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津波警報について

規模の大きな地震が海底を震源として起こったときに、津波が来るかどうかの判断についてですが、これは何万通りものシュミレーションを事前に行っていて、もし地震が起これば似たようなパターンをを検索して判断する。という風にやり方を気象庁は行っていますが、もしまったく未知の断層で、シュミレーションでも検索でないようなパターンの地震の場合にはどうするのでしょうか?まったく予測もしなかったような場所で地震が起こったら津波の判断はどうするのでしょうか?もし詳しい方いましたら教えてください。

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回答No.1

津波予報の一般的方法は、 1.震源要素の決定。 震源要素とは、震源の位置[震央の緯度、経度、深さ]と地震の規模(地震のエネルギー=M=マグニチュード)を云います。震央は震源の真上に当たる地上の位置。また、震源とは断層の滑りが最初に発生した地中の点を指します。 2.震源域の想定。地震を発生した断層の長さ及びその地震によって生じた地盤の変動及び余震の発生域。 3。海底地形。特に深さの分布。海底の深さが津波の伝達速度に大きく関係します。 概ね以上三点を推計して、津波の規模(主な到達地点毎の津波の高さ。津波が及ぶ範囲)及び津波の到達時間を想定することで行われます。特に高い津波が想定される範囲で津波警報、1メートル近いと予想される場合に津波注意報が発表されます。 現行、何万通りものシュミレーションを事前に行って判定するという方法は、一般的には行われていません。深さが100km以深、Mが7.0未満の地震では、津波は殆ど起こらないものと判定されます。海底深くに震源があっても、また、地震のエネルギーが小さければ、海底地形の変動が海底面に及ばず、津波発生に至らないというのが経験則です。 以上の決定には、多数の地震観測点からの観測データの収集が必要ですが、大きな地震では観測所や通信網の破壊で、データが気象庁に集まらず、適切な予報に繋がらなかったのが、3.11地震での津波予測の障害になりました。 さらに津波発生のメカニズムの解明が不十分であったことも明らかになりました。 近々、青森県から千葉県沖にかけての海底に、津波観測システム設置が行われる模様です。 個人的希望としては、東南海地震が想定されている、そちらの方に優先設置して欲しいと感じてはいます。 気象庁の津波予報も、発表の仕方が大幅に改訂されると聞いています。