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クラシック音楽を中心に学べる作曲教室について。

今現在本格的に作曲の勉強を始めたいと思っており、作曲教室を検討している者です。 またポピュラー系の音楽ではなく、クラシック音楽、オーケストレーションを主に学びたいと思っています。 そこで質問なのですが、都内で評判が良く尚且つクラシック音楽を主にしている作曲教室(個人で教えているところでもいいです)はありますか? 調べてもポピュラー方面のDTM教室ばかりで、クラシック音楽中心の作曲教室は、小林音楽教室、アルル音楽教室くらいしか出てきませんでした。 後は個人で作曲を教えていらっしゃる方に直接師事することも考えたのですが、しっかり指導してもらえるかもよくわかりません。 基本的な音楽理論は身についていますので、初心者向けの作曲教室でなくてもある程度は大丈夫だと思っています。 またいずれはDTMも勉強したいと思っているので、クラシック中心で尚且つDTMも教えている都合のいい教室などありましたら教えていただけると幸いです。 大雑把な質問ですみませんが、ご回答よろしくお願いします。

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回答No.2

コメント拝見しました。状況はわかりましたが、学校のシステムとして「和声」や「対位法」が履修できなくても、担当教官に、興味があるので聴講させてほしいと直談判して、もぐりこませてもらうという手も無くはないですよ。芸術関係の人は、興味があるなら勝手に来い、というざっくばらんな人も結構いるものです。ダメで元々で、いろいろ試して御覧になるとよいと思います。学外での個人レッスンになれば、謝礼を払わなければなりません。 先ほどの回答を書いているとき、個人の作曲教室がインターネットに出ているかちょっと見てみたところ、一件あったのですが、現在レッスン枠に空きがないと書いてありました。下のサイトです。 http://oshierumanaberu.net/TEACHER/11_OM11598754.html 経歴から言って、このぐらいの人なら大丈夫だと思いますので、これに似たようなところがあればお問い合わせになるのもよいでしょう。しかし、クラシックの作曲をやっている人で、このように教室としてホームページなどで生徒を募る人はそうたくさんはいないでしょう。音大の先生に相談するというのが、とりあえずは近道です。 和声や対位法を今から勉強して準備したいとのこと、geara119さんの意気込みを感じます。ただ、先の回答で、独学の気概が大事とは書きましたが、和声や対位法の完全独学は困難です。独力でやるのは、書物を読んで規則を理解し、練習問題を解くところまでです。書き上げた解答は、やはり教師に見てもらわなければなりません。教科書の説明だけではどうしても理解しきれない部分が残りますし、まちがいを犯しても、自分ではなかなか気が付かないからです。独習→添削のくりかえしということですね。 一応、参考書について書いておきます。まず、日本の音楽大学で使われる和声の教科書の代表的なものは、東京芸術大学の作曲科の教師たちが作った、「和声―理論と実習」(音楽之友社)全3巻(+別巻・解答例集)です。 http://www.amazon.co.jp/%E5%92%8C%E5%A3%B0%E2%80%95%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%A8%E5%AE%9F%E7%BF%92-1-%E5%B3%B6%E5%B2%A1-%E8%AD%B2/dp/4276102057/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1429954399&sr=8-2&keywords=%E5%92%8C%E5%A3%B0 いわゆる「芸大和声」と呼ばれるものですが、基礎にあるのは、フランスで行われている和声教育のメソードです。もう少し入門的なものに、「和声の原理と実習」という本もあり、良いものですが、本格的にやるつもりがあるのなら、最初から芸大の教科書でもよいでしょう。 和声の原理と実習 http://www.amazon.co.jp/%E5%92%8C%E5%A3%B0%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86%E3%81%A8%E5%AE%9F%E7%BF%92-%E5%A4%96%E5%B4%8E-%E5%B9%B9%E4%BA%8C/dp/4276102030/ref=sr_1_18?ie=UTF8&qid=1429954399&sr=8-18&keywords=%E5%92%8C%E5%A3%B0 和声や対位法には、いろいろなメソードがあり、どれをとるかは難しい問題です。今挙げた日本の和声の教科書では、日本だけでしか使われない和声の記号を使用しています。ヨーロッパではこういう表記をしませんが、ドイツ語圏とフランスでもまた違い、メソードも大きく違います。芸大和声が本当に良いのかという疑問もありますが、日本ではフランス式の和声教育が中心になっており、日本の作曲家の多くがこれを学んでいます。もし誰かに作曲を習うことになった場合も、「和声―理論と実習」を使うことになる可能性が高いです。ドイツ語圏では、バッハのコラールの様式を学ぶことが多いようです。日本でも、「バッハ様式によるコラール技法」という書物が出てはいますが、バッハの様式に限定したものですし、これに習熟した教師はほとんどいないと思います。「和声―理論と実習」は、第3巻までやると、近代的な和声まで一貫して学ぶことになりますので、やはりこれになるでしょう。 対位法は、和声よりさらに独習は難しいです。また、対位法の学習は、和声の基本的な知識が前提になりますので、まず和声のみの学習から始めます。「和声―理論と実習」で言えば、第1巻を終えたころから、並行して対位法を学ぶことは可能です。日本人著者による対位法の参考書で、「和声―理論と実習」に当たるような体系的な書物はないと思います。現在の音大の対位法の授業で、何を教科書にしているのかはわかりません。私が受験前に集中的に使用したのは、ノエル=ギャロン、マルセル・ビッチュ共著(矢代秋雄訳)「対位法」です。これもパリ国立音楽院の教授によるもので、フランスの教育体系です。 http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95-%E3%83%8E%E3%82%A8%E3%83%AB-%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%83%B3/dp/4276105625/ref=sr_1_8?ie=UTF8&qid=1429963703&sr=8-8&keywords=%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95%E3%80%80 フランス以外で対位法の古典的名著として広く使われているのが、クヌート・イェッペセン著「対位法」です。 http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%9A%E3%82%BB%E3%83%B3-%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95-%E3%83%91%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A%E6%A7%98%E5%BC%8F%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%A8%E5%AE%9F%E7%BF%92-%E3%82%AF%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%88/dp/4276105536/ref=sr_1_24?ie=UTF8&qid=1429963703&sr=8-24&keywords=%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95%E3%80%80 重要な書物ではありますが、大変高価ですし、これを使ってレッスンをする人は日本にはまずいないでしょう。あと、ごく最近出た日本人による参考書に、山口博史著「厳格対位法 第2版 パリ音楽院の方式による」というものもあります。私は内容を見ていませんが、メソードとしては、ノエル=ギャロン、マルセル・ビッチュ共著の「対位法」と同じです。説明はこちらの方がわかりやすい可能性もあり、先述の、バッハのコラール様式についても書かれているようなので、今後、これが音大で使われるようになっていくかもしれません。 http://www.amazon.co.jp/%E5%8E%B3%E6%A0%BC%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95-%E7%AC%AC2%E7%89%88-%E3%83%91%E3%83%AA%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E9%99%A2%E3%81%AE%E6%96%B9%E5%BC%8F%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B-%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E5%8D%9A%E5%8F%B2/dp/4276105455/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1429957890&sr=8-2&keywords=%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95 先生について学ぶことになった場合、たぶん、ここまでに挙げた書物のどれかを使うのではないかと思うのですが、作曲の参考書は高価ですので、先生を見つけたあとで何を買ったらよいか聞く方が無難です。 管弦楽法の参考書もたくさんありますが、これ1冊あればというような決定的なものはありません。御希望があれば説明しますが、私は、オーケストレーションに必要な書物は、日本のもの、原書、合わせて10種類ほどを参照します。

geara119
質問者

お礼

とても親切な対応、ご回答本当にありがとうございます! 個人教室を探す前にまずは作曲科の先生に相談をしてみつつ、教えて頂いた書籍の購入を検討したいと思います。 また他の先生に交渉をして和声学や対位法を学ぶというのも手、ということですが、必修科目や時間割の都合上、履修不可能になってしまったのでその辺はもうどうしようもないです。 個人的に作曲科の先生に添削して頂けないか交渉してみるつもりです。 本当に助かりました、ありがとうございました!

その他の回答 (1)

回答No.1

作曲家です。 回答する前に一つうかがいたいことがあります。先月お出しになった別の御質問を偶然拝見しています。それによると、すでに音楽大学に入学されているということです。大学によって違いますが、たとえ楽器専攻でも、和声などの作曲の基礎理論は必修科目であるのが普通だと思います。対位法も、選択科目として設置されている場合があります。作曲科がある大学なら、オーケストレーションの講義もあるでしょう。対象が作曲科の学生でも、聴講できる可能性はあります。民間の音楽教室を探している理由が、今一つよくわかりません。 クラシックの作曲の基本科目は、「和声学」「対位法」「楽式論」「管弦楽法(オーケストレーション)」です。「オーケストレーションを主に学びたい」ということですが、本当の優れたオーケストレーションの技術には、「和声学」や「対位法」の習熟が前提となります。たくさんある音をどう重ねるか、配置するかには、和声の技術の習熟が必要ですし、各楽器のパートを独立した声部として洗練させるためには。対位法の感覚が必要です。ですから、この二科目から始めなければなりません。 クラシックの作曲の勉強は、基本的に個人レッスンです。さらに、それ以前の前提として、独学の気概が必須となります。書物を自分で読み、和声や対位法なら課題を自分で解き、書き上げたものを先生に見せて誤りを指摘してもらう、という形です。オーケストレーションも、自分で書物を読み、各楽器の性能や特徴を学びながら、古典の作曲家のオーケストラ作品の楽譜を研究します。それを参考にしながら、たとえばピアノ曲をオーケストラに編曲し、添削を受けるなどの形が普通です。もちろん、音大の科目としての和声やオーケストレーションの授業なら、自分で書物を読んで勉強できる規則などを講義の形で説明するということもありますが、民間の音楽教室には期待できませんし、個人レッスンならなおのこと、基本的なことは自分で勉強、準備していかなければなりません。 クラシックの作曲をやろうとする人は決して多くないので、それに特化した音楽教室というのはできないでしょう。「小林音楽教室」と「アルル音楽教室」という教室名をお挙げになっていたので、ホームページを見てみましたが、「アルル」の方は問題外だと思います。「小林」の方は、芸大作曲科出身の講師もいるようなので、オーケストレーションを教える能力そのものはあるでしょうが、音楽教室という組織の中でのレッスンなので、コースやその内容が決まっているはずです。音大の入試に備えたレッスンを前提としているならば、オーケストレーションの授業はないと思います。音大の作曲科の入学試験に「オーケストレーション」はないからです。このような音楽教室は、音大受験のサポートが中心なので、ほかも同様だと思います。 もし音大内で作曲理論関係の学習をする機会が持てないのであれば、個人レッスンしかありません。「しっかり指導してもらえるか」という点については、有名音大の作曲科出身の人なら、オーソドックスで標準的なオーケストレーションは教えられます。あとは、どの程度のレベルを目指すかによります。オーケストレーションは難しい技術です。オーケストラ作品をたくさん発表しているベテラン作曲家でも、新作を音にした時、予想したのとは違う音になって修正しなければならないというケースはいくらでもあります。したがって、本格的にやるなら、作曲家として経験豊富な人に習うのが理想です。 くりかえしになりますが、オーケストレーションの勉強の基本は、優れたオーケストラ作品の楽譜の研究です。自分でオーケストレーションしたものを実際に演奏できる機会があれば、それ以上の良い勉強はありませんが、そういう機会はなかなかありませんので、普段の研究の積み上げが重要になります。私の場合は、高校時代に独学を始め、映画音楽の編曲や吹奏楽作品を実際に演奏するチャンスに恵まれたので、それでずいぶん勉強しました。作曲のレッスンは受けていましたが、これらのオーケストレーションを先生に見せたことは一切見なく、ひとりで勝手にやっていました。音大在学中は、「管弦楽法」という講座があるにはありましたが、担当教官だった某有名作曲家が、1年に2~3回しか授業に出てこないという話だったので、履修はしませんでした。そもそも作曲家の多くは、「オーケストレーション」だけを特別な形で教わるということはあまりありません。作曲専攻の学生ならば、作曲実技のレッスンにおける作品指導の中で、その曲のオーケストレーションついても一緒に助言を受けます。 そういうわけなので、もし音大に在籍しているのなら、作曲科の先生をつかまえて相談したらどうかと思います。学内で機会がないのなら、学外で個人的に教われないか交渉してみたらどうですか。あるいは、御自身が専攻する楽器の先生に作曲科の先生を紹介してもらうということも考えられるでしょう。個人で教えている人で、インターネットにホームページを出している人もいますが、良い先生を見つけるには、やはり口コミと紹介による方法が優先的になると思います。 クラシックの本格的な作曲技法とDTMを同時に学べる民間の音楽教室というのは想像できません。たとえば尚美音楽大学というところならある程度できると思いますが、すでに別の音大に在学しているのなら無理ですね。DTMだけならスクールがあるでしょうから、クラシックの作曲とDTMの学習は分けて考えた方がよいでしょう。

geara119
質問者

補足

とても丁寧なご回答、ありがとうございます。 何故あえて民間の音楽教室を探しているのか、理由の一つとしては学科の都合上、和声学や対位法などのクラシック作曲の科目が一切履修できない状況にあるからです。 しかしそういったクラシック作曲を学べる民間の音楽教室は難しいというお話だったので、思い切って作曲科の先生か、あるいはその手のホームページに掲載していらっしゃる方に相談してみようと思います。 また今回頂いたご回答から基礎的な和声学や対位法などを今のうちに勉強し準備をしたいと思ったので、もしおすすめの参考書などありましたら教えていただけると嬉しいです。

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