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プロ将棋棋士の勝敗数の収支の謎
日本将棋連盟のHPにある、通算成績一覧のデータ(4月13日付け現在)を眺めていて、不思議なことに気づきました。 勝率5割以上、すなわち、勝ち越している棋士の割合が妙に大きいのです。 対局数が多い棋士が勝ち越している傾向が強いですから、なおさら不思議です。 そこで、現役全棋士の勝敗を合計してみたところ、 53535勝45691敗 勝率0.540 0勝8000敗ぐらいの棋士を1人加えるとか、0勝200敗ぐらいの棋士を40人加えるとかしないと、収支が合いません。 対局数が多くて、大きく負け越して、そして引退していった棋士が、過去に大勢いるということなのでしょうか?
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- aminouchi
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ご質問の数字に大層驚きました。 早速、日本将棋連盟のページに行き、統計情報を見てみたらおっしゃる通りの勝敗数でした。 で、引退棋士の戦績を調べた所、生涯の勝敗記録がある人と無い人がいましたが、ある棋士29人の勝敗を調べたら勝ち越して引退した棋士は米長邦夫永世棋聖と二上達也9段だけであとは全員負け越しで合計すると 12713勝16255敗でした。 先ほどの数字と合わせると 66248勝61946敗となり、差は4302に縮まります。 さらに、具体的な数字は判りませんが物故棋士で9段以上が33人、8段以下が52人(指導棋士を含む)と80人余りの棋士がいます。この中には1433勝781敗と 650ぐらい勝ち越している大山15世名人などが含まれていますが平均して一人あたり50敗の負け越しですから、あり得ない数字ではないかなと思います。 結局、将棋界は勝負の世界ですから、勝てなくなって負けがこんでくると自発的に引退するか、順位戦の陥落によって引退せざるをえなくなるかなのでしょうね。ですから、勝ち越して引退した大山15世や米長永世棋聖、二上前将棋連盟会長などは本当に強かったと言えるのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 なるほど、HPの各棋士紹介を見ると、引退・物故棋士でも通算勝敗数が書いてある場合があるんですね。 だいぶ謎が解けてきました。 現役棋士で最もデビューが早い加藤九段は、昭和29年デビューですから、そこからの全棋士勝敗が集計できれば五分五分になるはずですね。 というわけで、私の疑問の核心は、 かつては現代と違って、大負けしている棋士でも現役を長く維持して、多くの対局を重ねていくことが、システム上可能だったのだろうか、ということになりました。