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響きの多いスピーカーの定位感は?
響きの多いスピーカーは高価格のものでも、音の軸がぶれたような聞こえ方になるのでしょうか。 箱がガチガチに強度の高いスピーカーだと、定位がしっかりしているように聞こえます。 響きの多さと定位の良さ、この2つは両立しないものなのでしょうか?
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「響きの多さ」というのが、いわゆる「箱鳴り」を指しているのであれば、両立はしません。「本来音が出るべきところ」以外の場所から音が出ているので、定位感は悪くなります。「つやっぽさ」や「色彩感」という意味であれば、必ずしもこの限りではありません。これは、ドライバそのものの個性(歪みや周波数特性)から生じることも多いからです。 これに対して、エンクロージャーの強度が高ければ必ず定位感が良くなるかといえば、そうとも言えません。たとえば、容積と寸法比が全く同じ2つのエンクロージャーで、バッフルを狭い面とするか、広い面とするかによって差が生じ得ます。1つは回折の影響、もう1つはバッフルでの反射の影響です。 近年のスピーカーは、バッフルが小さく、角を落としたものが少なくありません。その分、奥行きを長くして容積を稼いでいます。その方が回折を少なくでき、バッフルでの反射を減らせるためです(もちろん、審美的な意味合いもないではありません)。 さらに言えば、定位感というのはまさに「感」であって、数値的に確定できるものではありません。定位感は、相対的に高音を強くすることで得られる場合もあるため、固い箱 = 甲高く響く = 定位感ということで、結局「響き」に行き着く可能性もあります。 そういう訳で、両立しないとは限らないというか、同じ次元で直接に比較できる話ではありません。ただ、もしかすると、「響きの良さを目指す設計者」は相対的に定位感を軽視し、「定位感を目指す設計者」は相対的にストイックな音を求めている、ということはあるかも知れません。 なお、文字通り「定位」がブレるのであれば、左右のスピーカーの特性(と耳に届くまでの室内音響を含めた諸要素)がズレている可能性があります。
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- iBook 2001(@iBook-2001)
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はじめまして♪ 「響き」には、好ましい音に感じられる「響き」と、勝手に振動してジャマな付帯音がまとわりつく「響き」があります。 ガチガチに強度を高くした、、、という場合は、好ましい音色の味付け「響き」も、好ましく無い付帯音「響き」も少なくなります。 どんなにガチガチに強度を高めても、箱の、板の共振は、完全に消す事は出来ません。 安価で軽量なスピーカーシステムでは、たしかに無用な雑味の多い音に感じに成る傾向は多いようです。 そして、不要な音の雑味が、定位感やサウンド空間のクリアさをスポイルしがちですね。 コレに対して、高価なスピーカーでも、ガチガチに固めず、適度にはこの振動を利用し、美味な音色に、という演出を多めにした高級スピーカーも存在します。 「美しい響き」を得るためには、不要な雑味が少なく成るように、いろいろ工夫しています。 程度問題で、やはり綺麗な響きでも、多すぎれば「定位感」などが多少犠牲になり兼ねません、どの程度のバランスにチューニングするか、試作と試聴の繰り返しから練り上げる際の、各社のサウンドポリシーとか、テスターの感性判断、商品としての位置づけ、など、さまざまな要因が絡み合ってくるでしょう。 『響きの多さと定位の良さ、この2つは両立しないものなのでしょうか?』 たしかに、両立は簡単ではないと思いますが、両立しない、とは言い切れないでしょう。
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回答ありがとうございます。 なるほど、美味な音色ですか。各メーカーの腕の見せどころですね。 読ませていただいてオーディオって奥深くて楽しい世界だな、と思えました。
- yosifuji20
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響きと言うのが残響のような音ならば、スピーカーだけで残響が多いというのはまずありません。 残響は元の音との時間的ずれで起こるものですから、ひとつのユニットからもとの音源意遅れてべつな音が出てくると言うのはありえないことです。 高調波賭しての歪成分も時間的には同じタイミングで出るものであり、残響にはなりません。 またキャビネットでも明らかに残響と聞こえるような箱鳴りが出るのはよほど薄い板を使う場合です。 メーカー製のある程度の価格以上のものにそのような耳に聞こえるような箱鳴りがあるとも思いません。 一般的に言われる箱なりはかなり微妙なもので、響きと言うよりは音のつやとか色合いと言う程度です。 もしご質問者が響きの多いスピーカーと感じたのであればそれはスピーカー自体よりも部屋を中心とする空間の問題ではないかと思います。 部屋の問題は永遠の問題でよほど経済的にゆとりがなければ解決は難しいでしょう。 残響が多い場合は、残響成分もとのスピーカーとはかけ離れた方向から聞こえますから、定位は悪くなる方向に影響が出ると思います。 逆に響きの少ない空間では定位ははっきりするかもしれませんが、多くの人には潤いのないつまらない音に聞けるのではないかと思います。 その意味では適度な響きと適度な定位のよさと言うのが正解でしょう。 これを試すにはグ周囲に建物のないランドのような大きなところでスピーカーを鳴らすと分かります。大きな音を出しても全部遠くのほうに拡散してしまい、すかすかのように聞こえます。 でも残響がないだけスピーカーの位置は良く分かると思います。 (昔放送部で運動会などのPAをしていたことがある者の意見です)
お礼
回答ありがとうございます。 部屋の音響はすごく大事ですね。 PAの話よく理解出来ました。
理由ですか・・・。 私は、皆さんのような知識がないので経験だけなのですが。 響きを活かした設計のスピーカーって少数ですがありますよね。 鋳物(キャストロンっというメーカーとか)って、 ほとんど箱なりを感じさせないスピーカーですよね。 それとは対照的なスピーカーが、 http://www.jp.onkyo.com/dtk10/ だと思うのです。 このスピーカー、実物をみると非常にちいさいですが、 鳴り方は立派です。 このスピーカーは箱なりを抑えるどころか、 積極的に箱の響きを音に反映しているとされるスピーカーです。 その音を聴いたとき、定位はちゃんとしておりました。 ですので両立は可能っと回答しました。
お礼
キャストロン調べてみました。いろんなスピーカーがあるんですね。 なるほどと思いました。 ありがとうございます。
両立します。
お礼
回答ありがとうございます。 よろしければ理由をお聞かせください。
- nokata
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響きの多いスピーカーとは箱鳴りの 大きいスピーカーのことでしょうか? それならば本来聞こえるはずのない 音が出てしまいますので、定位はぶれます。 強度の高い箱であれば余分な音も少なくなり 聞きやすくなることは確かです。 定位もしっかり保てます。 ただこの場合は比較だけですので 定位をしっかりさせようとする 方法は他にもありますので、 同じ条件の下で、響きの多い(箱鳴りする) スピーカーとそうでないスピーカーとの比較になりますが。
お礼
回答ありがとうございます。 そうです。箱鳴りの大きいスピーカーのことです。 > 定位はぶれます。 やはりそういうものなんですね。参考になります。
お礼
回答ありがとうございます。 定位感のお話参考になりました。 また、スピーカーを設計することの難しさ、複雑さを感じました。