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100年前と今の寒い日の気象条件の違い
- 100年前と現在の寒い日の気象条件にはどのような違いがあるのでしょうか。近年に無い寒さが続いており、最強寒波とも言われていますが、実際には戦前の方がさらに寒かったことが分かっています。今回の寒さと戦前の寒さの原因は異なるのでしょうか。
- 近年になって地球温暖化が叫ばれていますが、最近の寒さを理由に地球温暖化がウソだと言う人もいます。しかし、実際には寒さの原因は地球温暖化による偏西風の蛇行と言われています。最近の寒さと戦前の寒さの原因は同じなのでしょうか。
- 戦前の方が寒かった理由について気象庁のデータを調べてみました。戦前の特に寒かった日の最低気温は-8.6度であり、現在の寒さに比べるとさらに低いことが分かります。戦前の寒さと現在の寒さの原因は異なるのでしょうか。
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それはですね、記録をとるための温度計が置いてある場所が違うのですよ。 現代でも、明治神宮に行けば分かります。原宿から表参道にかけての市街地から明治神宮に入ると空気がひやっとします。夏は涼しいですし、今の季節は寒いです。 コンクリートに囲まれた環境は、森林より温度が高くなるのです。 またこの100年間で東京でさえ都市化が進みました。現代の大都市では、エアコンの熱、飲食店の換気扇から出た熱など、膨大な熱が放出されています。ラーメン屋さんだって一日中お湯を沸かしているじゃないですか。出た熱は換気扇で外に流れるのですが、横浜中のラーメン屋さんから放出される熱だけでもバカにならない気がしますよね。それが飲食店の集まりとなったらどれだけのカロリーになるのかと思ったらかなり膨大ですよね。 その他に車から排気ガスという形で熱は放出され、更にいうとエンジンも熱を放っています。工場からの熱放出量はそれはそれは膨大でしょう。戦前と現在では、川崎周辺の工場のスケールもえらく違います。北風が吹けば、その風は浦和と東京を通ってきた風ですよ。 だから比較するなら都市化されておらず、その影響を受けない場所でやらないといけません。理想的なのは南極大陸なので、南極大陸の氷を調べて地球の長期的な気候変動を調べる研究が続いています。それで、ここ数千年でも結構気温は上がったり下がったりしていることが分かってきました。 青森県の三内丸山遺跡は縄文時代の遺跡ですが、青森県なんて寒いところでなんであんな大きな遺跡があったのか不思議ですよね。三内丸山遺跡に限らず、縄文遺跡は東北地方のあちこちで見つかっています。 その気候の研究で、縄文時代は今よりずっと暖かったことが分かっています。当時は浦和のあたりに海岸線があったようです。10世紀頃に北欧のバイキングが活躍していたのは、今よりずっと温暖だった影響だったみたいですね。当時はグリーンランドは本当にグリーンランドだったみたいで、バイキングが残した遺跡が見つかっているそうですよ。その後14世紀頃から始まった小氷河期によって世界ではしばしば飢饉が発生しました。「小氷河期がフランス革命を生んだ」と唱える人もいるほどです。
お礼
明快なご回答ありがとうございました。昔は都市部はもっと寒かったのは確かだけれど、都市の気象観測データをもってここ100年の地球温暖化を語るには無理があるという事ですね。