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ユダヤ教徒のキリストはなぜキリスト教を広めたのか

イエス・キリストはユダヤ教徒として生を受けました。その彼がどういう経緯でキリスト教を広めることになったのか不思議です。キリスト以前の聖書を旧約聖書、キリスト以後の聖書を新約聖書と言っています。このことに何か関係がありますか。

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  • eroero4649
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回答No.1

ナザレのイエスその人は、自分がキリスト(メシア)かについては明言していません。肯定を示唆するような遠回しの言い方をしていますし、否定するような言い方もしています。 だから、イエスが生きていたときの彼とその弟子の集団は「ユダヤ教イエス派」というのが正しかったでしょう。またイエスの教えそのものも画期的だったとはいえ、ユダヤ教の範疇を越えるものではありませんでした。 「ユダヤ教イエス派」を「キリスト教」にしたのが弟子のひとりであるパウロです。パウロは弟子とはいうものの、実は生前のイエスに会ったことがありません。というか元々はキリスト教徒(イエス派)を弾圧する立場だったのです。それがよりにもよって信徒になっちゃったのです。 そしてパウロはこう言い始めたのです。「イエスは死後3日で復活された!イエスはキリスト(メシア)である!」と。これがキリスト教が生まれるきっかけとなったのです。だからキリスト教はパウロによって誕生したといえるでしょうね。 新約聖書が公式に成立するのは397年のカルタゴ教会会議です。つまり300年以上かかっているのです。

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回答No.5

>その彼がどういう経緯でキリスト教を広めることになったのか不思議です。 彼(イエス)が当時説いていた言葉や思想を、彼(イエス)が処刑されて亡くなった後に集大成して宗派としたのがキリスト教です。 ひらたく言えばイエスはキリスト教徒ではありませんでしたのでキリスト教を広めていた訳ではありません。 >キリスト以前の聖書を旧約聖書、キリスト以後の聖書を新約聖書と言っています。このことに何か関係がありますか。 関係があると言えば関係があります。 旧約聖書と言う呼称はキリスト教での呼称です。 キリスト教の母体となったユダヤ教ではタナハと呼ばれます。 日本語に訳せば聖書ということになります。 キリスト教ではイエスを神の子として神格を認め新訳聖書に記述して使用していますが、ユダヤ教ではイエスは単なる預言者の一人と見なし神格を認めていません 従って、イエスの神格を前提としている新約聖書も認めません。 ユダヤ教のタナハについては1947年に発見された死海文書によってより古いものがあったとされています。 このことからユダヤ教というのは、中近東の地域で自然発生的に生まれた土俗宗教の一つだったということです。 ユダヤ教ではタナハ(聖書)とは別にタルムード(律法)と呼ばれるものが使われています。 戒律あるは規則のようなものです。 キリスト教にせよユダヤ教にせよ神との契約という概念があります。 旧約聖書の中でモーゼの十戒などと呼ばれるものです。 この神との契約を守るにはどのようにしたら良いかということを取り纏めたのがタルムードです。 イエスがいた当時のユダヤ教はこのタルムードを厳格に守ることが求められていました。 律法を守って倫理的な生活を送ってきたことを誇り、それを基準として律法を守らない人びと、あるいは、貧困などによって守りたくても守ることのできない人びとを差別し、穢らわしいものとして蔑む心のありようを「罪」であるとしていました、 これに対して、戒律に雁字搦めになるのはおかしいと考える人達もいました。 宗教の世界の話ですから、戒律に捕らわれることなく信仰を守るにはどうすればいいかという問題が起きてきます。 この問題を解決して、このように心掛けなさい、このように振る舞いなさいと説いて歩いたのがイエスです。 蛇足 キリスト教の歴史を知ろうとする場合、当時のキリスト教の状況を客観的、体系的に記述した文献資料がありません。 結果的に聖書の記述が基になってしまいます。 聖書は宗教書ですので、イエスを始めキリスト教に貢献した人達を神がかった聖者としてしまいます。 キリスト教関係者が書いたキリスト教の歴史書は沢山ありますが、キリスト教徒以外の人が読まれてホンマかいなという疑問が生じても反論できないのが現状です。 何とか客観的に説明できないか、ということで聖書考古学というものが生まれました。 現在は旧約聖書が対象となっていますが、いずれ新約聖書も対象になるでしょう。 キリスト教圏の欧米諸国から相当な反発を受けるとは思います。

hanju
質問者

お礼

深い洞察を有り難うございます。聖書考古学というのは初耳です。それに対して欧米から反発があるとは・・・。わが国の天皇も詳しく調べようとすると横やりが入るようですが、同じですね。

回答No.4

イエスがお名前でしょうね。 キリストはのちの人が奉った救世主とか普遍意識とかいう意味の冠でしょう。 つまり尊称。 イエスはキリスト教を起こすつもりも、ユダヤ教から離脱するつもりもなかったでしょう。 キリスト教を説いたというより、自己のユダヤ教を説いたのではないでしょうか。 そして素晴らしい弟子たちとその流れがキリスト教へと発展していき、新約聖書、福音書もできてきた。 という事ではないでしょうか。

hanju
質問者

お礼

ご回答有り難うございます。別の方が言っていましたがユダヤ教イエス派がしっくり来るようです。

  • hekiyu
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回答No.3

ユダヤ教はユダヤ人だけの宗教です。 それを全人類にまで広げたのが、キリスト教です。 つまり、信者を増やすためです。 これは宗教関係者にとっては至極当然の行動です。 プロテスタントに信者を奪われたカトリックは、 それを補うため、国家と組んで、外国に布教を始めました。 これが大航海時代です。 かくて、神父達は、どんな冒険家よりも勇敢に 未開の地に突き進んで布教に努めました。 戦国時代に来日したのもカトリックです。 欧米以外の国は、ほとんどがカトリックなのは これが原因です。 創価学会はいま韓国への布教に努めており、信者数は 150万を超えるに到りました。 次ぎのターゲットは中国です。 だから、公明党は中韓寄りなのです。

  • mpascal
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回答No.2
hanju
質問者

お礼

wikiにも書かれていたのですね。これは見落としていました。

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