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印刷物で使うフォント(字体)について
全国の社員に配布する社内報を新たに作ることになりました。編集は私が行い、印刷と製本のみを印刷会社に依頼します。 (フォントの選択やレイアウトは、私に一任されています。) 質問ですが、 フォント(字体)をどれを使おうか迷っています。 游、小塚、平成、JS、MS、HG、ヒラギノなどがPCに入っています。 明朝体が中心になりますが、読んでいて読みやすい、目などが疲れにくい字体はどれがいいのでしょうか。(原稿の中には、長文もあります) それ以外の理由でも、お薦めのフォント(字体)がございましたら、教えてください。 本当に迷っています。 よろしくお願いします。
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- Katsu_Kaiz
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ご質問のなかから選ぶとすれば、私なら《游・ヒラギノ・小塚》にします。これらは商業印刷(本や新聞広告など)でも使われており、そういった用途にも耐えられるほどの品質だからです。残った《平成・JS・MS・HG》は、どちらかといえば家庭用として開発されたフォントです。ダメというほどではないものの、どうしてもカジュアルっぽく見えるというか、ちょっとした安っぽさが出てしまうように思います。 このうち小塚はやや癖が強いため、人によって好き嫌いがわかれます。ひらがなの「な」の三画目の点とか、ほかの書体にはないデザインですよね。また字面(一文字一文字の大きさ)も大きいことから、長文用としてはやや読みづらいかもしれません。全体的に行間が狭くなるほうに向かうので、けっこう工夫しないと窮屈に見えるはずです。反対にタイトル用としては押しが強くて目立つため、そういう用途なら問題ないかと思います。 ◆字面 | フォント用語集 | 文字の手帖 | 株式会社モリサワ http://www.morisawa.co.jp/culture/dictionary/1965 ついで游とヒラギノは、字游工房という会社が開発した書体です。くわしい話は省略しますが、高品質な文字づくりにかけては定評のあるメーカーで、たとえばヒラギノがiPhoneに採用されるなど、遠く海外のメーカーからもその名を知られています。 このうちヒラギノは雑誌用に、そして游明朝体は小説用に開発されました。写真やイラストの多い雑誌であっても、それらに文字が負けないように、前へ前へと文字が華やかに主張してくるヒラギノ。小説の雰囲気を傷つけないようにと一歩後ろへ下がって、そこから奥ゆかしく、けれども凛と主張してくる游明朝体。長文用としては游明朝体のほうが読みやすいかもしれませんが、ヒラギノの華やかさも捨てがたいです。いずれにしても優等生を地で行くような書体なので、游とヒラギノであれば失敗しないはずです。 もし予算があるのであれば、新しいフォントを購入するという方法もあります。たとえば『Pack for Vista』は、有名な明朝体とゴシック体がそろいながらも1万円弱。しかも業界第1位のモリサワ製ですから、フォントにこだわりたいのならば買う価値はあると思います。 ◆Pack for Vista | フォント製品 | 製品/ソリューション | 株式会社モリサワ http://www.morisawa.co.jp/products/fonts/pack-for-vista/ なお、ひとくちに明朝体といっても数え切れないほどの種類がありますが、割と定番というか、よく見かけるものを以下に記してみました。価格からして社内報に使うような書体ではないものの、こんなのもあるんだ……程度に見ていただけるとうれしいです。 ◆筑紫書体 | 書体を選ぶ | FONTWORKS http://fontworks.co.jp/font/tsukushi/ ◆秀英明朝 L | 書体見本 | モリサワのフォント | 株式会社モリサワ http://www.morisawa.co.jp/fonts/specimen/1470 ◆本明朝-M (標準がな) | 書体見本 | モリサワのフォント | 株式会社モリサワ http://www.morisawa.co.jp/fonts/specimen/1771 ◆明朝体オールド 書体イメージ|製品情報|株式会社イワタ http://iwatafont.co.jp/font/omin.html