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フジのデジカメの画質は画像ソフトでは得られない?
- 富士フィルムのデジタルカメラは画質、色合い、色表現などが素晴らしいと評価されています。
- デジタルで撮影した画像は加工ソフトで修正できますが、富士フィルムのデジカメの画像エンジンは加工修正ソフトでは得られない価値があるのか疑問です。
- デジカメの画像エンジンはどのような点で他のデジカメや画像ソフトとは違いがあるのか知りたいです。
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他の方も言っておられますが、簡単な話ポン出しの絵の好き嫌いの話です。 キヤノンの白ツヤの絵が好きな人もいれば、ニコンの重い絵も好きな人もいるでしょう。そして、富士のフイルム時代のノスタルジーな配色が好きな人もいます。要するにそういうことです。 カメラ本体に積まれている画像処理エンジンの開発コンセプトは、各社によって違います。確かに、それぞれで撮った写真をPC側の画像処理ソフトで加工するとそれぞれ好みを調節できます。しかし、一般ユーザーの殆どの人は、撮影した写真1枚に数時間も掛けて加工する人は少ないわけで、ポン出しで出来る絵の見栄えが重要になってくるわけです。 例えば、旅行に行って、ニコンのデジカメで数百枚撮影したとしましょう。後は、家で絵を選んでプリントするだけです。数百枚の中からお気に入りを数十枚選びました。それぞれに数時間かけて富士の配色に近づけて加工していくわけです。プリント屋さんに持って行くまでに、数週間かかるでしょう。サラリーマンやっている人で、ここまで時間のある人は少ないわけで、ポン出しで思った色にしてくれるカメラは重要なわけです。 確かに、画像ソフトの中にはクリック一つでそれらしい感じに仕上げてくれる物もありますが、やはりフィルム時代から研究し続けている元祖本元富士フイルムの作る絵には敵わないでしょう。 上記の例は一般ユーザーの話ですが、プロの写真家でも基礎となる絵は選びたいモノだと思います。土台となる絵から画像処理ソフトでデザインしていくほうが、遥かに効率よく自分の思った通りの作品が出来上がるからです。道具の使い分けはカメラによらず、色んな業界の職人に言えることだと思います。 また、カメラメーカーもプロの人だけに商品を売って利益を得ることができればいいのですが、実際そうはいきません。一般ユーザーにも商品を売っていかなければなりません。そういう意味で、各社特色を出す意味でそれぞれポン出しの絵の作り方が違うわけです。 フィルム時代であれば、レンズの良し悪しで随分出来上がる絵が違いました。しかし、フィルムにも良し悪しがあって、Kodakでしか出来ない配色や富士でしか出ない色があったわけです。もちろん、フィルムのグレードもあり、同じ会社のモノでも安いものと高いものでは随分出来上がりが違ったものです。 そういったフィルム時代からカメラをやっている一般ユーザーからしたら、富士の配色は魅力的です。フィルムで撮ったあの懐かしい配色を見事に再現しているのですから、それを懐かしく思って買いたいと思うユーザーはいるでしょう。 また、ミラーレスのレンズを交換できるカメラが出てきた辺りから、各社のLマウントやMマウントなどのオールドレンズの市場価格が上昇しましたが、手軽にオールドレンズを楽しみたいと言う目的でデジタルカメラを選択する人が増えたという理由もあるのかもしれません。そういう人は、オールドレンズ+フィルム時代の配色と思うのならば、富士のデジカメは魅力的でしょう。 自分も、未だにフィルム中心でやっているのですが、そう言う意味で最近デジタルカメラが欲しいと思い始めています。買うのであれば、今のところの一番候補は富士ですね。オールドレンズ+富士のフイルム配色でどの様な絵が出来上がるのか、興味の引く組み合わせではあります。
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- hayasi456
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同じ食材でも料理する人によって味は変わります。 富士の高級デジカメは通に好まれる高級料理店のような味付けなのでしょう。 高級な料理でも美味しいと感じるかは個人差があります。 X-T1ユーザーの作品がありました。 http://photohito.com/camera/brands/fujifilm/model/x-t1/ どうですか? 「さすがフィルムメーカーの作るデジカメ・・」 と評価する人は富士のリバーサルフィルムの画像がベースにあると思います。 デジカメ一眼が普及しだした頃、プロのカメラマンが「電気メーカーのデジカメの絵はビデオカメラの絵だ。」と言っていました。 当時の富士は一眼レフ用のレンズは作らずNikonのレンズを採用していました。 http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj611.html 現在はレンズも自社で作りより富士として理想の絵造りが可能になったでしょう。 FinePix S1 Proユーザーの作品も http://photohito.com/camera/brands/fujifilm/model/finepixs1pro/?p=5 私はこの作品に満足してしまいました。 http://photohito.com/photo/2743916/ レンズはコシナですね。 余談 映画の世界もフィルムではなくビデオカメラでの撮影が普及していますがフィルムで撮ったような画質で撮れる映画専用のビデオカメラです。
お礼
ご享受いただき心より感謝いたします。 >富士の高級デジカメは通に好まれる高級料理店のような味付けなのでしょう なるほどですね。そういう印象なのですね。 理解しやすいご説明で助かりました。 ありがとうございます!
その人によって意見が分かれるところだと思いますが、私は加工修正ソフトでイメージする色再現は可能だと考えています。 ですけど… ◎「イメージする色再現」ということは、完成形(今回の場合、Fujiのカメラだったら色がどう出るか)を予測出来るだけの知識・経験が必要になる ◎さらにそれを具現化出来るだけの加工修正ソフトに対するスキルが必要になる ◎被写体・構図にもよるが、かなり繊細な作業の連続になる可能性が高く、作業効率は相当悪いと思われる。 となって、もはやデザイナー・職人のレベルに片足を突っ込んで没頭する必要があり、これは趣味のレベルで考える場合、決して現実的ではありません。 なぜこうなるかというと、あるメーカーのカメラで撮影した画像の発色を強引に他メーカー(今回の場合Fuji)のそれに近づけるということは、様々な要素を根底から改変することになるからです。 例えばFujiのカメラで撮影された画像なら、パッと見でどうあれベースはFujiのそれですから、ちょっとの調整だけでも撮影者が求めたFijiの色を具現化することが可能(100%ではない)になります。 それだけでも各社の画像エンジンは価値があると言っていいと私は思います。 ちなみに、RAWデータから作業する場合は画像エンジンとの関連性はかなり薄くなります。 全く関連性がないと考えてもいいのですが、画像エンジンの挙動は各社の企業秘密なので、関連性ゼロと断言することもできません。 また「画質」という言葉は、実はたくさんの意味を内包しています。 ですから画質に関する評論は、具体的にどんなところを評価しているのかを読み取らないといけません。 今回はソースが「価格.com」の機種別掲示板のようですが、あそこは良くも悪くも誇張した文章表現を用いるユーザーが多いので、冷静に読むことを心がけて下さい。 内容自体は参考になるスレも多いです。 個人的見解としては、総合的な「画質」において日本の有名メーカーのカメラに優劣がつくような差はありません。 個性はありますが、それは個人の主観・好みで決めていいことであり、「AKBのメンバー、誰がイチオシ?」とレベル的には同様で、「このメーカーがいい、あのメーカーはダメ」と断ずるほどのものではありません。 Fujiのカメラはコンデジしか使ったことがないですけど、確かにあの発色は私も気に入っています。 ただ当たり前ですけど、いついかなるときでもそうなるわけではないですし、被写体によっては「あー、なんか違う感じの色になっちゃった…」ということもあります。 個人的評価としては「ツボにはまったときが絶品!いい意味で予想を裏切ってくれる」という感じですね。
お礼
わかりやすいご説明をいただき感謝してております。 >各社の画像エンジンは価値があると言っていいと私は思います 確かにそうですよね。そう思います。
- t_ohta
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画像エンジンは、イメージセンサーから得た信号をデジタル処理しているだけですから、そのロジックはソフトウェアで再現する事が可能です。 と言うか、元々開発時はソフトウェアとして作って、それをハードウェアに落とし込むものなので、元はソフトウェアです。 カメラメーカー純正のRAW現像ソフトを使ってRAWデータを現像すれば、基本的には画像エンジンの処理結果と同じ結果が得られます。 ただし、そのロジックはメーカーの機密事項ですから第三者が内容を知る事が出来ないので、市販のソフトウェアで完全な再現は無理です。 また、JPEGになてしまったデータはRAWデータより情報が少なくなっているので、いくら加工しても画質は劣化するだけです。
お礼
わかりやすいご説明をしていただきありがとうございます。
- maiko0333
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デジカメはピクセルが多いだけです。 例えば、352×240の写真と720×480の写真を16センチ×9センチに印刷した場合、 720×480のほうが縮小印刷になりますから、細かいところまで印刷できるというわけです。
お礼
早々のお答え、ありがとうございます
お礼
大変参考になるお話をありがたく存じます。 色々と参考になりました。 >ポン出しで出来る絵の見栄えが重要になってくるわけです。 >ポン出しで思った色にしてくれるカメラは重要なわけです。 とてもわかりやすい表現で、ありがとうございました!