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東日本大震災、情報提供の疑問について
- 東日本大震災発災直後のNHK報道を動画で振り返っていて疑問に思ったのですが、被災地で停電が起きた場合、テレビやインターネットでの情報受け取りが困難になるため、どの程度の世帯が停電したのか気になります。
- また、津波の予想高さについての報道も疑問です。波高だけではなく、遡上高も予測できるのか知りたいです。報道では表現が曖昧で危機感がないと感じました。
- 気象庁の津波警報においても予測が困難であり、情報訂正に時間がかかりました。今回の経験を教訓とし、防災に生かしてほしいと思います。
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震度7は宮城県のやや内陸部1箇所だけですね。 沿岸部ですと、震度6弱~6強くらいの揺れでした。 ただ、阪神淡路大震災と違って、一般の木造家屋やビル、電柱や鉄塔に致命的な被害を与えるような揺れではありませんでした。つまり、地震の揺れは大きかったけれども、固有周期が違ったため、揺れによる被害は抑えられたということです。 なかには地震から数十分後に停電した地域もありますが、震度6弱以上の範囲が広かった割には、地震直後に停電した範囲はそこまで広くありませんでした。 本当に津波が高かった宮城県・岩手県沿岸部の人たちは、津波にとても慣れていますから、あれだけ大きな地震の揺れがあれば、テレビなど見ずにまず避難します。 震災では2万人近くの人が死亡・行方不明となりましたが、ほとんどの人たちは「地震直後から避難行動を開始し、その途中で巻き込まれた人」か、「ビルの屋上などに避難を完了していたが、それ以上の津波が来て遭難した人」です。 つまり、テレビなんてあってもなくてもみんな避難していたのです。もっとも、テレビやラジオも彼らの避難行動をさらに促した面があるので、決して無駄ではありませんでしたが。 問題だったのは、ひとつは気象庁の第一報がかなり小さく予想されていたこと。そして、その第一報の時点では電気が来ていて、訂正報のときには停電していた地域があったことです。 このような地域では、津波を過小評価された第一報しか入手できませんから危険です。 もうひとつ、訂正報で、気象庁は岩手・宮城・福島の津波が、第一報に比べて劇的に高くなることを発表しましたが、NHKは大津波警報の範囲が拡大したことばかり放送していたことです。 たとえば岩手県は、第一報では「大津波(3m)」、第二報では「大津波(6m)」、第三報では「大津波(10m以上)」でした。しかしいずれも大津波警報だったため、NHKは数字がどんどん大きくなっていることを見落としてしまったのです。 そして、大津波警報の範囲が、千葉県や北海道などに広がっていることばかり放送していました。 それ以外にも気象庁の責任も色々あると思いますし、放送局の問題もあったでしょう。 ほかに放送の問題を挙げるとすれば、普段から「津波注意報で騒ぎすぎ」という点があります。とくにNHKは、普段から津波注意報が出るだけで特番を組んでいました。 津波注意報というのは、「海水浴やサーフィン、磯釣りはやめてくださいね。それ以外の人は普段どおり生活していれば大丈夫です」という情報です。特番組んで放送するようなものではありません。 津波注意報であれだけ大騒ぎしたから、オオカミ少年になってしまったという点は否めないと思います。 なお、沖合いの津波の計算は単純でして、それこそ素人でも1週間くらい勉強すればエクセルで計算できるくらいのものです(理系の素養があればですけど)。 それに対して、沿岸地域の津波の計算は途端に複雑になります。気象庁では海岸の津波の高さを予想していますが、あれは結構難しいのです。 まして海岸に到達して以降の津波は、さらに何倍も複雑で、不確定な要素が絡みます。ほんのちょっと条件が変わるだけで、それこそ遡上高は何倍も違ってきます。 なので、よいアイディアではありますが、遡上高で予想するのは無理でしょう。
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- Glory_777
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非常に攻撃的な回答もありましたが、お気持ちは凄く分かります。 震災の時は、報道が頼りに成らないと実感しました。 原発が水をかぶったと言うニュースが当日の深夜にありまして、 生きた心地がせず、徹夜で家に帰った後も眠れず、インターネットで 調査をしていました。 すると、やはり同じように気になった人がネット上で集まりました。 ある動画サイトの記者が、ノートPCを使って記者会見の会場で生放送 を続けていたんですよね。 このサイトの記者さんは凄かった。根性が座ってた。 途中、別の動画サイトの記者と協力して放送を続けていました。 私は、 そこでチャットをしつつ、情報交換をしていました。 ディスカッションの末に、内圧が今の時点で下がっていなければ、 確実にメルトダウンだろうと結論し、 次の報道発表まで、これらのデータが開示されることを期待して、 皆寝ないで待っていたんです。 ところが記者会見会場のTVや大新聞の記者は、 平時で良くやる突き上げインタビューばかり。 質問した内容は実際の危機とは関係なく、的を得ず、 とうとう時間切れでした。 ネットでは、「何で、それを聞く」と悲鳴が上がりました。 このときほど「この人達ぜんぜんだめだ」思ったことはなかった。 報道とは、記者が聞いた内容を嘘じゃないレベルで発表します。 記者が気づいていないことは聞けませんから、 記者の頭脳以上の情報は手に入らないんですよ。 簡単に煙に巻かれてしまい、まったくなさけなかった。 しかも、相当動揺しており、パニックを起していましたから。 見ていて見苦しかった。 こんな人達が、文章では理知的な記事を書きますから、信用ならない。 報道ですらバラエティとあまり変わらない質であると分かった次第。 意図的に色々嘘を流したと言う回答を書いた人もいましたが、 実際はこんなでしたし、平時でしか通用しない実力であったと言うのが 真実じゃないでしょうか? 人の危機を救うような情報発信など、出来ないということですね。 マスコミはTVを使って第三者的なポジションを取り、取材をすることで 世間の味方のように思われがちですが、 あまり頼りにならない味方のようです。 スポーツでも芸術でも、技術でも、政治でも、その道で努力を重ね、 競い、実績を積み上げた人を、 取材し紹介する事で、同等のステージにいるように見せかけてしまう。 実際は、胆力も足りない勉強不足の人達がその気になっているだけだと 呆れ返りました。 こういう時に、自分たちがパニックを起してどうする? 良く考えれば、普段あんまり勉強していない唯の人が、 これまでも政治家や学者に質問しても、かなうはずがないのです。 いままでそうした誰も気がつかない不誠実(能力的な資格のなさ)について、 全く誰も糾弾しなかったんですよ。 こんなレベルで取材をし、報道をしていたとは。 後日、そこでの内容がTVで放送され、 それを見て、おじさん達が色々とディスカッションを始める。 ここだけ見れば良くある光景ですよ。 でも、裏方を見たあとだと、 こんなにも視聴者と言うのは無垢に報道を信じているのか、愕然とします。 記者一個人の器の大きさで情報が制約されてしまい、 これが全国規模で国の認知となってしまうのは、大変怖いですね。 TVで毎日電波が飛んでおり、毎日こんなものを垂れ流しているんだと思うと、 毎日日本全国が馬鹿にされていると思えて仕方ない。 人の噂ばかりを追っているから、自らを律して揺るがない自分を作れないの だと思います。 インターネットは、かなり役に立ちました。 TVの報道を有事の際に頼りにしてはいけませんよ。 どれだけ判断と行動が遅くなるか。 これが教訓じゃないでしょうか?
- SPROCKETER
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東日本大震災が起こる直前にM7規模の前兆地震が起こっていますが、その時に巨大地震が起こる予感を感じていました。(過去に何度も2年連続で同じ日付に巨大地震が起こっており、チリ地震【M6.9】と同じ日付の3月11日に犠牲者が多い巨大地震が起こる可能性が高い話は知っていた。) あの時のNHKのニュース報道では、東日本大震災が起こった時の津波の推測値は3mと放送されていたように思いますが、実際は15mでしたから、推測値を出さない方が避難した住民は多かったのではないでしょうか。 訂正するのに数十分かかったのではなく、犠牲者が増えるように、わざと遅らせていたのではなかったのかという疑念が残ります。 2011年に犠牲者が多い巨大地震が起こる可能性に関して、2010年にインターネットで多数の証拠を挙げて指摘していた人に対して、日本テレビは特別番組を作って「インターネットは信じるな。インターネットで書いている奴は馬鹿だ。気違いだ。電波だ。地震の予測は出来ないんだ。」と暴言を吐いて否定し、指摘していた人を笑い者にしていたそうですが、後から考えてみると、なぜ、そうまでして真相隠しをしなければならなかったのでしょうか。全ての事実が的中していたのがわかった後、マスコミは一言も報道しなかったそうです。 マスコミ全体が地震の犠牲者が減らないように情報操作をしていたと考えないと説明がつかないことが、当時は多かったように思います。 地震の教訓とか、防災対策などではなくて、過去の事実から正確にわかる予測を指摘したら、馬鹿呼ばわり、気違い呼ばわりし、それが真実だとわかったら、全てを隠蔽して沈黙するマスコミのモラルが理解出来ません。 東日本大震災だけではなく、今後起こる可能性がある巨大地震に関しても、事前に指摘したら、同じ暴言を吐いて否定し、信じないように情報操作を繰り返し、全てが真実だと発覚した後は、報道を止めて沈黙するのだとしたら、地震の犠牲者を作り出しているのはマスコミではないでしょうか。
- trajaa
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結論から言うと、自分の身を守るのは政府でもNHKでも気象庁でもなくて自分自身でしかない 今まで経験したことの無いような揺れだったのだから、普段通りに自身の後片付けをしてと言うのは完全に危機感が欠乏しているとしか言えない <-犠牲者を非難するつもりはないが・・・・ NHK自身も震災時の経験を教訓に、津波予想に関するアナウンスの表現を変えたりしている ※あれだけ言っても、津波の様子を見に海岸へ向かい人が多数いたのも事実 この辺は非常に難しい問題を孕んでいる のべつ幕無しに『危険!危険!』と極端な事を言い続ければ、狼少年の寓話のように皆慣れっこになってしまう かといって、本当に危険なときだけに強いアナウンスをしようとしても、観測網がそこまでの精度を得るレベルにはなっていない 結果として、後から見れば不十分だったと非難されるのは致し方ないと思う 繰り返すが、自分の身は自分で守らなければ誰も守ってはくれない 先日の大雪の交通障害も一緒、事前に大雪の情報があったのに何の備えもなく雪道を強行突破しようとして動けなくなる車両が続出したのがそもそもの原因 自分だけは大丈夫と思う油断が一番の危機感欠如
お礼
ご回答ありがとうございました。 揺れそのものでは思ったより停電しないんですね。 報道を振り返ると第一報から訂正するまで結構長いなと感じました。 仰るとおり大津波警報の追加は範囲が広がったことばかり強調していて 肝心な高さが訂正されたことは言ってなかったですね。 NHKでヘリでのリポート、救助をまとめた番組をやってましたが 津波の動きは複雑ですね。 第一波は空からでも分かりにくいまま襲ってきたようです。 内陸での動きは複雑すぎて高さや流れ方もちょっとの地形の違いで変わるようですね。 一概に予想は難しいですね。 色々勉強になりました。