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放課後等デイサービス事業とは....?
「放課後等デイサービス事業」とは, 放課後や土日などに療育をする学童の様なものでしょうか? 平成24年4月から障害者自立支援法に基づく「児童デイサービス」 から児童福祉法による「児童発達支援」「放課後等デイサービス」 にサービスの名称が変更となったとのことですが… 1.「放課後等デイサービス」は,療育施設や医療機関とはどう違うの でしょうか?立場や役割をくわしくわかりやすくおしえてください☆ 2.「放課後等デイサービス事業」におけるST(言語聴覚士)の役割 や立場をくわしく,わかりやすくおしえてください☆
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【A.1】 療育や医療だけを目的としたものではありません。 あくまでも、学校に通学している障害児とその家族に対する福祉サービスを提供することが目的です。 主に下記のような位置づけで、学校教育を補完する役割があります(だからこそ、療育施設や医療機関とは目的や役割が異なります。)。 言うならば、ぜひ「障害児版学童保育」のようなイメージでとらえて下さい(参考2、参考3)。 ちなみに、平成24年3月31日までは、障害者自立支援法によって「障害の種類や年齢によって、受け福祉サービスの内容等が決められて」いました。 つまり、その障害の内容によっては、児童デイサービスの中に「受けられないサービス」があったのです。ましてや、放課後の支援の必要性は考慮されていませんでしたから、サービスそのものがありませんでした。 しかし、障害者自立支援法と児童福祉法が改正され、児童デイサービスを中心とする障害児支援のあり方が、平成24年4月1日以降は再編されたのです。 これによって、どの障害の人も共通のサービスを利用できるよう制度が一元化されました。放課後等デイサービスは、このときに創設されました。施設の種類や事業の内容も大きく変わっていますので、単なる名称変更だととらえてしまうのは大きな誤りです。 これについては、ぜひ、下記の「参考1」の資料を読んで下さい。 参考1 http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jiritsushien/dl/setdumeikai_0113_04.pdf ◯ 放課後や夏休み等の長期休暇中における、生活能力向上のための訓練等の継続的な提供 放課後にやることがない無為な時間ができてしまったりすることを防ぎ、また、長期休暇中の生活のリズムを整えることができます ◯ 放課後等の居場所づくり ただでさえ、仲間づくりがむずかしいのが障害児。サービスは、余暇活動を通じてその仲間づくり(かつ、集団生活への適応)を助ける役割を持っています。 ◯ レスパイトケア(家族の介護疲れを解消すること) 家族に代わって一時的にケアを代替することをいいます。日々の疲れ等をリフレッシュしてもらう家族支援サービスです。放課後等デイサービスは、家族のための制度でもあるのです。 参考2 http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/jidou/handbook/service/c078-p02-02-Jidou-08.html 参考3 http://4450club.jimdo.com/%E6%94%BE%E8%AA%B2%E5%BE%8C%E7%AD%89%E3%83%87%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%81%AF/ 【A.2】 放課後デイサービスにおいて、言語聴覚士は必置ではありません。 したがって、サービスが必ずしも療育目的ではない以上、立場や役割がきわめて限られてくるのが実情です。 コミュニケーション支援を実施しているサービス事業所もまだまだごく少数派ですから、言語聴覚士としてばりばり活躍することはむずかしいと思います。 しかし、活躍の場が用意されているのならば(サービス事業所によって非常に差があるため)、たとえば、絵カードやマカトン法(手話のようなもの。一定のルールに基づいた身振り・手振りで意思を伝えることができるようになります。)などを用いて、障害児(主に発達障害児や知的障害児を想定)の意思伝達方法の習得・上達に言語聴覚士が寄与することができるでしょう。 下記の参考4に興味深いデータ(大阪市での実態調査のデータ)がありますので、ぜひ、目を通してみて下さい。 参考4 http://www.city.osaka.lg.jp/fukushi/cmsfiles/contents/0000007/7178/0308-12.pdf