとめられます。助かりました。勉強になります。