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核融合炉が出来上がると、世界のエネルギー事情はど
アメリカ、ドイツ、中国などで核融合炉に関わる技術革新が進みニュースになったりしています。もし今後、核融合炉の技術が実用に達すると、世界のエネルギー事情や経済事情はどのように変わるのでしょうか?
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- seble
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核融合炉は持ち歩けません。 ソーラーパネルは持ち歩けるしどこへでも設置できます。 全く違う。 送電ロスは発電量の4割と言われています。
- kagakusuki
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回答No.6に対して質問者様が投稿された補足内容に >ロッキード・マーチンは核融合エネルギー装置の開発において技術面のブレークスルーがあり、10年以内にトラックサイズの小型核融合炉を実用化できるめどが立ったと発表しています。ロッキードによれば5年で試作品、10年で実用品とのこと。 >これって民間市場へは投入されないような、軍事用に限定したものなのですかね? などと、あたかもロッキード・マーチンのトラックサイズの小型核融合炉が実現すれば 回答No.6に書かれている様な事にはならないという様なニュアンスで文面が書かれていますが、 回答No.6は熱核反応炉が実用化・普及すると(三重水素の原料となる)リチウム資源の獲得競争が激しくなるという事と、液体水素燃料の使用が実用化しやすくなるという事に関して述べているものであり、ロッキード・マーチンのトラックサイズの小型核融合炉も燃料として重水素とトリチウムを使用している事に変わりは無いのですから、ロッキード・マーチンのトラックサイズの小型核融合炉が実現したからと言って、リチウム資源の問題を回避出来る訳ではありません。 又、トラックサイズという事は、核融合炉を自動車の動力に使用しようとしても、トラックの様な大型の車両ですら、動力源である核融合炉を搭載するのが精いっぱいであり、車体と運転手を運ぶ事しか出来ず、荷物を載せる事が出来ないのですから、トラックの意味がありません。(移動可能な電源車としての用途しかありません) ましてや乗用車やバスの動力としては、炉のサイズが大き過ぎて使う事が出来ませんから、例えロッキード・マーチンのトラックサイズの小型核融合炉が実現したからと言って、殆どの自動車の動力を核融合炉にする事は出来ず、自動車は水素燃料などの他のエネルギー源を利用しなければならない状況が変わる事はありません。
まま発電効率は上がるので電力不足になる事はないでしょうね。 ただ、安定して核融合を起こせるというヘリウム3が地球上にほとんどありません。 なので月面などに採掘場が出来る…。 あるいは更に進めば木星などから調達するという手段も有るでしょう。 当然その為の宇宙船の推進機関としても核融合が使われる…。 実際中国などはすでに月面のヘリウム3へ興味を示してるようです。 宇宙開発が促進されそういう分野が進んだ国がエネルギーにおいても主権を握ることになるでしょう。 中東国など産油国は衰退します。 国ごとの格差は更に大きくなるかも知れませんね。 先進国は更にエネルギーという物も手に入れる。
- kagakusuki
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俗に核融合炉と呼ばれているもので現在研究されているものは、重水素と三重水素がヘリウム4と中性子に変わる核反応を利用するものですが、これは反応の前も後も原子核の数(←中性子の数もカウントに含まれます)がどちらも2個で変わりませんから、核融合反応(原子核同士が融合して個数が少なくなる反応)とは言えませんので、熱核反応炉と呼ぶのが正確です。 前述の様に熱核反応炉の燃料は普通の水素ではなく重水素と三重水素です。 重水素は自然界の水素中に0.015%程含まれていて、水を電気分解した水素を液化して分留を繰り返す事で得る事が出来ますし、熱核反応炉で使用する重水素の量は現時点で各国が使用している水の量と比べて非常に少量に過ぎませんから、水の奪い合いになる様な事は無いと考えられます。 一方、三重水素は自然界には殆ど存在せず、核実験や原子力発電所から放出される量も熱核反応炉の燃料として使用するには量が全く足りないものでしかありません。 そのため、熱核反応炉では重水素と三重水素が反応した際に生じる中性子をリチウムに吸収させ、リチウム7が核分裂を起こしてヘリウム4と三重水素と中性子に変わる反応や、リチウム6がヘリウム4と三重水素に変わる反応を利用する事でトリチウムを得るという構想になっています。 【参考URL】 核融合炉 - Wikipedia > 5.2 D-T反応 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E8%9E%8D%E5%90%88%E7%82%89#D-T.E5.8F.8D.E5.BF.9C そのため熱核反応炉ではそれなりに大量のリチウムが必要となります。 リチウムは現在でも、携帯端末やノートパソコン、ハイブリッドカー、電気自動車のバッテリーとして使われているリチウムイオン電池の主要な原料として需要が増大しているために、必要量を確保しようとする各国間の獲得競争が起きていますが、それが更に激しくなる恐れがあるかも知れません。 リチウムは海水中にも含まれており、技術的には海水からでもリチウムを得る事は現在の技術でも難しくはありませんが、海水に含まれているリチウムの濃度は希薄なため、海水からリチウムを取り出すためにはそれなりに大量のエネルギーが必要となりますので、コスト上の問題などから現時点ではあまり行われておりません。 現在、リチウムの主な供給源は、海水が自然に濃縮された跡である塩湖の塩や塩水からリチウムを分離したり、「ケイ酸アルミニウムリチウムを主成分とするリシア輝石や葉長石」を比較的多く含んでいるペグマタイトや「カリウムリチウムアルミニウムのケイ酸フッ化物塩」を主成分とするリシア雲母から精製したりする事によって得られたリチウムが大半です。 リチウム資源として採算が取れそうな塩湖はチリのアタカマ塩湖、ボリビアのウユニ塩湖、アルゼンチンのリンコン塩湖などがあり、一方、リチウム鉱石の供給はリチア輝石を産出するオーストラリアがその大半を占めており、どちらも産出する地域が限られていますので、これらの国々が現在の中東地域の国々の様に、エネルギー資源国として世界のエネルギー事情を左右する様になるかも知れません。 【参考URL】 資源について > 資源ランキング > リチウム生産量(国別) http://resource.ashigaru.jp/top_rank_lithium_country_production.html リチウム - Wikipedia > 4.2 地上 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0#.E5.9C.B0.E4.B8.8A 一方、石油に関しては燃やした際に発生する二酸化炭素の温室効果の問題から、エネルギー源としての需要は下火になって来ると思いますが、化学合成の原料としては相変わらず重要な地位を占めている事でしょうし、航空機等の様に一部の交通機関などには電力を主な動力源として使い難い分野もありますので、現在ほどではないものの、世界中で消費され続ける事になると思います。 他にも、水素エネルギーの利用に関しても影響があるかも知れません。 水素は水の電気分解によっても得る事が出来ますが、電気は非常にコストが高いエネルギーであるため、水素の製造を目的とする場合、工業的には電気分解は殆ど用いられておらず、水素の現在の主な製造方法は、天然ガスと水蒸気を触媒の存在下で加熱して反応させ、一酸化炭素と水素に転換するという方法が用いられています。 又、水素は気体であるため、ガソリンなどと比べてタンクの中に溜めておく事が出来るエネルギーの量が非常に少ないという短所があります。 水素ガスの温度を下げて液体水素にすればエネルギー密度をある程度高くする事が出来るため、水素自動車や水素燃料電池自動車、水素燃料航空機、等の航続距離を大幅に伸ばす事が出来る可能性があるのですが、残念な事に水素を液化するためには水素を燃焼させた際に得られるエネルギーを少し上回るほどの電力を消費して冷却しなければならないという問題があります。 もし電力のエネルギーコストが大幅に低くする事が出来れば、液体水素のコストを大幅に下げる事が可能となりますので、熱核反応炉の実現によって電力のエネルギーコストが大幅に下がれば、水素エネルギーが普及しやすくなるかも知れません。 又、他には熱核反応炉による商用電力の発電が普及すれば、温室効果ガスの排出を気にせずに電気を使う事が出来ますし、熱核反応炉の実現によってもし電力のエネルギーコストが大幅に下がれば、節電を気にしなければならない必要性が薄れて来ますから、省エネルギーよりも性能を優先した機器が増えたり、現代の感覚では電気の無駄使いとしか思えない様な電気の使われ方がされる様になったりするかも知れません。
補足
ロッキード・マーチンは核融合エネルギー装置の開発において技術面のブレークスルーがあり、10年以内にトラックサイズの小型核融合炉を実用化できるめどが立ったと発表しています。ロッキードによれば5年で試作品、10年で実用品とのこと。 これって民間市場へは投入されないような、軍事用に限定したものなのですかね?
- SPROCKETER
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おそらく、現状維持派が妨害するので、核融合が成功しても、小規模発電程度しか実用化されないだろうと思います。 産油国や石油メジャーの利益が絡んでいるのを忘れているでしょう。原発政策の抜本的な変革を要求される懸念もありますし、現状維持派が猛反対して、実用化が遅れる可能性が大きいでしょうね。 核融合発電が実用化すると、現状の原子力発電は廃炉に向かうしか無くなり、今までに投入した予算や経費は無駄に終わりますし、次期計画も全て見直しされます。簡単には進まないと思いますよ。 ガソリンや灯油が売れなくなると、輸送会社が大きな打撃を受けますし、全てを電力だけで賄う社会が、災害時などで大丈夫かという問題も残ります。 核融合炉の建設予算がどのくらいかかるかで大きく変わります。安ければ、日本全土に建設されて、分散発電が実現するでしょうし、高ければ、原発と同じ扱いになるでしょう。 電力供給が無尽蔵な社会が実現すると、電気代が安くなり、大量消費の原則から、電力を多く使う製品需要が増えなければならなくなり、全ての部屋にエアコン、テレビ、パソコンがあるという、豪華な住宅建設が一般化したり、湯水のように電力を使う社会になるでしょうが、何か落とし穴が隠されている気がしますね。
補足
そういった陰謀は問題ですね。 以前、京都会議の裏で妨害工作を行なうロビイスト達の存在を暴露した ドキュメンタリーのことを思い出しました。 書き込みありがとうございました。
- 92128bwsd
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まず第一に、元となる水素は地球上にいくらでもあるし、環境的にも影響が少ないので、実用化されれば素晴らしいです。ただ、実用化は簡単ではなく、最終的にどれだけの規模の物がどれだけのワット単価でできるかがわからないと何とも言えません。実現してもビジネス的にペイできるかはまだまだずっと先の話でしょう。 今のところは実現したら、人類がエネルギーが無くなって滅びることが無くなりそうだと言うくらいの話と思います。
補足
核融合炉の実用はまだまだ想定すら出来ない状況なのでしょうか。 歴史上一つの文明が滅びるときには必ずエネルギーや資源の供給が絶たれた時ですので、それが阻止できるほどの力になると、現在の延長線上にある文明は滅びないということですので非常に画期的ですね。 書き込みありがとうございました。
- DESTROY11
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核燃料として重水素を使う場合、水から分離しますから水をめぐる抗争が勃発するかもですね。 海水からも取れるので、産地が限られているウランの取り合いよりはマシかもしれませんが。 核融合炉は原理上、メルトダウンや核反応暴走がないので、建設地のハードルが低くなるかもしれません。 都心に核融合発電所が出来る可能性も無きにしも非ず。 そうなると電気エネルギーが安くなるかもしれず、地域熱源にもなるので、電化が進むかもしれません。
補足
参考になりました。 書き込みありがとうございました。
たぶん200年後くらいだと思いますが、それは変わると思いますよ。 化石燃料を使う必要がないし、核廃棄物もほとんど出ない。
補足
根拠の無い予言は読んでいても恥ずかしく感じます。 書き込みありがとうございました。
- seble
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大して違わないと思いますよ。 どっちにしろ、それで電気を作るだけの事だし。 で、やっぱり核廃棄物は出るんですね。同じような問題を抱えるだけの事。 それより、太陽電池の効率が数段上がれば様変わりします。
補足
核融合炉ができて大して違わないのだとしたら、太陽電池の効率が上がったところで大して変わらない ということだと思いました。 書き込みありがとうございました。
補足
書き込みありがとうございました。