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オランダとだけ戦争をすべきだった?
倉山満氏著書「大間違いの太平洋戦争」の中に「日本はアメリカではなく、オランダとだけ戦争をすべきだった。」とあります。 http://www.amazon.co.jp/dp/4584135878/ref=as_sl_pc_tf_lc?tag=tibiko... この本の中に >日本が対米開戦に踏み切った理由として「石油などの資源確保」があるが、それならばハワイの真珠湾なんか攻撃する必要はなく、油田があるオランダ領インドシナだけ攻めれば良かった。 >これなら米英との戦争を避けられるし、オランダだけに宣戦布告すればいい事になる。 こうした記述でした。 倉山氏によれば、ハルノートを突き付けられても「交渉決裂」を主張して、オランダと交渉をし、恐らくオランダも挑発して来るだろうが、仮にアメリカに石油を禁輸され続けてもオランダと交渉を続け、その後交渉決裂したらオランダに宣戦布告し、オランダ領インドシナなどに侵攻さえすれば石油は確保でき、アジアの外国の植民地が日本に侵略されたとなれば、これではルーズベルトも戦争介入の大義名分が立たず、参戦する事も日米戦になる事も無い。 と言う主張なのですが、本当に当時の日本がオランダにだけ宣戦布告し、オランダとだけ戦争になっても、アメリカが日本に宣戦布告する可能性はないのでしょうか?
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- あずき なな(@azuki-7)
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そもそもそこから間違ってるので無理でしょう 日本が戦った理由は 東南アジアを欧米から開放するため です オランダだけと戦ってもインドシナだけが開放されて終わりです 植民地が脅かされれば当然アメリカは日本に宣戦布告したでしょう
- Beholders
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当時オランダはナチスドイツに全土を占領されておりまして、 臨時政府がロンドンにありましたが日本は正式な政府として認めておりません。 従って蘭領東印は日本にとって空白地帯だったのですが、 それに危機感を持ったアメリカ(フィリピンを統治)とイギリス(マレーシアとビルマを統治)が蘭領東印の防衛を公言しておりましたので 日本が蘭領東印だけを攻撃したとしても米英との戦争は避けらなかったと思われます。
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- eroero4649
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残念ながらその話は史実で否定することができます。日本政府(軍部)は同じことを考えていました。それが「仏領インドシナ(北ベトナム)占領」です。 同じようにナチスドイツに敗れたフランス領であった北ベトナム、当時の言葉でいうと仏領インドシナに日本軍は進駐して占領しました。軍部としては「ここが相手(アメリカ)から出せるギリギリの妥協点」だと見たのです。これは昔、NHKスペシャルで当時作戦課にいた超エリート軍人だったお爺ちゃんからのインタビューでやっていました。 そのお爺ちゃんいわく、「ここがギリギリ。これ以上南下したらアメリカと戦争になってしまう」と読んだそうです。これは援蒋ルートを絶つためだったのですが、話が難しくなるのでそこは割愛します。 ところが、それに対してアメリカが切ってきたカードが「石油&クズ鉄輸出の停止」だったのです。NHKのインタビューに答えていたお爺ちゃんは「そんな厳しい手を打ってくるとは思わず、衝撃を受けた」といってましたね。言外に「これでもう戦争は避けられないと思った」という意味を含んでいたと私は解釈しました。 また我々は「石油が手に入らないから対米戦を始めた」と思っていますが、話はそんなに単純ではないのです。石油だけなんとかすりゃなんとかなる話ではなかったのです。それは学研から出ている「レアメタルの太平洋戦争」という本を読めばよく分かります。
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回答ありがとうございました。
- mm058114
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現実、大本営において、南方攻略作戦は、 ・対蘭のみ開戦 ・対英蘭開戦 ・対米英欄 の3通りが検討されました。 対蘭、対英蘭のいづれの場合も、米国の比島の存在によって、 交通が脅かされ現実的では無いし、 米国が宣戦布告してくるだろうと考えられ、 突然、横槍を入れられるより、 先んじて、奇襲占領を行う、米英蘭の3国への開戦準備に入りました。 そして、どうせ南方作戦を行うなら、初期目的の蘭領の石油だけでなく、比島と英領の資源も獲得できる一石二鳥であると、考えられるようになりました。 対米戦争の折に、比島攻略は、大正時代から毎年の年度作戦計画に入れられ、 動員師団も指定して、訓練を重ねて来たので、攻略は容易と考えられていました。 対蘭戦、対英蘭戦の場合の米国の宣戦布告の可能性ですが、 比島の安全が脅かされるので、何かしろの理由をつけて、宣戦布告をしたと思います。 例えば、日本の交通戦妨害を行い、先に日本に攻撃させるとか、 公海上で、米国船を拿捕させるとか。 他の方が、日本に油田設備を破壊されると、 日本独自では、石油獲得ができない様な意見がありました。 陸軍工兵学校の第5中隊は、作井中隊と呼ばれていましたが、 秘匿名で、実は油田設備開発を本務とした部隊でした。 この工兵学校第5中隊から、いくつもの作戦部隊を動員することが可能でした。 ですから、破壊されても、石油の獲得は充分できました。 油田設備を無傷で手に入れようとしたのは、 労力削減で、早期に石油獲得を容易にするためです。 つまり、楽しようと思っただけです。
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回答ありがとうございました。
- zep19
- ベストアンサー率45% (138/306)
まずオランダは太平洋戦争の前年、1940年にドイツに降伏しています 従ってインドネシアを実効統治しているのは米英保護下のオランダ亡命政権であるから 米英が傍観するとは思えません もともとアメリカは日本を経済封鎖すれば音を上げると想定していました なにせ日本は高級な工作機械を作ることが出来ず(コピーすら出来なかった) そのほぼ全てを海外から輸入していました その殆どの輸入先はアメリカです また当時の日本の重工業は軍需産業だけが突出していたのでわかりませんが 実は鉄鋼も需要分を生産できなかったのです その不足分はなんとインドの民族系企業のタータ製鉄から製品化された銑鉄を輸入していたのです 日本の鉄鋼の多くは鉄鉱石からでなく、アメリカから輸入する屑鉄から作られました 従ってアメリカはこの工作機械と屑鉄の輸出制限と石油禁輸すれば日本が屈服すると思っていたのです さて日本が南方に進出する目的は石油だけではありません 鉄鉱石は勿論、銅、アルミニウムの元であるボーキサイト、錫、その他のレアメタルも戦争遂行には必要です ボーキサイトはマレーのビンタン島、鉄はフィリピン、マレー、錫はマレーとインドネシア等々 ところが日本が制圧後 まともに生産量を確保できたのは地表の泥をすくうだけのビンタン島のボーキサイトぐらいでした 生産施設をほぼ無傷で確保したにも関わらず 中国に次いで反日感情の強かったフィリピンは勿論 他の地域でも地域住民のサボタージュに会い生産量が戦前より激減 (マレーの鉄鉱石は戦前の年産100万トンから数万トンに インドネシアの錫は戦前の年産5万トンから1万トンに) 結局のところ、石油だけでは軍需は勿論、民生用にも原料が枯渇してしまいます
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回答ありがとうございました。
- tozimariOK
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>本当に当時の日本がオランダにだけ宣戦布告し、オランダとだけ戦争になっても、アメリカが日本に宣戦布告する可能性はないのでしょうか? アメリカが日本と交戦するに至る歴史的経緯を考えると、中国利権が基底にあるので、どのみち開戦が余儀なくされていると思いますが それ以前に、インドシナで当時の日本の技術で十分な原油調達が可能とは到底思えません あわせて、インドシナの原油は高い精製技術なしには利用できない低品質だったはずです この類の小説家は、ご都合主義すぎるのであまり信用しない方が良いと思います おそらく「当時の日本の技術で十分な石油を確保できたのですか?」という質問には回答できないと思います。そんなことは「預かり知らぬ」というタイプだと思うので 交戦して油田を無傷で手に入れる、などという非現実的なシナリオもあるかもしれません ちなみに、日本の資源に関する評論では、この類のミスリードが相応にあります 例えば、尖閣列島の地下資源は確かに大量にありますが、それを生産するために必要なコストを計算すれば、今の技術では赤字になります。これは、秋田沖油田などにも通じる話です。 資源はあれば良いのではなく、その資源を生産する必要があり、加工の必要もあります。費用も発生します。日本は多様な地下資源に恵まれている国家ですが、コストに見合う地下資源はもう枯渇した、と考える方が妥当とも言えます
お礼
回答ありがとうございました。
- type096
- ベストアンサー率22% (8/36)
言いたいことはわかりますが、あまりにも現実的でない意見だと思います。 第一次世界大戦でのアメリカの対独参戦の経緯と同じように、アメリカはどうにか理由を作って参戦してくるでしょう。 そのような状況が明白な上で、太平洋における最大脅威となる米国を初度作戦上完全にスルーして、オランダのみに攻撃を仕掛けることは、実際のあの戦争以上に無謀と言うものです。
お礼
回答ありがとうございました。
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