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同次多項式,常に実数⇒その係数は常に実数,証明はこ
複素係数のn変数の同次多項式を f(x_1,x_2,…,x_n):=Σ_{m_1,m_2,…,m_n∈{0,1,…,n}, m_1+m_2+…+m_n=n} c_{m_1,m_2,…,m_n}x_1^m_1x_2^m_2…x_n^m_n とする (c_{m_1,m_2,…,m_n}は各項の係数を表す). この時, 任意の実数x_1,x_2,…,x_nに対して,常にf(x_1,x_2,…,x_n)が実数なら, 各係数c_{m_1,m_2,…,m_n}は全て実数となる. を証明したいのですが下記でいいでしょうか? noname20140428.web.fc2.com/hoge.jpg noname20140428.web.fc2.com/hoge0.jpg
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- ramayana
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ANo.4 へのお礼について 補題 0 の証明は、その方針で OK だと思います。ただ、微分を使うのなら、 ANo.6 がスマートでしょう。 次のような証明もあります。 f(x) = c_0+c_1x+c_2x^2+c_rx^r とする。また、 w_1, w_2, ..., w_(r+1) を相異なる r+1 個の実数であって、f(w_1) = f(w_2) = ... = f(w_(r+1)) = 0 なるものとする。f(x) が実数変数の関数として恒等的に 0 なら、このような w_1, w_2, ..., w_(r+1) が当然存在する。すると、因数定理により、f(x) は、 r+1 次式 (x - w_1)( x - w_2)... (x - w_(r+1)) で割り切れる。 f(x) が r 次以下の多項式なのだから、このようなことがあるのは c_0 = c_1 = ... = c_r のときだけである(証明終わり)。 なお、補題 1 に相当する部分、すなわち、多変数の場合でも各単項式が 1 次独立であることは、数学的帰納法で証明できます。 つまり、n 変数の多項式をどれか 1 つの変数の 1 変数多項式とみなして降べきなりに整理したとき、その各係数は、 n - 1 変数多項式です。そのどれもが恒等的に 0 ですから、問題は、 n - 1 変数多項式のケースに帰着されます。以下、同様に変数の個数を減らしていけばいいのです。
- stomachman
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f(x_1,…,x_n)は(x_1,…,x_n)∈R^n上で定義され実数値を取る多項式なのだから、至る所x_j (j∈{1,2,…,n})で偏微分可能であり、偏導関数 (∂f/∂x_j)(x_1,…,x_n) = lim{ε→0} (f(x_1,…,x_j+ε,…,x_n)-f(x_1,…,x_n))/ε もまた、R^n上で定義され実数値を取る多項式。そこで、 n = Σ{j=1,…,n} m_j を満たす任意の自然数(0を含む)n個の列{m_j}(j=1,…,n)について、fをx_1でm_1回, x_2でm_2回, …, x_nでm_n回偏微分した偏導関数を(f^(m_1,m_1,…,m_n))とすれば、これも(x_1,…,x_n)∈R^n上で定義され実数値を取る多項式。 そして、fは同次多項式なので (f^(m_1,m_1,…,m_n))(x_1,…,x_n) = c_{m_1,…,m_n} (Π{j=1,…,n)(m_j)!) ∴ c_{m_1,…,m_n}∈R ってのは如何? なお、同次じゃない多項式の場合には、次数( Σ{j=1,…,n} m_j)が高いやつから順にc∈Rを証明する。
お礼
さすがですっ! 迚もクールです。 どうも有難うございます。
- 178-tall
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当方のコメントに「ご異見」すら出ませんか。 ひょっとして、 任意の実数セット{z1, z2, …, zn} に対し、 f(z1, z2, …, zn) = c1*(z1^m1) * c2*(z2^m2) * … * cn*(zn^mn) が実数なら、係数 {c1, c2, cn} は実数セット …ということ? (当方、質問にある算式すら把握できてません) …ならば、両辺の対数をとり、 LN{ f(z1, z2, …, zn) } = c1*m1*LN(z1) + c2*m2*LN(z1) + … + cn*mn*LN(zn) として、 m1*LN(z1) = 1, z2=1, … zn=1 でも実数だろうから、 c1 = 実数 …以下同様。 となりそう。
お礼
有難うございます。 > 任意の実数セット{z1, z2, …, zn} に対し、 > f(z1, z2, …, zn) = c1*(z1^m1) * c2*(z2^m2) * … * cn*(zn^mn) > が実数なら、係数 {c1, c2, cn} は実数セット > …ということ? いえ, f(z1, z2, …, zn) = c1*(z1^m1) * c2*(z2^m2) * … * cn*(zn^mn) は単項式になってます。 f(z1, z2, …, zn)はn変数z1, z2, …, znの多項式でないといけません。
- ramayana
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とりあえず、補題 0 の証明を完成させることから手を付けてはどうでしょうか。 「 c[0], c[1], c[2], ..., c[r] を実数として、c[0] + c[1]x + c[1]x^2 + ・・・+ c[r]x^r = 0 (等式は実数変数の関数として成立)なら、c[0] = c[1] = c[2] =・・・= c[r] = 0 である」 をどのようにして証明しますか?
お礼
遅くなりまして大変申し訳ありません。 1,x,x^2,…,x^rが一次従属なら, c_0+c_1x+c_2x^2+c_rx^r=0とした時, (i) (0,…,0,c_i,0,…,0)=(c_0,…,c_r)∈R^r (但し,c_i≠0)の場合, c_ix^i=0なのでc_i=0となり,矛盾. (ii) 0≠(0,…,0,c_i,0,…,0,c_j,0…,0)=(c_0,…,c_r)∈R^r (但し,c_ic_j≠0)の場合, c_ix^i+c_jx^j=0で, x_{i-j}=-c_j/c_i:定数で左辺に矛盾. (iii) 0≠(0,…,0,c_i,0,…,0,c_j,0,…,0,c_k,0…,0)=(c_0,…,c_r)∈R^r (但し,c_ic_jc_k≠0)の場合, c_ix^i+c_jx^j+c_kx^k=0で, c_ix^{i-k}+c_jx^{j-k}=c_k:定数. と書け,両辺を微分すると, (i-k)c_ix^{i-k-1}+(j-k)c_jx^{j-k-1}=0で(ii)に帰着. : 後,同様に議論. 従って, 1,x,x^2,…,x^rは一次独立. ∴ c[1]=c[2]=…c[r]=0. としてみましたがいかがてしょうか?
- ramayana
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1 「xが実変数なら1,x,x^2,…,x^rは一次独立」は、「実数変数の関数として1,x,x^2,…,x^rは一次独立」としたほうがいいでしょう。(変数として一次独立という概念もなくはないが、この文脈で使うと後の論理につながらなくなる。) 2 補題 0 の証明で「もし,1,x,x^2,…,x^rが一次従属なら,0≠∃c∈R;x^k=cx^lなる」は、論理の飛躍があります。一次従属の定義に沿った説明に差し替えた方がいいでしょう。 3 この命題を同次多項式に限定する必然性はなさそうです。一般の多項式で考えてみられてはいかがでしょうか?
お礼
ご助言有難うございます。 > 3 この命題を同次多項式に限定する必然性はなさそうです。 > 一般の多項式で考えてみられてはいかがでしょうか? [補題1]だけ一般化すればいいですね。 [補題1'] x_1,…,x_rを実変数とする。x_1^m_1…x_r^m_rは一次独立 (ここで,m_1,…,m_r∈N∪{0},m_1+…+m_r≦n). (証) もし, x_1^m_1,…,x_r^m_rが一次従属なら,0≠∃c∈R; x_1^m'_1…x_r^m'_r=cx_1^m''_1…x_r^m''_r.と書ける. (m'_1,…,m'_r,m''_1,…,m''_r∈N∪{0},m'_1+…+m'_r≦n,m''_1+…+m''_r≦n, (m'_1,…,m'_r)≠(m''_1,…,m''_r)…(1)), ここで0≠∀x_1,…,x_r∈R…(2)に対して, x_1^{m'_1-m''_1}x_2^{m'_2-m''_2}…x_r^{m'_r-m''_r}=c…(3) (ここでm'_1-m''_1,m'_2-m''_2…,m'_r-m''_r∈Z), この時, x_1^{m'_1-m''_1}x_2^{m'_2-m''_2}…x_r^{m'_r-m''_r}≠1…(4) (∵(1))でさらに,(2)と(4)から (3)の左辺は非定数. したがって,(3)は意味不明. 故に,x_1^m_1…x_r^m_rは一次独立でなければならない。 (終) でいいのですね。
- 178-tall
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[補題0] ~ [補題3] を拝見すると、ANo.1 に書きなぐったコメントと等価らしい。 それをご覧のうえご異見無ければ、おそらく OK 。 ご異見あれば、再考してみます。 では…。
- 178-tall
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hoge.jpg の開き方が判らん。 ひょっとして、 任意の実数セット{z1, z2, …, zn} に対し、 f(z1, z2, …, zn) = c1*(z1^m1) + c2*(z2^m2) + … + cn*(zn^mn) が実数なら、係数 {c1, c2, cn} は実数セット …ということ? …ならば、任意の実数セット{r1, r2, …, rn} に対し、 r1*c1 + r2*c2 + … + rn*cn = 実数 なのだろう。 たとえば、r1= 1, r2=r3= … rn=0 でそうなのだろうから、 c1 = 実数 …以下同文。 御名御璽。
お礼
えっ!? 開けませんか!? 失礼いたしました。テキストで打ち直しました。 [補題0] xが実変数(複素変数でも(?))なら1,x,x^2,…,x^rは一次独立. (証) もし,1,x,x^2,…,x^rが一次従属なら,0≠∃c∈R;x^k=cx^lなる(但し,{0,1,…,r}∋k,lは相異なる. k≧lのすると, k^{k-l}=c, つまり,x=c^{k-l}:定数, でこれはxが変数である事に反する。 [補題1] x_1,…,x_rを実変数とする。x_1^m_1…x_r^m_rは一次独立 (ここで,m_1,…,m_r∈{0,1,…,n},m_1+…+m_r=n). (証) もし, x_1^m_1,…,x_r^m_rが一次従属なら,0≠∃c∈R; x_1^m'_1…x_r^m'_r=cx_1^m''_1…x_r^m''_r.と書ける. (m'_1,…,m'_r,m''_1,…,m''_r∈{0,1,…,n},m'_1+…+m'_r=m''_1+…+m''_r=n, (m'_1,…,m'_r)≠(m''_1,…,m''_r)…(1)), ここで0≠∀x_1,…,x_r∈R…(2)に対して, x_1^{m'_1-m''_1}x_2^{m'_2-m''_2}…x_r^{m'_r-m''_r}=c…(3) (ここでm'_1-m''_1,m'_2-m''_2…,m'_r-m''_r∈Z), この時, x_1^{m'_1-m''_1}x_2^{m'_2-m''_2}…x_r^{m'_r-m''_r}≠1…(4) (∵(1))でさらに,(2)と(4)から (3)の左辺は非定数. したがって,(3)は意味不明. 故に,x_1^m_1…x_r^m_rは一次独立でなければならない。 [補題2] f(x_1,…,x_r):=Σ_{m_1+…+m_r=n}c_{m_1,…,m_r}x_1^m_1…x_r^m_r∈R[x_1,…,x_r]とする。 この時, ∀x_1,…,x_r∈Rに対して,f(x_1,…,x_r)=0…(1) ⇒ ∀m_1,…,m_r∈N∪{0}に対して,c_{m_1,…,m_r}=0. (証) x_1^m_1…x_r^m_rは一次独立なので(∵補題1), 一次独立の定義より言える。 [補題3] f(x_1,…,x_r):=Σ_{m_1+…+m_r=n}c_{m_1,…,m_r}x_1^m_1…x_r^m_r∈C[x_1,…,x_r]とする。 この時, ∀x_1,…,x_r∈Rに対して,f(x_1,…,x_r)∈R…(1) ⇒ ∀m_1,…,m_r∈N∪{0}に対して,c_{m_1,…,m_r}∈R. (証) f(x_1,…,x_r)=Σ_{m_1+…+m_r=n}(α_{m_1,…,m_r}+iβ_{m_1,…,m_r})x_1^m_1…x_r^m_r (ここで,c_{m_1,…,m_r}=α_{m_1,…,m_r}+iβ_{m_1,…,m_r}) という風に,係数を実部・虚部に分けて表すことにすれば, =Σ_{m_1+…+m_r=n}(α_{m_1,…,m_r}x_1^m_1…x_r^m_r+iβ_{m_1,…,m_r}x_1^m_1…x_r^m_r) =Σ_{m_1+…+m_r=n}α_{m_1,…,m_r}x_1^m_1…x_r^m_r+iΣ_{m_1+…+m_r=n}β_{m_1,…,m_r}x_1^m_1…x_r^m_r∈R(∵(1))より, ∀m_1,…,m_r∈N∪{0}に対して,β_{m_1,…,m_r}=0でなければならない(∵補題2). 故に ∀m_1,…,m_r∈N∪{0}に対して,c_{m_1,…,m_r}∈R. (終) となりましたがこれで大丈夫でしょうか?
お礼
大変有難うございます。お陰様で理解が深まりました。