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アルペンストロベリーの種まきのコツとアドバイスを教えてください
- 今年の春に種まきをしたアルペンストロベリーが芽を出さず、秋の種まきに挑戦していますがまだ芽が出ていません。ワイルドストロベリーの種は冬眠することから、湿らせて数日冬を体験させた後に室温で育てるのが一般的ですが、芽が出るのは難しいようです。種から育てて成功されている方からのコツとアドバイスを教えてください。
- アルペンストロベリーの種まきを春に行いましたが、芽が出なかったため、秋に再挑戦しています。湿らせた種をジフィーに撒き、室内の陽が当たる窓際に置いていますが、まだ芽が出ていません。ワイルドストロベリーの種は冬眠するため、湿らせた後に冬を体験させると良いと聞いていますが、芽が出るのは難しいようです。成功されている方からのアドバイスをお願いします。
- アルペンストロベリーの種まきを今年の春に行いましたが、芽が出ずに失敗しました。そのため、秋に再度挑戦していますが、まだ芽が出ていません。ワイルドストロベリーの種は冬眠することから、湿らせた種を冬を体験させた後に育てるのが一般的だと言われていますが、芽が出るのはなかなか難しいようです。成功されている方からのコツとアドバイスを教えてください。
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長い間ワイルドストロベリーを栽培しています。その経験からアドバイスさせていただきますね。 まず、ワイルドストロベリーの市販種子は発芽率がかなり低いです。私が初めて種子蒔きで育てた時も、たくさんの量の種子を蒔いてもたった3芽しか発芽しませんでした。 どうも市販種子の様に完全に乾燥されてしまっている種子だと種子休眠がかなり強くて発芽率が低くなってしまう様です。それと言うのも私がこの家に来た初期に栽培していた品種が、栽培しなくなって十数年も経ってから突然芽生えてきて育ち実が成ったのです。芽生えた場所にはお気に入りの花があって頻繁に踏み込んでいた所でしたから、種子入りの土が発芽の前年辺りにそこに運ばれてきて落ち、その場所の環境がちょうどよくて休眠打破が起きて発芽したのでしょう。普通種子は乾燥させての保存だとたった数年の寿命ですが、野生が残っている種類は湿った土の中で眠っていればかなりの年月生きつづけ次に日の当たる機会を辛抱強く待つのでしょうね。我が家では50年前までは原野だった畑を耕作放棄した途端野生のミツバが生えはじめ数年で群生になりました。 前に栽培していた場所は保水性の良い土で半日陰気味だったことからワイルドストロベリー栽培には向かず(普通のイチゴも)自然消滅してしまいました。本来は実が採れた時、形が歪で美味しくなさそうな実は採らずそのまま乾燥させてから指で砕いて生えて欲しい場所に蒔くとかなり発芽率が良いはずですが、その場所だと完全に親株の陰に成るからかほぼ発芽しなかったのも、元々環境が合わなかった故でしょうね・・・。 市販の種子での発芽の場合、ワイルドストロベリーは休眠打破処理を行ってからの種子蒔きが良いのですが、自然下での休眠打破期間は2~3か月は継続させねばならず、完全に雪に埋まってしまう北海道や東北の豪雪地帯で秋蒔きできるのでないと実生での栽培は難しいと感じます。私の場合北海道在住ですから急がないなら雪の積もる前に平鉢にパラパラと種子を蒔いておけば春雪解けしてからぽつぽつと発芽してくれるので手間はありませんが(でもすべてが目覚めるわけでは無く発芽率が良いとはいえません)、土が何か月も雪に埋もれる事のない地域ではこの方法は向かないと思います。霜で土が浮くのが良くないですし冬も水やりを続けないと途中で種子が乾燥してしまえば種子は死滅してしまいますので・・・。 もしどうしても種子蒔きで育てたいのなら春にジベレリンを使って人工的に休眠打破させる方法しかないと思います。 これは野生の特徴を強く持つ植物の実生からの栽培に有効で、乾燥した種子の強固な休眠をやわらげ発芽率が「良く成り易い」です。ただ植物によっては休眠が強すぎてこの処理を行っても発芽しない物(おそらく平均的な濃度では成分が足りなくて効かない)はありますが・・・。 ホームセンターにジベレリンの錠剤の小売りが売られています(ジベラと言う商品名など)これを購入し、春に成ってからジベレリンを決められた濃度に溶かし、この液に種子を決められた時間充分に浸してからペーパータオルなどで液を拭いてすぐに既に水を吸わせ済の用意していた蒔き床にばらまきます。イチゴ類の種子は好光性なので上から土は掛けません。蒔き床の上に穴を開けたビニールなどかけて乾燥しない様にして、発芽するまでの水やりは鉢底皿に水を入れて鉢底穴から吸わせるか(余った水は必ず捨てる)、霧吹きでたっぷりと与えてあげて下さい。 イチゴ類は保水性の良い土は好まず水はけの良い土を好みます。ジフィー製品はピートモスが多く使われ保水性が強いものが多くイチゴ類には本来は向きません。ジフィーポットの中に水はけの良い土を入れたとしてもジフィーポット自体が過度に保水するのであまり意味は無く、ワイルドストロベリーの種子蒔きや栽培に使わない方が良いです。 蒔き床は、素焼きで深さの無い平鉢か穴が小さめのプラグトレイ(セルトレイ)に種蒔き・挿し木専用土か、殺菌済みの水はけの良い土を使用した方が良いです。 イチゴ類自体が本来は水はけが良い土で日当たりの良い環境を好む植物なので野生の性質の強いイチゴの種類や、遺伝的に近縁な種類(ポテンティラ属など)のほとんどは保水性の良い土だと日当たりが良くても長い年月は生きられません。私は以前川の堤防沿いに暮らしていてイチゴ類やポテンティラの類をたくさん栽培していましたが急に親の家に同居することになり、私が自由に使ってよい場所は土地柄と(元湿地を土地改良したところ)、元は畑で牛糞堆肥が頻繁に使われている過度に保水性の良い場所だったので、前の家から持ってきたものはほとんどが数年で絶えてしまいました・・・。現在は同居の親も亡くなり家の敷地の何処でも自由に使える様になったので、元は小川が流れていたという小石の多い場所の石を取り除きながらその場所に野生のイチゴ類やポテンティラを新たに集めなおして植えています。 もし種子を購入して実生栽培し品種にはこだわりが無いのなら大手の種苗会社の種子の方が、種子の表面に発芽しやすくなる薬剤を付着させて有る可能性があるのでそちらを選ぶと良く運が良ければほんの少しは発芽率が上がります。「四季成りイチゴ」と言う名前で売られている物もワイルドストロベリーで、商品によっては蒔きやすくて発芽率も上がる様にと種子が小さなボール状にコーティングされて15個くらいで売られていて一粒から複数本生えたら間引いて一本にして育てる物もあります。これらはランナーの出ない種類ですが数株でも育ってくれれば、その株が育ち実が成れば上記の方法の様に「乾燥した実を保管せずすぐにばら蒔く」と(果肉が残っても加湿に成らない限り土の方に分解されてしまい腐る事はありません)休眠前のが割と発芽するので、この「取り蒔き」で殖やすと良いです。ランナーで殖えるワイルドストロベリーの種類は種子での販売はあまり一般的では無いので、実生栽培よりも苗を買ってきて殖やす方が手っ取り早いです。 ハーブ類の品ぞろえの良い店だと「ランナーで殖えるワイルドストロベリー苗」も置いてますし、必ず欲しいならインターネット通販のハーブ専門店から購入したり、植物交換掲示板などで他の植物と交換したり送料負担で苗をお譲りいただくと良いです。ただ、見た目の似ているイチゴでは無い種類(ポテンティラなど)もあるので必ずワイルドストロベリーでありランナーで殖えるものだと確認の上ご入手なさって下さい。私の経験では以前デパートの花屋でワイルドストロベリーとして買ったものに黄色い花が咲いてヘビイチゴだった事があります。悪質ですよね。 たった一株でも翌年からランナーが何本も出てきて翌年には10株近くに殖えますからその後はランナーから育った苗の定植や実から種子を取り蒔きすると数年もすればかなりの株数に殖えます。 あと、発芽後の育苗には穴サイズの大きいプラグトレイや、3~4号くらいのビニールポットを育苗箱に並べた物を使うと育ちが良いです。土は大袋で売っている「畑の土(堆肥・肥料入り)」そのままか、水はけがいまいちならそれに3割ほど完熟腐葉土を混ぜれば良いです。穴サイズの大きいプラグトレイはできれば育苗箱に入れて使えばポットの底に隙間ができるので水はけが良くなります。 定植する栽培の鉢やプランターは、できるだけ素焼き鉢かテラコッタ製のものを。プラスチック製の物を使うなら底の水が出る穴が真下に出来るだけ多く空いているものを。マンションのベランダ栽培であるなら素焼き鉢やテラコッタ鉢のサイズが小さいものは水切れしてしまう可能性があるので夏場に二重鉢にしたりなどの工夫も面倒なので、野菜専用のプランターに植えて栽培した方が手がかからないかも。乾燥しすぎない環境なら口径が広く浅いボウル型のプランターに植えてプランター台に載せると何株も一緒に植えられ実の収穫もしゃがまずに済んで楽です。 ワイルドストロベリーは、果物として売っているイチゴの原種ではありますが栽培法は同じでは無いのでご注意ください。果物のイチゴは異種交配で作られた野生には存在しない種類で、人にとって都合の良い様に改良しつくされているので好む土質や環境も人が管理しやすい方に変えられています。 ワイルドストロベリーの方は外国では果物のイチゴとは別物として扱われ外国の青果店では果物のイチゴと「ワイルドストロベリーの栽培品種」の実がそれぞれ別に売られています。 日本では大昔に外国から入ってきて既に半野生化しているものと、以前「結婚したい人の縁起物」としてブームになったとき外国から日本に持ち込まれた中に「ワイルドストロベリーの栽培品種」も含まれていて販売物でも出どころがはっきりしないものが多いです。ハーブ専門店などで品種名まで判るものは栽培品種で割と栽培しやすく実も大き目で収量も良いのですが、外国の野生種や日本で半野生化していた物から殖やされたものだと栽培しにくかったり実が成りづらい・小さい・少ないものもあります。味としては栽培品種物だと風味が薄めとなっていて野生に近いものほど小さな一粒でも香り高く甘くて濃厚で本当に美味しいものだと果物のイチゴの実とは比べ物にならないくらい素晴らしい味です。 一株から採れる実の数は少なくても味が良い種類の方をご希望なら(ただ、日本だと育ちにくいかもしれません)、フランスやイタリアの種苗会社が販売していて日本でネット通販している輸入種子を春にジベレリン処理して蒔いた方が高価ですが質が良い物が得られると思います。中でも「フレーズデボア」と書かれている物が有ればその種類はフレンチでは高評価を受けている物なので一番向いているかと思います。
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- trapezium
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普通のイチゴの種で試したことがありますが、同じように休眠する性質があるので何もしないで撒くとほとんど発芽しません。 好光性種子なので軽くおさえる程度にします。覆土すると発芽しません。発芽までは乾かさないようにします。 休眠打破に薬剤処理が有効です。効果の高い順に、硝酸カリ、エステル、ジベレリン、イチゴの実から一斉に発芽した画像はエチレンの効果らしいです。自分はジベレリンで試しました。 低温処理するなら数日では短か過ぎます。種蒔き後ではなく、播種前に1~2ヶ月は必要です。 発芽適温は割と高く25度前後と書いてありました。今からでは遅すぎでしょうから来春がいいと思います。
お礼
こんにちは、初めまして。 休眠打破に薬剤を使用するとは意外でした。その方が確実ですね。 低温処理するのは時間がかかりすぎるし、成功するかどうかも微妙な点があります。 どうもありがとうございます。 来年挑戦してみます。
お礼
こんにちは、初めまして。 こんなにも詳細にアドバイスして下さいましてありがとうございます。 今年4月に近いころ、アルペンストロベリーを育ててみようと思い立ったのが始まりなのですが、その頃はもう販売末期のようで、やっと入手できた苗も知識不足や5月の猛暑で失敗。そこで購入したのが、アルペンストロベリーでした。 簡単に「少しは芽がでるだろう」くらいの気持ちでした。 休眠打破には薬品が確実だと痛感しました。 まだ初秋ですので、ネット販売を開始されるまでには時間があると思いますので、じっくり用意できそうです。 種も苗もどちらの方法にするにも、やっと自信と希望が出てきました。 どんな鉢を使い、蒔き床を作って、と楽しみながら決めていこうと思います。 こんなにも沢山のアドバイス、失敗した点や工夫した点、勉強になります。貴重なご意見をどうもありがとうございました。