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「決める、決定するの主語は人間でなければならない?」
- 「決める、決定するの主語は人間でなければなりませんか。物でも可能でしょうか。」
- 「日本語の場合、普通「決定づける」という言葉を使うのでしょうか。「決定する」の主語も人間でなければなりませんか。」
- 「もしその日本語が不自然なら、普通どのように言うのか教えていただけませんか。」
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決める 決定する 決定づける 相当微妙な話です。辞書類を調べましたがほとんど役に立ちません(泣)。主観的なコメントですが、多少お役に立てば……。 詳しくは下記をご参照ください。 【決める 決定する 決定づける】 http://ameblo.jp/kuroracco/entry-11922858273.html ↑なら読めるはずですが、念のためほぼ全文をひきます。 ちょっと調べてみたが、何がなんだかわからない。ウカツに足を踏み入れては行けない領域とは思いつつ、順番に見ていく。 フツーの辞書は役に立ちそうにないし、類語辞典もダメみたい。そうなると限りなく主観で書くことになる。苦手だけど、たまにはいいか。 「主語」は正確な言い方ではないが、メンドーなのでここでは「主語」にしておく。 ●「決める」の主語は人間でなければならないか 「人間」ではなくてもいい。ただ、「人間」や「人間に類するもの」が主語になることが多い気はする。先行コメントに出てきた例文からひく。「は」だとちょっと気持ちが悪いので、主語につく助詞は「が」にしておく。話が紛れないように、読点も削除する。 「勉強方法が受験の合否を決める」 「新内閣が今後の日本の方向性を決める」 どちらも自然。ただ、「勉強方法」は「(その人の)勉強方法」、「新内閣」は「新内閣(の人たち)」と考えるなら、「人間に類するもの」だろう。 「運命が人の生死を決める」 これはすばらしい。人間以外のものが主語になっている。 ちょっと余談。 ただ、「性格は病気を決める」が自然か否かと訊かれたら、個人的には「かなり不自然」と答える。「性格が病気を決める」にすれば少しマシだけど、やはヘン。 それは、日本語の問題ではなく、「性格が病気を決める」は似非科学(要するにデマ)だから。精神科の領域なら関係するだろうが。「遺伝子が病気(の発症率)を決める」ならマシかも。 もう少し踏み込む。 「勉強方法は受験の合否を決める」が気持ちの悪い理由は、語順をかえるとわかる。「受験の合否を勉強方法は決める」は明らかにおかしい。「受験の合否を勉強方法が決める」のほうがマシだろう。正確なところはわからないが。 さらに言うと、「勉強方法が受験の合否を決める」にはちょっとだけ異和感がある。 「勉強方法で受験の合否が決まる」 「受験の合否は勉強方法で決まる」 のほうが自然に感じる。理由を書きはじめるととんでもないことになりそう。 これを元の例文にあてはめると、 「病気は性格で決まる」なんてことはありえない。 「病気(の発症率)は遺伝子で決まる」なら真実に近い。これも「ある程度」でしかないけど。 ●「決定する」と「決定づける」の違い 先行コメントにあるように、「決定する」は自動詞的な用法(決まる)と他動詞的な用法(決める)がある。漢語を使っている「決定する」のほうがかたいニュアンスはあるが、意味的にはほぼ同じ。 「運命が人の生死を決める」⇔「運命が人の生死を決定する」 「人の生死は運命で決まる」⇔「人の生死は運命で決定する」 これは補助動詞の「づける」の働きの話だろう。 http://kotobank.jp/word/%E4%BB%98%E3%81%91%E3%82%8B?dic=daijisen&oid=12387300 ================引用開始 つ・ける 【付ける/▽附ける/着ける/▽点ける】 [動カ下一][文]つ・く[カ下二] 9 (動詞の連用形に付いて) アそれをすることが習慣になっている、しなれている意を表す。「履(は)き―・けている靴」「行き―・けない場所」 イ相手に対してなされる行為の勢いが激しい意を表す。「たたき―・ける」「しかり―・ける」 ウその行為が、ある対象に向けられる意を表す。「言い―・ける」 エ到着する、または来させる意を表す。「駆け―・ける」「呼び―・ける」 オしっかりととどめる意を表す。「心に刻み―・ける」 カ鼻や目で感じとって、何かを探り当てる意を表す。「嗅(か)ぎ―・ける」 ================引用終了 微妙な気もするが「オ」だろう。「決定する」に比べて「決定づける」は「しっかりととどめる」ニュアンスがある。 ただ「存在が意識を決定づける」という言い回しは意味がよくわからない。これは「存在が意識を決定する」「存在が意識を決める」でもほぼ同義だろうが、やはり意味がよくわからない。 「決定づける」はもっと大きなものの方向性を決めてほしい。 「決定づける」の用例を「少納言」でひいてみる。 http://www.kotonoha.gr.jp/shonagon/search_form 4「用向きは成之の人生を決定づけるものであった」 5「試合を決定づける仕事をしないといけない」 19「勝負を決定づける3点目を珍しく右足で入れた」 個人的な感覚だと、なんらかの出来事が「人生」「進路」「方向性」などを決定づけるものって気がするが、世間ではスポーツの勝敗を決定づけることが多いようだ。 ちなみに「決定づける」の主語は、順に「用向き」「仕事」「3点目」。「人間に類するもの」と言えるような言えないような……。
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- ゆのじ(@u-jk49)
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人間が決める、決定する、決定づけることが出来る事柄は極めて少ない。地球上の人間の存在など、大したものではない。何でも好き勝手に決定して良いなどと考えてはいけない。そういう傲慢、不遜な人間であってはならない。全ては「お天道様」が決めることというのが日本人文化。一番偉いのは「お天道様」、あるいは「よろずの神」。「お天道様はお見通し」なのだから、傲慢、不遜な言動をしていると罰が当たることになっている。「おてんとう様」と「よろずの神」が決めたことに従うのが、ヒトとしての美しい生き方なのです。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。ご意見は参考になりました。
- fxq11011
- ベストアンサー率11% (379/3170)
日本語でも、病は気から、ということわざあります。 ただ、「決める」を使用することは少ないはず。「決まる」なら、物でも十分あり得ます。 ただし、いずれにしても・・・・次第、の表現に際し、いずれにしても・・・が決める、という表現はあり得ます。 人間の意志に関係なく、条件さえ整えば、決まる、です、決めるは何らかの意思・判断(物の場合は個々のその時の状態次第、がこれに準ずる)による場合に使用します。 決定する、は必ずしも、意思・判断を必要条件としませんが「する」をどう解釈するかによります。 例 判決が決定した、十分ありうる表現と思います、
お礼
早速のご回答ありがとうございます。難しいですね。参考にさせていただきます。
- 1311tobi
- ベストアンサー率49% (84/169)
No.5でコメントした者です。 一部訂正します。 〈これは補助動詞の「づける」の働きの話だろう。〉以下のブロックは当方の勘違いですね。 No.6のhakobuluさんのコメントのとおり、接尾語と考えるべきでしょう。 「決定づける」は、一般に「決定的なものにする」くらいの意味で使われることが多い気がします。No.5でひいた用例をご確認ください。 リンク先に追記しました。 「性格は病気を決める」より「病気は性格で決まる」のほうが自然に感じるのは、下記のような理由からでしょう。 ================引用開始 ●完全な余談 おそらくこの話は、下記と密接に関係する。 【「見つける」と「見つかる」独り言です52くらい──日本語教師関連編25くらい※全体公開】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-934.html というより、mixi日記にもらったコメントがポイント。 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1370388644&owner_id=5019671 >「日本語では動作主体よりも動作対象にフォーカスを当てた表現が多い。」 ということだろう。 ================引用終了
お礼
何度もご丁寧に教えていただき誠にありがとうございました。わかるようになりました。残念ながら、文末の両サイトは拝見できませんでした。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
1. 「性格は病気を決める」は、自然な日本語です。 ただし、#4さんのおっしゃるように「性格が病気を決める」という表現のほうが一般的に良く使われます。 事物を人間にたとえて表現する技法(「擬人法」と言います)があるので、人間以外も主語になれます。 2. 「づける」という接尾語には、下記のように2つの意味があります。 【1 その物事を他に付け加える意を表す。「関係―・ける」「元気―・ける」 2 その物事を他に与える意を表す。「位置―・ける」「性格―・ける」】 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/147343/m1u/%E3%81%A5%E3%81%91%E3%82%8B/ 「決定づける」は後者の「与える」という意味です。 「存在が意識を決定づける」は、マルクスの「人間の社会的存在が意識を決定づける」からの引用と思われます。 直訳すると、「人間の社会的存在が意識に決定を与える」ですが、「人間の社会的存在が、意識を決定する重要な要素になる」ということです。 たとえば、貧困という社会的環境に存在している人間が多い社会では、革命の意識が高くなります。 「○○が△を決定づける」は、「○○が△を決定する重要な要素になる」という意味になるわけです。 「○○が△を決定する」は、「決定する」という動作を直截的に示しているだけで、「重要な要素になる」というニュアンスは、あまり含まれていません。 これが、微妙ではありますが本質的な違いです。 ニュアンスの違いが微妙なので、翻訳者によっては、「人間の社会的存在が意識を決定する」と訳す人もいることでしょう。 「性格は病気を決める重要な要素になる」という意図を表現したい場合には、「性格は病気を決定づける」のように言います。 「決定する」ということを直裁的に表現したい場合には、「性格は病気を決める(決定する)」です。 シチュエーションに合わせれば、どちらも正しい日本語表現になります。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。おかげさまでわかるようになりました。
- OKAT
- ベストアンサー率38% (247/639)
>「決定する」の主語も人間でなければなりませんか。 「決定する」はNo.1の方がおっしゃるように、自・他同形です。日本語で言えば、「決まる」(自動詞)でもあり、「決める」(他動詞)でもあるわけです。 「性格が病気を決める」は日本語の言い方としておかしくはありません。この場合は他動詞です。同様に 「運命が人の生死を決めた」のように、人間でないものも、主語に取ることは可能です。
お礼
ご丁寧に回答していただきありがとうございます。大変参考になりました。
- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
「性格は病気を決める」「病気を決めるのは性格だ」 良い文章だと私は思いますが。 「○○を決定する要因」などという言い方はよく使いますから、よく見かけるしとてもわかりやすい文章です。 「決定づける」のつけるは「位置を決める」ということなのでしょうが、主に強調の意で、「きめつける」のような言葉との関連だと思います。 この文章を「存在が意識を決定する」としてもほとんど意味が変わりませんので「つける」は“強調”の語と考えていいでしょう。 「づける」が常に必要というわけでは全くありません。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。大変参考になりました。
あくまでも、一つの考え方としてご理解ください。 「性格は病気を決める」と言われた場合には、「性格は病気の何を決めるのですか」とお尋ねします。 また、「決める」の主語には、人間の行為や人間の集団もなり得ると思います。 以下、考えられる例です。 「(野球の試合での)監督の采配は、勝敗を決める」 「勉強方法は、受験の合否を決める」 「新内閣は、今後の日本の方向性を決める」
お礼
早速ご回答いただきありがとうございます。とても参考になりました。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
「性格決定疾病」を直訳すれば「性格が病気を決定する」、意訳すれば「病の罹り具合一つでも、人それぞれの性格に左右されるものだ」ですね。 この場合の「決定」は、「結果を左右する/結果を決定する」意味です。 日本語の名詞「決定」をサ変複合動詞にした「決定する」はそのままでは自他動詞同形です。 ですから「存在が意識を決定する」でも特に問題はありません。 ただ、この場合のように「結果<を>決定する」といった、明確に他動詞として扱いたい場合には補助動詞を単なる「…する」ではなく、本来はサ変動詞にならない語の他動詞化につかうもので、その点からすれば誤用とも見えるのですが、まあ一応は強意の「…つける」と遣うケースがあります。 「づける 《語素》 (1)その物事を、他につけ加える意を表わす。「関係づける」「元気づける」など。(2)その物事を、他に与える意を表わす。「位置づける」「性格づける」」(「国語大辞典」小学館) 「づける ~の働きをするようにする。…「する」で他動詞になる語に付けるのは、この区別に気がつかないことによる用法。」(「岩波国語辞典」)
お礼
早速のご回答ありがとうございます。なかなか難しいですね。参考にさせていただきます。
お礼
ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。おかげさまで理解できるようになりました。amebloの文章は無事に拝見できました。私のつまらない質問にわざわざ文章を書いてくださり、心から厚くお礼申し上げます。