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日商簿記過去問132回の第3問
「よくわかる簿記シリーズ '14年11月検定対策 合格するための過去問題集 日商簿記3級」を使っています。 過去問132回の第3問で質問があります。 1日「新年度にあたり、再振替仕訳を行う」との問題に対して 解説では「前払費用、前受収益、未収収益、未収費用がある場合は再振替仕訳をする」とあり、 「前払保険料」を「支払保険料」に、「未払利息」を「支払利息」に逆仕訳していました。 しかし「前払金」と「前受金」は逆仕訳していませんでした。 これはなぜ逆仕訳しないのでしょうか。 よろしくお願いします。
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「前払費用、前受収益、未収収益、未払費用」は経過勘定と呼ばれる科目です。 これに対して「前払金、前受金」は債権、債務であって科目の性格が全く異なります。 経過勘定は、適切な期間損益計算を行うために、収益・費用をある時は翌期に繰り延べ、ある時は当期に見越し計上するための科目です。 例えば、当期に支払った保険料10,000円の内、4,000円が翌期に対応する場合、 期末には 前払保険料 4,000/支払保険料 4,000 翌期首には 支払保険料 4,000/前払保険料 4,000 と仕訳します。 再振替仕訳は、前期末の仕訳の取り消すと同時に、翌期が負担すべき金額を翌期の費用として計上する役割を果たします。 これらの仕訳は、対外的には意味がなくあくまで企業内部の取引です。 債権債務の場合は 例えば、什器備品購入のため1,000,000円を支払った。納入は後日となる予定である。 支払時 前払金 1,000,000/現金 1,000,000 後日什器備品が納品された時 什器備品 1,000,000/前払金 1,000,000 と仕訳します。 前払金は、什器備品の引き渡し請求権という債権を表す科目です。 また、商品の販売代金の前受として500,000円を受け取り、その納品は後日となる場合 受取時 現金 500,000/前受金 500,000 納品時 前受金 500,000/売上 500,000 と仕訳します。 前受金は、商品の引き渡し義務という債務を表す科目です。 経過勘定と違うのは、経過勘定が期首期末しか現れないのに対して、前払金、前受金は期首期末ではなく取引の都度現れることです。 そして、その発生と解消がたまたま期をまたぐ場合に期末に貸借対照表にその残高が現れます。しかし、期中発生、期中解消の場合は期末貸借対照表にその残高が現れることはありません。 このように、前払費用などの経過勘定と、前払金・前受金の債権・債務とは科目の性格が全く別ということです。
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- p21st
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前払金と前受金は流動資産と流動負債になります。 なので再振替仕訳を行う必要がありません。 それに対して前払保険料(支払保険料)や未払利息(支払利息)は費用になるので再振替仕訳を行います。
補足
前払保険料は資産、未払利息は負債ではないのでしょうか?
お礼
簿記3級だと「経過勘定」という言葉は出てこないのですが、 よくわかりました! 期首期末にしか現れないものを再振替するんですね。 ありがとうございます!