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災害避難所の食糧支給方法は「手渡し」が必須ですか?
- 災害避難所での食糧支給方法について、ボランティアの手渡しによる方式が問題視されています。
- 手渡し方式では、ボランティアの人数が多く必要となり、また支給に時間がかかることが課題とされています。
- 提案される改善策として、被災者自身に食料を選択してもらい、出口で監視することが挙げられています。これにより行列がなくなり、効率的な食糧支給が可能となります。
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質問者が選んだベストアンサー
映画「ブラックホークダウン」の冒頭でこんなシーンがあります。難民キャンプに食料を乗せた車が近づきます。それを見て難民が集まってきますが、みんな殺気だった雰囲気です。車を停止してしまうと周囲を囲まれて動けなくなってしまうので、車は動いたまま食料を配ります。しかし当然秩序だった受け渡しはできないので人々は争いながら奪い合い、結局奪い合ううちに袋が破けて中身がぶちまけられてしまいます。 これは映画としてデフォルメして描いていますが、難民キャンプではそういうことがしばしば起きることがあるそうです。食料を奪い合って結局ぶちまけるって、こんな愚かな話もないですよね。 東日本大震災のときに世界の人々が驚いたのは、あのような状況になっても日本人が並んで配給を待っていたということです。外国ならこういうときに待ちきれなくて暴動が起こることがありますが、そこで暴動を起こすのが最も愚かしいことですよね。 確かに一人一人手渡すやり方は時間はかかるかもしれませんが、被災者は食料を受け取ったら駆け足で会社に向かわなければならないわけではありません。こういったときに最優先事項としては「子供でも老人でも等しくいきわたる」ことであり、時間は優先事項ではありません。ですからこういうときは何よりも秩序が優先されて、質問者さんが提示するような時間はかからないかもしれないけれど暴動を誘発しかねないことは避けなければならないのだと思います。 災害時のロジスティクスに関しては、ヤマト運輸が会社をあげて行ったボランティアが白眉だったと思います。阪神淡路大震災のとき、無秩序に全国から支援物資が届いたため、A避難所では毛布が足りなかったのにB避難所では毛布が有り余っていたなどという状況になりました。 そういったことを踏まえ、ヤマト運輸はまずロジスティクスセンターを作り全国からの支援物資をまずここに集めました。支援物資はここですべて開封されて品物ごとに分けられて保管されました。そしてここで集められた物資が今度は各地の基地に運ばれました。基地でも品物ごとに分別され、そこから各避難所へ物資が配達されます。配達員は各避難所で何が足りないのかを聞いて回り、必要なものを基地から避難所へ運びました。このおかげで東日本大震災はあれほどの大災害でありながら秩序を大きく失うことはなかったのです。これは大量の荷物を正確に捌くノウハウを豊富に持つ物流会社の面目躍如だったと思います。
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- Heavypunch
- ベストアンサー率16% (148/896)
>TV映像では、既に飲料を一本持っている被災者に、もう一本同じ飲料を手渡しで持たせていました。 なんか、余りがちの食糧を「無理やり持たせる」ようなイメージを持ちました。 すべての避難所でそうでしょうか? しかも、あなたがテレビの画面から抱いたイメージに過ぎませんよね?
お礼
全てのことなど分かりません。 私はTVで観た映像を元に疑問を持ったので、アイデアを評価してもらっているのです。 ところで、あなたは、日本の災害避難所で被災者が食糧を奪い合っているところを(たとえTV映像だとしても良いから)見たことがありますか?
- seto2004
- ベストアンサー率23% (160/691)
貴方のアイデアは理想的ですね どこの被災地にも十分に物資が行き届いている事。 そして避難者が性善説に沿っている事。 その様な場合は貴方の考えは正しい
お礼
コメントありがとうございます。 しかし、現実は私のアイデアを実行する人は居ないということです。 折角、被災者支援にやってきたボランティアのみなさんが食糧の手渡し業務に手間取られて、他の支援活動の時間が減ってしまうのが惜しいですね。
- citytombi
- ベストアンサー率19% (1721/8628)
>一人にはおにぎりを手渡し、もう一人にはパンを手渡すような方法が平等 ここで言う平等とは、好きな味のものを好き勝手に選んで、あとの人が意に反したものしか手には入らないことが起きないようにする・・・という意味です。 災害非常時ですから、ボランティアの裁量でパンだったりおにぎりだったりすることがあるかも知れませんが、無用の混乱を避ける方法としてはこれがベストです。 ボランティアは、誰々にはパンを渡そう、誰々にはおにぎり・・・という気持ちではないのですから、避難所施設のルールに従ってもらう被災者は、パンであれおにぎりであれ、配られたものはそれぞれで食べてもらうということです。 もっとも、配られたあとに好きなもの同士を物々交換するのはいっこうに構いません。
お礼
再度の投稿ありがとうございます。 限られたボランティアの人から食糧の手渡し作業が無くなれば、もっと他の作業で被災者支援に貢献できると考える私が少数派なのでしょうか。
- あずき なな(@azuki-7)
- ベストアンサー率16% (1963/11745)
ちゃんと並んで1人ずつ受け取る それこそが日本人のよい所だと思います 実は面倒くさいように思えて最も効率的らしいです 色々あるなかから自由に取れるようにすると あぁいう状態のときですから余計にパニックになります 「今のうちに取っておかないと自分にはもう当たらないんじゃないか?」と言う心理で 多くの人が押し寄せ 逆に統制がとれなくなり 余計にボランティアの手間が増えます 今のままが1番良いのです
お礼
>今のままが1番良いのです なるほど。 今以上の幸せは求めないってことですね。
すみません、そのようなボランティアに従事した経験があります。 で、質問者さんのアイデアでは大混雑が起きます。 1で混雑し、2が「ボトルネック」になって行列ができ、また1に戻って2が詰まっているので混雑が深まり、ケンカが勃発し、 3で揉み合いが発生し、4は不可能(手で食糧を配っているような段階では選ぶほど物がありません。選択の自由が生まれるのはもっと後、小売りが営業を再開する直前からです。避難所に寄りますが。)、5はまず出口チェックが少数で済まないので不可能、です。 特に出口チェックを少数に絞ってしまったら、余計にチェックに時間がかかりますよね…。 さらに選択の自由も、自由というほどないのですから、おにぎりかパンか聞いてボランティアが取りにいくのが最善なのです。 アイデア全否定してしまって恐縮ですが、あのやり方は大昔から被災時の時の経験則の積み重ねであれがいいという形になったのだと思います。 ただ、避難所により、と書いたように、避難所の中にも少人数しかいないとか、災害の種類によるとかで、 最初から潤沢に選べるほど豊富にものがある、というケースもあるかと思います。 その場合には質問者さんが書かれたような形になることもあるのではないかと思いますよ。
お礼
>アイデア全否定してしまって恐縮ですが、 恐縮には及びません。 アイデアが否定することには慣れております。 否定されても否定されてアイデアを出し続けることが重要と思っております。 食糧支給の具体的ご経験から知見、有難うございました。
- Heavypunch
- ベストアンサー率16% (148/896)
1.スーパーの食品売り場の様に被災者自身に必要な食料をピックアップしてもらう。 支援物資がそう潤沢にあるでしょうか。 欲しいものを自由に選択させると、平等に行き渡らないという事態が「必ず」発生します。 2.出口でボランティアが監視し「不当に沢山の食料を持ちだそうとしている人」を発見した場合は制止する。 誰がボランティアにそれだけの「権限」を与えることができるでしょうか。 3.すると、行列がなくなり、被災者は待たされることなく食料を入手できる。 行列はなくなりますが、欲しいものを我先に手に入れようとして、あらたに「混雑」が発生します。 4.パンかオニギリか、など、被災者にも最小限の「選択の自由」を与えることが出来る。 パンとおにぎりを選択できるほど潤沢にあればいいですね。 5.ボランティアは少数の「出口監視員」だけで足りるので、他のボランティアは被災者のお世話など、価値の高い業務に従事する事が出来る。 行列の代わりにできる「混雑」をどうやって整理し、収拾しますか。 物資の仕分けと配列は誰がやりますか。 配り終えた配食所の撤収と次の配食のための準備は誰がしますか。 もし本気で「この方法でやれる」と思っているなら、まずあなたが被災地へ赴き、あなたが理想とする形で避難所を運営してみてください。 効果があると分かったら、どこでも真似をしてくれるでしょう。
お礼
>もし本気で「この方法でやれる」と思っているなら、まずあなたが被災地へ赴き、あなたが理想とする形で避難所を運営してみてください。 本気で「この方法でやれる」と思っていないから、専門家の知見から学ぶために質問を投稿しているのですよ。 なんでも否定的にしかとらえない人が多いのは良く分かっています。 そして、多くの人が被災者を受刑者と同じように扱うという現実も良く分かっているつもりです。 だからこそ新しいアイデアを検討してもらいたかった。
補足
>支援物資がそう潤沢にあるでしょうか。 TV映像では、既に飲料を一本持っている被災者に、もう一本同じ飲料を手渡しで持たせていました。 なんか、余りがちの食糧を「無理やり持たせる」ようなイメージを持ちました。
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
ちょっと、話がそれますが、アメリカで貧しい人への食糧配給について、トヨタが「KAIZEN」をした話を思い出しました。 参考:らばQ「トヨタが「効率」を寄付してくれた…アメリカのチャリティに導入された工夫が話題に」 http://labaq.com/archives/51827249.html 私は気づきませんでしたが、あの長い行列はいかにも無駄ですよね。 質問者さんの案が最善かどうかわかりませんが、待つ方も並ぶ時間は短い方が、ストレスも減ってよいかと思います。 もちろん、他の回答者の方のように「公平さ」が必須条件なんでしょうが、もっと効率を追求しても良いのではないでしょうか。
お礼
>当初ボランティア側は、「エンジニアが来たところで何ができるのか」と思っていたそうですが、この改善ぶりに驚いたようです。 素晴らしいことですね。 私と同じ視点で物事をとらることで、大きく貢献したケースがあることを知って本当にうれしいです。 貴重な情報をどうもありがとうございました。
>ボランティアは少数の「出口監視員」だけで足りるので、 全くもめ事が起こらない。 全く被災者が選択すること無く、淡々と品物を受領するならば。 そういうことって無いんだよね。 必ずもめ事を起こすやつはいる。 二回も三回も並ぶやつ。一つ二つをポッケに入れるやつ。 そういった者に対処するため、ある程度の人数は必要 一人二人で対処していると、他のところに穴が開く。 品物が取りやすいよう、並べ替える人員は必要
お礼
被災者を犯罪者集団や、刑務所の受刑者の様に扱わないとイケナイものなのですね。 豊富なご経験からのご指摘ありがとうございました。
- citytombi
- ベストアンサー率19% (1721/8628)
基本は「平等」ということです。 仮に必要な食料を自由に選ばせるスタイルだと、好みのものばかりがなくなり、行き渡る人と行き渡らない人が出てきます。それだと先に並んだ人が有利となり、被災者からは不満が出るでしょう。 パンかおにぎりと言っても、具材は好みが出ますからね。絶対に偏った具材ばかりが残ると思います。 しかも、絶対に選ぼうとする心理が働き、群がってゴソゴソかき混ぜられます。 そういうことがないように、行列を作ってでもコントロールするんです。 行列の先頭でも後方でも、等しく同じような食材を配ることが鉄則なのです。
お礼
おにぎりを食べたい子供が二人いるとして、結果的に、一人にはおにぎりを手渡し、もう一人にはパンを手渡すような方法が平等と考えられているのでしょうかね。 平等思想の視点からの回答どうもありがとうございました。
お礼
>に最優先事項としては「子供でも老人でも等しくいきわたる」ことであり、 被災者間で弱肉強食の奪い合いが起きると想定しているのですね。 アメリカやアフリカなど多民族が奪い合って成立している弱肉強食の社会と日本の被災者は異なった行動様式と助けい合い精神をもっていると想定する私が間違っているのかもしれませんね。 刑務所の受刑者と同等に扱えば、老人も子供も同じだけの食糧がいきわたると考えるのが普通なのでしょうかね。