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繰返し精度とは?仕様書に書かれていた意味を教えてください
- 繰返し精度は、測定機の仕様書でよく見かける用語ですが、その意味について理解が足りないです。
- 私の認識では、繰返し精度は測定値が基準値の範囲内に入っていることを示しています。
- しかし、他の人からは繰返し精度=標準偏差と言われたので、正確な意味を知りたいです。
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思想としては、同じ方向の価値観で成立しているものですが、同じものではありません。 標準偏差というのは、分散の平方根です。 分散というのは、平均値からの各計測値のずれを2乗したものの合計を計測数で割ったものです。 ですから、調べるものの数が多くなればなるほど、標準偏差は縮まります。 すくない場合は、分散も大きくなります。 また、平均値は、どっさり数をしらべて割り算をしないと出ませんし、それが必ずしも規格と合っているとは保証できません。 標準偏差というのは統計用語であり、現実にどうであるというのを診断するものです。 そこが繰り返し精度と違うところです。 繰り返し精度の規格は、全部はかったものの平均値ではありません。 規格なんです。この数字でなければならないんだ、という目標値です。 それからずれていれば捨ててしまえ、ということですが、まさにこれが「仕様」なんです。 結局規格と違うものがどっさりでてきたけど、平均値がそうだから仕方がないや、というのは工場としてはおかしなことになります。 というわけで、工場としては、繰り返し精度を厳守してください。 統計的には標準偏差と似たような数字になるはずですが、標準偏差は観測データであり仕様ではありませんので。 また、どこまで理解しているか人によって違いますので、こういう件でひとと議論したりしないようにしたほうがよろしいのでそれは老婆心からご忠告します。 いわれたら、ああそうですか、と流してください。
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- trytobe
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普通は、仕様書に規定された測定回数を行っても、バラツキの最大と最小の差が100以下 、という意味で「繰り返し精度」と書きます。 ただ、その保証の方法として、平均μ と 標準偏差σ のときに、平均+3σ という 0.3%しか外れない値でも、この「繰り返し精度」の100という値を超えない(つまり、工程能力指数 Cpk=1.00 以上が確保できている=規格上限と平均の間が3σ以上確保できている)などの統計的手法を用いることもできる、というだけです。
お礼
trytobe様 ご回答ありがとうございました。 また、お礼が遅れてしまった事をお詫びいたします。