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「池田屋騒動」は何故「池田屋事件」に?
どうでもいいんですが・・。 先日の大河ドラマ「新選組!」で池田屋事件が終わりました。 でも、昔は「池田屋事件」は「池田屋騒動」と言っていたはずです。NHKの水曜ドラマ「壬生の恋歌」(20年前の三田村邦彦主演)にハマっていた時に池田屋の跡地に行きましたがそこにも「池田屋騒動」と書いてあったハズ。確か授業でも池田屋騒動と習った記憶があります。逆に「池田屋事件」や「池田屋事変」などという事はなかったと思います。 しかし、今はほとんど「池田屋事件」とテレビなどでは紹介されています。「池田屋騒動」が「池田屋事件」になったのはどの様な理由があったのでしょうか?
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歴史上の事件は、その当事者のいづれの立場に立つか(あるいは第三者として見るか)によって、その表現が変わることがあります。 たとえば、大化の改新は中大兄皇子にとっては「改新」ですが、蘇我氏にとってはとても「無事故(645)で良かった・・・」なんて言えません。 明治の「秩父事件」は、当初は明治政府によって秩父騒動、秩父暴動などと呼ばれ、無秩序な一部暴徒の騒動と決め付けられていました。しかし、徐々に事件の内実が明るみに出るにしたがって、事件そのものが単なる暴動ではないことがわかり、今の名称に定着しました。 お尋ねの「池田屋事件」も、過去には池田屋騒動、池田屋暴動などと呼ばれ、現在でも混乱があるようです。 ただ、時代的に当時の表現を借りるなら「騒動」で、今日日本史年表における表現は「事件」としているようです。 「騒動」だと、倒幕派浪人と新撰組の小競り合いといった矮小化された表現に聞こえますが、これが「明治維新を1年遅らせた」といわれるほど、後々に影響を与えたというのは今日広く言われることです。 また、「暴動」ですと、関係者たちを一方的に暴徒と決め付け、秩序を乱すこととしか聞こえなくなります。 こう考えてみますと、「○○事件」という表現は、事件から時間が経たのち、当事者たちのどの立場にも問題が無いように表現する為に編み出された言葉なのではないかとも感じます。
お礼
勉強になりました。ありがとうございます。