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SNSの影響でミニシアター系映画が注目されている理由とは
- 最近、ミニシアター系映画がSNSの影響で注目を集めています。
- 映画好きな人たちが感想などをSNSで発信し、その情報が広まっているため、ミニシアター系映画に興味を持つ人が増えています。
- また、SNS上でのつぶやきを見て映画に興味を持った人が実際に映画館に足を運ぶケースも増えているようです。
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回答がないようなので僭越ながら。SNSの影響で、「今までだったら行かなかったような映画を観に行ったなあ」という“感覚”は、正直、ありません。ただ、「本当に知らせたいことがあるけれども宣伝費がない」という場合に、SNSが役立っているとは思いますが。厳密に言うとSNSというよりは素人レビューやYoutubeなどを含む「インターネット」が役立っているのだとも思います。 例えば、従来通りに、テレビや雑誌で面白そうな映画の存在を知るとしますよね。すると、幸か不幸か、その作品について、唯一、早い段階から多くを教えてくれるのが、作品の公式フェイスブックである場合が多いです。で、とりあえう「いいね!」しておくと情報が勝手に入ってきます。同様に、自宅から行きやすいミニシアターだとか、ポリシーを気に入ったミニシアター(ミニシアターというものは、たいてい独特のポリシーがあります)がフェイスブックを持っていれば、そこにも「いいね!」しておくと情報が入ります。 SNSがなかった頃は確かに、自分から探しに行かないと情報を得られませんでした。それで、せっかく作品に注目していても、いつの間にか終わってしまったり、せっかく一夜限りの上映をしてくれても気づかなかったりしました。また、情報源は有料のタウン誌(首都圏なら『ぴあ』)と口コミにほぼ限られていたので、タウン誌を買いそびれたり、周りに映画好きの友達がいなかったりすると、情報は得られませんでした。 そういう意味では、“もともと映画好きだった人がSNSを機にミニシアターに行く機会が増えた”というよりは“もとは映画に興味がなく、そういう交友関係も希薄だった人が、SNSを機に劇場へ足を運ぶようになった”ということのほうが、ひょっとしたら多いのかなという気がしないでもないです。 例えば、映画は観ないが音楽は好きとか、映画は観ないが環境問題に関心がある、といった人たちが、音楽や環境問題系の映画の存在を知るということがありますが、これをSNSを通じて知れば、予告編動画もろとも情報が入るので、興味を抱きやすいと思います。私の場合は、もとから映画が好きですが、映画好きの仲間とは違う人たちから、こうした形でSNSを通じて映画の情報を得てミニシアターに足を運んでことは確かに何度もあります。 一方で、ミニシアターが繁盛しているのは、ネットとは関係なしに、シネコンとレンタルビデオ店(すなわち今やツタヤの独占市場)がつまらないからかなとも思います。そういうと語弊がありますが、敢えてつまらなくして住み分けしているのでしょう。 確かに、ハリポタ級の作品は、週末の当日券が買えないありさまです。しかし、レディースデーの最終をシネコン観に行って、客席に20人以上の人がいるのは大作でも稀で、下手すると貸し切り状態です。 反面、ミニシアターは、コアなファンだけが注目する地味な傑作を単館などでやってくれますので、自分の住む都道府県でその作品を観たかったら、選択肢は1館か2館しかありません。しかも、それを逃したら、レンタル屋には降りていかないでしょう。そう思うと、情報さえ手に入れば、意地でもそこへ行きます。 また、最近はミニシアターでイベントをやることが多いので、熱心な映画ファンはそういうものに足しげく通います。昔のミニシアターは極めて汚くて暗いところが少なくありませんでしたが、最近はオシャレであるか、隣にオシャレなカフェがあったりしますしね。そんなこんなで、私がミニシアターで観る映画は、時間帯や曜日に関わらず、たいてい満席です。必ずしも、ツイートやシェアのおかげではないかもしれませんが。 ただしです。ミニシアター系の映画のSNS情報は、シネコン系のそれよりも遥かに遥かに面白い率が高いです。つまり、シネコン系のものは「やりますよー」みたいなことしか書いていないし、下手すると映画とは関係ないところで、「広場に関連のオブジェを建てました」みたいな情報ばかりが入ってきます。 反面、ミニシアター系のSNS情報は、「あなたの近くのこんな地味な劇場でも始まった」とか「公開終了がのびたからチャンスはある」とか「ドキュメンタリーの主人公に現実世界で新たにこんなことが起きた」とか「この日はトークイベントで、この関係者の充実した体験談を聴ける」といった、情報らしい情報がアップされてくるので、足を運ぶための参考にものすごくなりますね。 というわけで、そうですねえ、SNSにミニシアターの集客力増大効果を私が実感した例があるとすれば、少ない予算でも動画や写真を贅沢に使った情報を拡散してもらえているという点と、ジャンルを越えて映画ファンでない人からも情報を得られる点でしょうか。まあ、ミニシアターに限らず、インディーズ系のカルチャーや政治に関しても言えることですが。 確か、『ある精肉店のはなし』と『シュガーマン』はSNSがきっかけで観に行きましたね。また、SNSではありませんが、普段、映画から遠のいている友達に作品の魅力を伝えるのに、ネットの公式サイトや予告編動画は極めて便利で、それがなかったら、この2作品に友人を誘うことはできなかったと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 回答付かないかなーと思っていたので嬉しいです。 確かに「シネコンとレンタルビデオ店」はつまらないですね。渋谷のツタヤなど大きなところに行けばかなりマニアックな品揃えですが。 本屋さんもごく一部の主張のある店以外は金太郎飴みたいに、ほとんどどこも一緒というのと同じ状況かも知れませんね。 いろいろ分析して下さって面白かったです。