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夏目漱石 「こころ」

夏目漱石「こころ」の「下 先生と遺書」のNo.28、29について質問です。 (1)先生はなぜKを海に突き落とそうとしたのか (2)Kは神経衰弱から回復した。その落ち着いた様子のKは先生にどのように 影響したか なるべく詳しくお願いします。

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回答No.1

漱石の「こころ」は、文学でありながら難解な哲学を論じています。 相当深く読み返さなければ、理解困難な記述が随所にあります。 先生は奥さんが仕向けたお嬢さんとの結婚に、次第に心を傾けて行きます。深くは自覚しないままに。 自身がKの為を思って奥さんの反対を押し切って、友人である彼と同居を始めました。 やがて先生は、Kもお嬢さんに心を寄せているのではないか、奥さんとお嬢さんも、そのような気持ちになっては居まいかと、疑心暗鬼に落ちたようです。 一連の経過を経て、先生は密かに念願していたお嬢さんと結ばれます。(恋の鞘当てから?)Kは壮絶な自殺を果たし、やがて先生もその後を追うことになるという、暗い結末で終わります。 そこへの伏線として、(1)、(2)が埋め込まれているのでしょう。 人の心という難題、取り組んだ漱石も偉大ですが、この作品の全てを読み解くことが出来る人も偉大です。 最初に主人公として登場したかに見える「私」が、「先生の遺書」では、何故か第三者。不思議な作法です。 小生などにはとてもとても理解が及びません。

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