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美術大学を選ぶ女子高生の悩みとは?
- 高2の女子高生が美術大学を志望しています。
- 迷っている大学は静岡県立芸術大学と沖縄県立芸術大学と金沢工芸美術大学の3つです。
- 一つ目の質問は、沖縄県立芸術大学と静岡県立芸術大学に楽しいイベントはありますか?
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質問者が選んだベストアンサー
静岡の大学名が誤っていることは、先の回答者さまがおっしゃっている通りです。 入試的な難易度で言えば、専攻科の倍率うんぬんというより、大学としての知名度で、 金沢>沖縄>>>静岡 …となるでしょう。 静岡だけ、比較的新しい大学なので歴史も浅く、まだ知名度もあまりありません。 ですので、ランクが下がる(≒入りやすい)と考えてもいいでしょう。 ただ、静岡は、他の2大学に比べて、どちらかと言えば理論系に力を入れているようなイメージです。 ですので、金沢の卒業式のような、華やかなイメージはそれほど強くはない…と思います。 ただ、他2大学よりも入り易い大学でもあるので、イベントの派手さというより、学生個人の服装などが、華やかな雰囲気かもしれません。 学部や専攻科により多少違いはあるかもしれませんが、難易度の高い美大・芸大となると、それこそ身を削って浪人して入って来る人もいますので、そのぶんイベントなどは華やかに盛り上がるかもしれませんが、世間一般がイメージする美大生的な華やかさがありオシャレな学生は、ごく一部かと思います。 ちなみに、静岡のメディア造形学科は、パソコンなど最先端の機器を扱ってのデザイン…つまりwebデザインや映像、アニメーションなどを学ぶのであって、質問者さんの『やりたいこと』とはかなり異なるように思います(グラフィックデザインに微妙に近いかもしれませんが…)。 ひとまず、静岡については他2大学と様相が異なると思うので、先にまとめて回答いたしました。 前置きが長くなりましたが、静岡をのぞき、金沢と沖縄について回答します。 まずは1つ目の質問ですが、美大は似たりよったりで、金沢だけが卒業式が派手なわけではありません。 卒業生の多数がコスプレを行ったりするのは金沢くらいかもしれませんが、どの美大・芸大も、女子学生であれば自分で仕立てたドレスや古着物を再利用した衣装、また男子学生も同様に、自分でスーツをつくったり、また着ぐるみや女装などで式典に出席する学生も珍しくないでしょう。テレビなどのマスメディアに取り上げられていないだけで、どこも卒業式などの式典は派手です。 イベント的に言えば、金沢と沖縄のどちらも、愛知県立芸大、京都市立芸大、東京芸大と合同で「五芸祭」というイベントを行っていたりします。 「五芸祭」では、各大学のスポーツ系のサークルの交流試合による大会や、選抜での作品展などが行われているようです。もちろん、交流としての飲み会などもあると思いますが、各大学の学生が自主的に実行委員会などを組織しているので、そうした委員会に希望して参加すれば、イベントをつくる側として楽しむこともできるでしょう。 大学単独での、学内でのイベントの面白さと言えば、どちらの大学も同程度です。 ですが、沖縄は他の美大・芸大などと交流するには海を渡らなければいけないので、金沢の方が、他のさまざまな大学との交流などの点では盛んだと思います。特に、金沢と京都・大阪あたりの距離は、慣れるとけっこう近いですし。 また金沢21世紀美術館など、人気の高い美術館も市内にあるので、沖縄よりもアートやデザインなどのトップレベルのものに触れる機会は多いと思います。 ただ、全体的な学生数から言えば、金沢と沖縄だと、金沢の方が規模の大きい大学のため、大学自体に活気のある雰囲気だと思います。 沖縄は思ったより静かな雰囲気です(いちおう、世界遺産である首里城の敷地内ですし…)。 2つ目の質問への回答です。 要するに、デザイン系の専攻に入りたい、ということですよね? 美大・芸大で、「舞台衣装科」とか「家具デザイン科」といった細分化された専攻科はありませんが、たとえば舞台衣装であればファッションデザイン、家具のデザインであればプロダクトデザイン…などなど、質問者さんのやりたいことに非常に近い内容が含まれている専攻科はあります。 ですが、ファッション、プロダクト、グラフィックをすべてまとめて学べるとしたら、難しい選択になるかと思います。 金沢の「製品デザイン」には、おそらく舞台衣装や家具のデザインなども含まれていて、グラフィックデザインは、もろに「視覚デザイン」になると思います。 ですので、この場合は、受験の時点でどちらか選ばなければならないと思いますが、多少は、専門的ではなくとも、たとえば「視覚デザイン」に入学して、家具やファッションなどにも関係する授業・指導もあるか、と思うので、まったくできない、というわけでもないです。 この微妙な感じが非常に難しく、それこそ学生が能動的に大学の授業をいろいろと利用すればできるのですが、受け身のままだと、入学してみたがやりたいことが学べない…という状況に思うこともあるでしょう。 沖縄の場合は、入学時点では「デザイン専攻」ひとつですが、おそらく2年の後半か3年から、グラフィックやファッションなど専門に分かれていく、という感じでしょう。 この場合のメリットは、ファッションや家具制作(立体物のデザイン)、グラフィックなどの大まかな基礎知識を、1~2年の頃にざっくりと学べる、ということです。そのうえで専門としたいデザインの分野を選ぶので、現状として『やりたいこと』を決めかねているのであれば、大学に入学してからしばらくは先の選択を悩むことのできる沖縄の方が、金沢よりも質問者さんに合っているとも思います。 なお、ファッション系一択であれば、デザインの分野よりも、工芸系の染織(デザインと工芸が分かれて設置されていない場合は「テキスタイルデザイン」なども有る)などに進む、というのも良いかもしれませんが…。 沖縄は琉球紅型、金沢は加賀友禅など、伝統的な染織工芸が今も生きた状態で残っている場所ですし、学生時代にそういった染織の勉強をして、ファッション系の企業への就職や舞台衣装のデザイナーなどに進む、という例も少なくないでしょう。もちろん、伝統工芸の継承者として、その技術や知識を現代のファッションなどに活かす、という視点もありますし、染織は布を使ってのグラフィックデザイン、と考えることだってできます。 また、家具のデザインというのは特殊で、プロダクトや立体のデザインという方面からでも学べますが、建築などの分野から家具のデザインを学ぶという場合もあるようです。 長くなりましたが、最後に3つ目の質問への回答。 美大・芸大は、どこも男女比で言えば、3:7~4:6くらいで、女子学生が多数派です。 絵画などは就職も不安定なので、悪く言えば、将来的にそこそこ安定した収入のある男性と結婚さえしてしまえば作家活動を続けられる女性の方が有利と言えるからか、女子学生の比率が高いです。 しかし近年は女子も増えましたが、彫刻などは材料や道具など重いものを扱うので、美大・芸大内では体育会系で、かつ男子が多いです。 では、肝心のデザインや工芸はどうか、と言えば、どちらも就職の安定感があるので、男女比はそれほど違いはありません(やや女子が多いかな、というくらい)。 そのうち、質問者さんの『やりたいこと』を考えると、ファッション系は女子が多く、家具などのプロダクト系とグラフィック系はやや男子が多いです。 それぞれの大学での恋愛事情はどうだか知りませんが、個人的には、同じ専攻で彼氏探しや出会いを求めるより、他の専攻に相手を探した方がいいかと思います。たとえば質問者さんがファッション系の専攻に入学したとして、彼氏はグラフィック系…とか。 同じ専攻だと、就職活動、また先々のデザイナーとしての活動において「ライバル」となってしまいますが、違う専攻出身だと、「味方」や「チームメイト」的に、お互いの分野の長所を合わせて短所を補い、一緒に仕事ができたりもします。 グラフィックデザインの彼氏を持った女の子の作品集やポートフォリオなどは、とてもオシャレで見栄え良くできあがってたりします。 出会いなんて、そんな計画的にうまくは行かないものでしょうが、ご参考までに。
その他の回答 (2)
前のお二人の回答者さんでおおよそのものは質問者さんは把握出来ると思います。 まず、美系研究機関は貴方が考えておられるような、ある意味浮ついたものはありません。 学生達は、一般大学等と比較して以上にとても勉強熱心です。 大学の雰囲気は総じて良好です。世間的評価からいえば、変わり者集団のように思われがちですが、実はそのようなことは全くありません。 しかし、浮ついた気持ちで、美系に進学するのだけは止めたほうがよろしいとおもいます。 そのような感覚では、学ぶものもまなべません。
お礼
残念ながら こちらは自分の人生を考えているので そのような浮ついたものと考えたつもりはありません。内部の事を知れる環境にいないので それをここで聞こうとしただけであって 国公立の学生さん達は皆さん勉強熱心ですよね。当たり前じゃないですか? 単なる変わり者集団でないことはわかってます。だからこそ その道に進みたいと思ってるんですが…。 回答ありがとうございます。おかげで更にやる気が出ました。
- kykykwa
- ベストアンサー率33% (4/12)
中部地方の美術予備校で講師をしている者です。 まず静岡県立芸術大学という大学が実在しないことが問題ですね。この質問をご覧になった回答者の方々もこの段階で「あちゃあ」と思われたのではないでしょうか、返答が増えない主な要因になっていると思います。でも、進路というのはしかつめらしく考えるだけのものではありません。質問者さんが高校2年ということも考慮して、おおらかな進路志望と考えてお答えしますね。 まず、国公立のデザイン系志望というおおまかな方向性がありますね。なおかつ、中部かあるいはどんと離れて沖縄か、というように捕らえられているようにお見受けしました。なので、ご質問の内容とは異なりますが、それぞれの大学について説明をしますよ。 「静岡県立芸術大学」はおそらく「静岡文化芸術大学」の間違いでしょうね。 この大学は地元と地元企業、そして県が協力して作った大学です。地元企業との結び付きが強く、地元での就職であれば色々幅があります。入学者の多くが地元からの出身者です。大学の特徴としては設備が極めて整っており、なおかつ各設備に専門の先生がいるので、学生個人が制作をしようとする場合には理想的な場所です。入試では学科と実技の双方がある程度のレベルで課されるので、学科はセンター試験レベル、実技は基本がしっかりできているレベルで受験しなければ合格できません。 「金沢美術工芸大学」は全国区で知られている大学です。歴史も古く、有名なデザイナーも多く輩出している大学の1つです。ちなみに卒業式のコスプレはネットなどで話題になりますが、まあ美大であればどこでも見られる風景です。質問にあったイベントというものであれば、どこも似たり寄ったり、どこでも楽しいものです。おっしゃるように、入試の難易度は3つの中でも頭一つ分飛び抜けています。入試では専攻それぞれで異なる実技試験が課されますから、各美術予備校の該当するクラスで対策することが必須です。 「沖縄県立芸術大学」は実はあまり存じません。が、ウェブサイトを見てみると「1年次は色々なことをやり、2年次以降から自分の興味のある分野に進む」かたちで教育していることが分かりますし、これはひとつの特徴といえるでしょう。実技試験ではやはり2つの実技科目にそれぞれ6時間程度の制作時間で対応していかなければならないので、どちらかといえば金沢美術工芸大学レベルだと考えて良いと思います。また、音楽学部もある大学であるという点や、沖縄という場所で4年間学ぶという環境としての話もおおいに魅力としてとらえてよいかと思います。 では、質問者さんの質問についてですが、 (1)各大学に楽しいイベントはあるか?→それぞれであるでしょうから、調べてみてね(^^)。大体の大学は学祭がひとつの頂点です。でもまあお分かりかと思いますが、楽しいイベントは大学生活のほんの一部です。ほんとうに楽しいのは制作が充実し、自分が成長している実感を得られることです。なんてね。 (2)グラフィック、服飾、家具ができるのは?→これは大事です、金沢だとそれぞれが専攻別の扱いなので、ひとつに絞らなければなりません。その代わりと言ってはなんですが、他の大学よりもはるかにしっかり勉強することになります。沖縄県立芸術大学のデザイン科および、静岡文化芸術大学のデザイン学科(来年から3専攻が統合されてひとつになる!これは勉強になりました)では、大学に入学してからいろいろ学んだ上で選ぶことになりますから、現段階では質問者さんの意向にあっていることになりますね! (3)男女比は?→これも調べてみてね(^^)です。ウェブサイトを見れば一発です。全国的な傾向としてデザイン分野に女性が多い傾向はありますが、大学側としては男女比を気にします。過去数年の男女比をみると、大体その辺りがわかってくるのではないかと思います。ちなみにどの大学でも学年によってその雰囲気はかなり変わるので、あまり心配してもしょうがないし心配しなくていいんじゃないかなと思います。ついでに「出会い」は求めればあるでしょうが、美術系大学は多分もうすこしマッチョな場所な気がするけれど、、まあ色々でしょうね(笑) おわりに。来年はぜひオープンキャンパスにいきましょう。イベントよりも、大学の雰囲気がわかると思います。夢を持って、現実的な側面もちゃんと見て、ぜひ自分のやりたい事につなげていって下さい。
お礼
わあ!間違えてしまいましたお恥ずかしい! ありがとうございます色々と勉強になりました。
お礼
ありがとうございます。静岡にする予定でしたがそれを聞いて迷いました。 色々と参考になりました!
補足
すみません(^_^;) 静岡文化芸術大学の間違いです。 それと、もしよければ愛知県立芸術大学のことについても教えてもらえますか?