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建築分野と土木分野の「図面」の意味合いについて
Wikiで「図面」を調べると以下のように書いてあります。 「建築分野では、設計段階で細部まで詳細な図面を作図しておらず、 施工段階で詳細図面を描きながら施工していく。」 「土木分野では、設計段階で鉄筋の1本に至るまで本数や長さを確定し、 詳細な数量が算出されている。」 この違いはどのような理由によるものなのでしょうか?
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- sirousagi1
- ベストアンサー率35% (730/2058)
私は、ゼネコン現場監督時代には公共工事での土木作業所で建築担当でいたことがあります。 確かに、 鉄筋の配筋については、かぶり厚さ等で鉄筋の芯からと表面からの違いがあります。 配筋検査では、建築は鉄筋のピッチを見ますが、土木は本数の管理で見ます。 本数管理の方が鉄筋が多くなります。 ただ、ここで指摘する施工段階での詳細図とは「施工図」を指すようにも思えます。 施工図は、建築でも躯体工事や仕上げ工事用に現場で作成しますが、土木であっても 施工図のほかに竣工図用に実施図は準備していくと思います。 少なくとも、私がいた作業所では土木の職員は施工図以外の作成はしていませんでした。 土木の資材は埋まるものが主体です。 埋まってしまうから数量などで管理するんだと言ったのは役所の担当主査でした。 そのため、見積りから契約書の内訳には数量として建築のような数量は使わないようです。 例えば、重量表記でなく規格と長さに本数であったりと、内訳にはきちりとあります。 その時は“ふ~ん、そんなものなのか”と聞いていましたが、何とも・・・ねぇ。
- sb2o3
- ベストアンサー率61% (8/13)
私見ですが、本来土木を含めた建設は現場相手の仕事ですので、机上だけで全てを設計するのは困難である場合が多く、詳細な仕様については実際の施工段階にあわせて、設計者と施工者が調整をとりながら決定していくものだと思います。 しかし、公正さを求められる公共土木では発注者と設計者と施工者が完全分業されており、発注者と設計者だけで工事発注するための詳細な図面・数量まで作成する必要があります。 このように施工者との現場状況を踏まえた調整を抜きに作成された詳細図は、たびたび設計変更を必要とし施工者をして「いい加減な設計」と言わしめ余計な手間になりますが、某建築の耐震偽装事件のように発注者と設計者と施工者が共謀する違法行為を避けるためのやむを得ないシステムだと思います。
- EleMech
- ベストアンサー率52% (393/748)
建築も土木も、全く同じですよ。 なぜなら、骨格・構造に関する部分は、詳細に作図しないと強度計算に影響するからです。 鉄骨・ボルト・鉄筋・被り厚など、どれを取っても強度に影響します。 こういった主要構造の部分は、どちらも詳細に作図されています。 ただ土木図面は、ほぼこれの表記に尽きると言っても良いので、詳細に作図されているように思われているのかもしれません。 しかし土木でも、岩に当たるなどの現場状況の変化がありますので、設計変更される事はあります。 片や建築の場合は、内壁・天井・配管・配線などが施主の意向の変化や現場での兼ね合いなどもあり、変更される事が多々あります。 この事で建築図面は良く変わると思われているのかもしれませんが、主要構造に関しては根本的な設計変更となるので、行われる事は少ないと思います。