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日本のサッカーの決定力不足の根拠は何?
- 日本代表の試合において「決定力不足」といわれるが、本当なのか?
- 決定力とは何か?得点数÷シュート数で測るのか、単純に得点数か?
- 日本と同等レベルの国と比べて決定力が低いデータはあるのか?
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#1です。お褒めの言葉に預かり、恐悦至極に存じます。 さて、前回も回答しましたが、サッカーつうのはデータが必ずしも結果にコミットするわけではないスポーツであります。その一例をあげましょう。 2010年南アフリカ大会は、下馬評が低かった日本代表がまさかの快進撃をした大会であります。ふとこの大会のデータを見ていたら、面白いことが分かったんですね。この大会でのグループリーグ終了時の日本代表のボール支配率は40.8%でなんとブービー賞です。これより低いのは北朝鮮しかいません。そして、まさに惨敗という言葉が相応しかった2014年ブラジル大会では、なんと55.1%で7位にランクされているのです。しかし結果はご存じのとおりの2敗1分けでした。 なんでこんなことになったかというと、サッカーは対戦相手によってプレーが大きく変わるからです。2010年大会では、同じグループに入ったのがカメルーン、オランダ、デンマークでした。あのときは代表チームの状態も決して良くなかったので、当時の岡田監督はガチガチに引いて守ってワンチャンスに賭ける「弱者のサッカー」に徹し、それが上手くいきました。 しかし2014年大会では何より相手にギリシャがいました。このギリシャは鉄壁の守備から少ないチャンスをモノにするというプレースタイルのチームで、そのスタイルで欧州選手権で優勝したほどです。世界トップクラスの攻撃力を持つポルトガルやスペイン、フランスといったような国を相手に勝ちあがってきた歴史があるチームなんですから、日本人がこじ開けられるわけがありません。だからわたしゃあの頃組み合わせが決まって「これで勝つる」ってここでも沸いていたときに「ギリシャはマズい。コロンビアはもっとマズい」って書いたんだけど、悲しいかなその予言は当たってしまいました。 また2010年大会のデータをみると、最も少ないパスと時間で効率よく攻撃をしていたギリシャが予選で敗退し、経由時間もパス数も多くて最下位のメキシコが決勝トーナメントに勝ち上がっています。 それでも欧州トップリーグでは、パス成功率や得点率、ドリブル成功率などの細かいデータがありますが、これはクラブチームの成績ですから代表チームとは比較はできません。だってメッシ選手は代表チームではバルセロナほどの輝きをみせることはほとんどありませんからね。また、守備側も世界トップレベルの欧州リーグと、田舎リーグであるJリーグのデータを並列して比較することも無意味です。 さらに代表チームのデータとなると、基本はワールドカップ大会毎のデータであり、予選リーグのデータの比較も難しいですよね。 で、ドンドンシュートを打てばそれでいいかというと、んなこたぁないですよね。先日のカンボジア戦が35本シュートを打って3点しか取れなかったんだから、打ちゃあいってもんでもない。8.5%やないですか。 これは私の個人的な意見ですが、決定力というのは二種類に分かれると思うのですよ。「これは決めなければマズいだろというところで確実に決める力」と、「すっげえところからミラクルに決める力」と。野球でいうなら前者が打率、後者がホームランみたいなものでしょうかね。 で、日本人選手は残念ながらこのミラクル能力は低いといわざるをえないですね。これは選手個人の能力の問題もありますし、Jリーグのレベルが残念ながらそこまで高くないというのも大きいと思います。敵のレベルが高くないと、こちらも切磋琢磨できないですよ。 そうなると「じゃあ確実に決める能力を高めよう」となるわけですが、そりゃアジアレベルなら確実に点を決められる場面というのはあるかもしれませんが、相手がブラジルだのイタリアだのとなったらそんな隙なんかもらえるわけがありません。だとするとミラクルに決める能力が欲しいわけですが、本田選手は日本人では飛び抜けた当たりの強さを持っていますが、ワールドクラスとなるとちっとも目立たないわけで。「アジアレベルでは2人がかりでも抑えられない」って選手が出てこないとということになりますわね。 また前回でも回答しましたが、点取り屋として求められるのは唯我独尊なキャラクターですから周囲との協調性を重視する日本社会では、なかなか生まれないでしょうね。それに日本人は真面目です。昔の日本代表にいた鈴木隆行選手なんて、守備へも積極的に貢献するタイプでしたがおかげで肝心なときに前にいないってことがよくありました。「ありえない決定率」といえばブラジル代表でもあった(クリスティアーノじゃない)ロナウドですが、彼は90分の試合中75分消えてて、シュート5発しか打たなくて2得点とかありましたよね。 名FWの産地といえばブラジルやオランダが有名ですが、どっちも「自分勝手」な気質でこれまた世界的に有名です。ブラジル人はご存じのとおり自国でワールドカップ開催中に大規模なデモ活動が起きました。デモに参加するブラジル人に「多くの観光客が来ているこの時期にデモをやったらイメージが悪くなるのでは?」とインタビューしても「そんなことはどうでもいい」と返事がきたといいますし、そこまでデモをしておいてブラジルの試合の日はみんな家でテレビを見たり・笑。また、オランダのサッカー代表といえば阪神タイガースなみのお家騒動で有名な国でもあります。 近々の日本代表がどうもダメダメな原因はそこまで真剣に日本代表を見ていないのでよく分からないです。若手が伸びてこないってのは間違いなくあるのですが、なぜ若手が伸びないかまではよく分からないです。
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- oya_zico
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bancho18さん、こんにちは。 eroeroさんの説明は分かりやすいですよね。 特に、質問4の回答は、面白い説ですが納得させられました。 eroeroさんには及びませんが、私の回答を。 >質問1.そもそも決定力とは何ですか? 私は、得点数÷シュート数ではなく、得点数÷得点チャンスだと思っていますが、 そもそも、得点チャンスの定義が難しいので、何処までが得点チャンスなのかが分からない。 得点チャンスの意味を、誰か(サッカーの権威?)が定義付けてくれれば、数値化出来ると思います。 >質問2.日本と同等レベルの国と比べて日本サッカーの決定力が低いというデータを教えてください。 >南米や欧州の一流国でなくFIFAランキングで日本と同等な国と比べた方がいいと思います。 質問1の回答でもコメントした通り、現状では数値化されてないため、正確なデータを提示することは厳密には不可能だと思います。 また、日本は、ワールドカップでベスト8以上を目指しているので、比較するならば一流国と比較すべきでしょう。 >質問3.決定力が低い=悪いことなんですか? 得点チャンスを沢山作って、決定力が低くても得点を取り、最終的に試合に勝てば問題ないと思いますし、そこまで悪いことではないと思います。 ただ、相手と同じくらいの得点チャンスしか作れないとすれば…。 >無理そうだと思っても、ドンドン外からも打っていくのは悪いことですか? 無理そうだと思いながらのシュートは、して欲しくないですが、敵DFを引き出すために遠目からシュートを打つのであれば許します。 やはり、プロ選手であれば、絶対に決める!と思ってシュートして欲しいものです。 >質問4.日本サッカーを他国と比べたとき、一番欠けているのは何ですか? 強引さ? 決定力うんぬんを気にして消極的になるくらいなら、得点チャンスを増やすことが必要だと思いますよ~。
お礼
>質問1.私は、得点数÷シュート数ではなく、得点数÷得点チャンスだと思っています 確かにそっちのほうがいいかもしれませんね。確かに誰かに定義してほしいです。 >質問2.日本は、ワールドカップでベスト8以上を目指しているので、比較するならば一流国と比較すべきでしょう。 確かにそうかも。。。そんなデータないですかね? >質問3.決定力が低くても得点を取り、最終的に試合に勝てば問題ないと思いますし、そこまで悪いことではないと思います。 ライフル銃で一撃必殺を狙うのでなく、マシンガンで数撃ちゃ当たる作戦ですね。オーバーに言えば。そっちのほうが見てて楽しいし、勝率も上がりそうですね。 >質問4.強引さ? 決定力うんぬんを気にして消極的になるくらいなら、得点チャンスを増やすことが必要だと思いますよ~ 私もそう思うんです。だから日本は決定力(決定率)不足だという風潮は間違っている!もっとどんどんリスクや失敗を恐れず挑戦しろ!といいたいです。 ありがとうございました。
- ゆのじ(@u-jk49)
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シュートを打つ時の周囲の状況がそれぞれ違うのだから、データがあったとしても、そんなものは、信用できない。 決定力不足とは日本の文化。一対一でのフィジカルで叶わないのだから、連動性、チームワークで勝負するしかない。FWだからと言って、釜本氏的に守備は一切しないというのでは、今日のサッカーでは、試合に出して貰えない。で、一所懸命に守備に走り回る分、疲れちゃうし、集中力が無くなって、シュートを外す。当たり前の理屈。 監督も、決定力が無いと見てFW選手を代えているのではない。守備に戻る足が遅くなっていると見ると、連動性が発揮できなくなるのでFW選手を代える。 ひとり決定力を発揮しようものなら、「もっと守備もしろよ」と、周りの選手か怒り出す。
お礼
> 決定力不足とは日本の文化。 なるほど、賛否両論あるかもしれませんが、全員サッカーのデメリットですね。これも一理ありますね。わかります。 ありがとうございました。
- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11072/34514)
まず、サッカーというのは野球と違って目に見えるデータで評価するのが難しいスポーツであるということを断らねばなりません。一般にボランチと呼ばれる中盤の底のポジションをとる選手が得点など何かの記録を持っていることはまずありません。しかしないからといってそのポジションの選手は評価に値しないというわけでもありません。 また、FIFAランキングは国際マッチをこなすかどうかによって順位に影響があり、その国の実力を測る物差しにはならないことで知られています。そのため、あまり資金力を持たない南米やアフリカの国々は本来の実力より低くレーティングされることがよくあります。 例えば、去年のW杯で日本を完膚なきまでに叩き潰したコロンビアは現在のFIFAランクは4位で、そこに異論がある人は少ないでしょう。しかし2011年6月にはなんと54位に低迷していました。同じ時期、日本は13位でした。ではこの2011年6月のときに日本はコロンビアより強かったといえるかというと、そこまでではなかったと思います。現在の日本のランクは58位ですが、日本より順位が上の北アイルランドやイスラエルより日本が弱いのかというと、直接対決をすればおそらくは日本が勝つでしょう。 前説が長くなりましたが、それを踏まえての回答です。 1. 明確に定義づけられていませんが、得点数÷シュート数と思っていいのではないかと思います。 2. ↑で説明したように、データによる比較は難しいです。ひとつの示唆として、ほぼ同レベルであろうアジアカップの通算得点ランキングを見てみようと思います。 アジアカップ通算得点ランキングトップ11は、イランの伝説的名選手アリ・ダエイを筆頭に、3位に日本の高原直泰がいますが、他は韓国が2名、クウェートが2名、イランが2名(ダエイを含めて3名)、イラク、サウジアラビア、ウズベキスタン、オーストラリアが1名ずつです。歴史的には中東勢の名前が多いことが分かります。また過去大会における得点王についても、高原選手が2007年大会で4得点で得点王となっていますが、これは3人同得点であり、後にも先にも日本人選手でアジアの得点王に名前を残しているのは高原選手だけです。 3. 若い人なら知らないかもしれませんが、ザッケローニ監督より前の日本代表は、シュートのベストポジションを探すためにゴール前のバイタルエリアと呼ばれるところでパスばっかり回していましたよ。 比較対象を欧州や南米やアフリカの選手にせず、中東や韓国の点取り屋と比べると「マークがキツくてかつ枠が狭いところでも確実に決める」という点で見劣りする面はあるかなと思います。ただし、今は岡崎選手や(調子がいい)香川選手の決定力は世界レベルで見ても遜色ないと思います。 代表チームではなく、クラブチームの成績となりますが、欧州リーグでのトップクラスの点取り屋の得点率(ゴール数/シュート数)は40~30%くらいなので、今年1月に行われたアジアカップでの日本代表(全体)での得点率が、いくらチーム全体とはいえ2.7%(!)で終わったのは「決定率が絶望的に低い」といわれてもしゃあないですわな。 4. これはサッカーに限った話ではないですが、「リスクにチャレンジする精神」でしょうね。「日本人選手は攻守の切り替えが遅い」というのは現代表のハリルホジッチ監督が「Jリーグからして切り替えが遅えよ!」と文句をいうほどで、歴代の外国人代表監督のほとんどからツッコまれていることです。 サッカーと似ているのが、女性の口説きだと思うのです。口説かないと落とせないけど、やみくもに口説けば落ちるわけでもありません。かといって口説けば落ちるところでウダウダとしていると女性が「もう帰るね」なんて言い出してしまいます。「ここはいける」と信じたら果敢にシュートを打ち、打った以上は絶対に決めるのだという自分に対する強烈な自信が必要なのです。 だから外国のFWも自分勝手でワガママなやつが多いです。「悪童」と呼ばれたFWは枚挙に暇がありません。バロテッリ、ロマーリオ、スアレス・・・ベルカンプだったか誰だっかで、試合に勝った後のロッカールームでチームメイトの胸ぐらをつかみ、「てめえ、なんであのときパスを出さなかったんだ!おかげで俺は今日無得点だ!面白くねえ!」とブチ切れた人がいました。オランダサッカーのレジェンドといわれるヨハン・クライフは「サッカー史において、私の後にスーパースターと呼ばれる選手はいない。私がそう思っているのではない。みんなそういっている」というお言葉を残しています。 そういう石田純一さんや手越祐也さんや山本耕史さんのような人は、日本の社会においては受け入れられないですからね。質問者さんも女の子をガンガン口説くかって、口説かないでしょ?なんというかこう、熟した柿の実が自然に落ちるように落とすことを狙うでしょ・笑?だから得点力不足は日本の永遠の課題なのです。
補足
eroero4649さん回答ありがとうございます!!!! 私の質問がわかりにくく、聞きたいことと回答がちょっとずれちゃう箇所もありました。ごめんなさい。質問するのって難しいですね。。。 私が聞きたかったのは「決定力」。「得点力」に関しては今回は横においときましょう。(それはそれで課題ですが。。。) それをふまえての補足です。 1.得点数÷シュート数と思っていいのではないかと思います。 ありがとうございます。多分みなさんだいたい同じ認識ですよね。 2.アジアカップ通算得点ランキングトップ11は・・・ これは決定力でなく、個人の得点力の話ですね。また、1トップにゴールを任せない全員サッカー戦略をとったり、選手の層が厚いため、疲労などを考慮し、試合ごとにメンバーを入れ替えたりと各国の戦略によるところもありますね。いずれにせよ話題にしたいのは「チャンスはあるのに点が決められない」という決定力不足は本当かという部分です。 3.今年1月に行われたアジアカップでの日本代表(全体)での得点率が、いくらチーム全体とはいえ2.7%(!)で終わったのは「決定率が絶望的に低い」といわれてもしゃあないですわな。 これですこれ!これが知りたかった!国同士とか個人ランキングとかあればさらに最高!ありがとうございます!!!ソースもあれば尚最高! 4.これはサッカーに限った話ではないですが、「リスクにチャレンジする精神」でしょうね。 なるほど。確かにそれはありそうです!よくいわれる話ですが、狩猟民族、農耕民族の違いですかね。 ということは決定力(決定率)不足なんて気にせず、リスクをおそれずガンガン行け!!ということですね。だとしたら、日本のサッカーは「決定力不足だ」という指摘は的外れですね。 >質問者さんも女の子をガンガン口説くかって、口説かないでしょ? 見透かされている・・・。超奥手です。。。^^ eroero4649さんはサッカーに関する見識がすごく深いとお見受けしました。改めてご意見いただけると嬉しいです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 データだけではわからないことたくさんありますね。 勉強になりました。