前提として、パソコンは一人に一台以上だと考えているので(笑)
今のパソコンが一人に一台という状況であれば
予備として残すことをおすすめします。
ただ、XPのパソコンを、XPのままで使える用途は、けっこう限られます。
前提として、インターネット接続をせず、USBメモリーなどのやりとりにも注意が必要です。
ですから、そんなものを残しておいても、使い道は無いという人も多いと思います。
うちは、XPは一つも稼働していませんが、一応作業用として使えるものとして
当時、XP搭載品として販売されたAtomN270機やPentiumM機などが稼働しています。
というか、Windows7,8もMacOSXも稼働していないので
主力機もファイルサーバー機も、全部、無償で利用できるLinux系OSで動かしています。
パソコンいじり自体が趣味なので、実験機としては、PentiumIIIあたりから数十台ありますが
必要であれば、一つ一つに、それなりの速度で動く
現行版のLinux系OSを導入して動かすことができます。
XP搭載パソコンは、だいたい三種類に分類できます。
1.Windows7,8が快適に動かせないもの(快適のために増強が必要なものを含む)
2.Windows7,8が普通に導入できるもの(Vista時代に売られたXP機ならそれなりでしょう)
3.現在のコンテンツやアプリケーションの肥大化についていけないもの(7,8の導入は不適か不可)
3は、つまり1GHzにも満たないCPUに512MBにも及ばないメモリーしか無いもの。
どういった使い方を考えても、実用性は低く、また老朽化からも今後を期待しにくいものです。
2は、新しいWindowsを追加購入する費用に対して、それなりに応えることができますが
短期間で故障してしまえば、すでに費用対コスト面から、修理して使い続けることができません。
結果的に、せっかく買ったWindowsが無駄になる場合があります。
(ほとんどの新品パソコンにはWindowsが抱き合わせ販売されているため)
1は、メモリーが512MBから1GB程度のもの(特に最大増設しても2GB程度のもの)
CPUが高クロックでも、シングルコアでHTも無いもの(2005年までのほとんど)
また、GPUの追加ができないノートPCでもWindows8は厳しいかもしれません、。
単純に、デバイスドライバーがWindows8用では揃わない場合もあるかもしれません。
前述したように、XP時代のPCのほとんどは、CPU性能やメモリー量において"は"
Linux系OSの導入が困難ということがありません。1のものも、動かすこと自体はできます。
Linux系OSは、自由な開発体制があり…10年前のPCで軽快に動くOSを
今も継続的に開発し、またメンテナンスが続けられているのです。
ただ、PCメーカーが協力して開発されているわけではないので
うまく動かないパソコンも少なくはありません。うちではノートPCや極小PCまでの
20台くらいのうち、致命的に動かせないものは極小PC1機種だけですが、存在しています。
母数がわかりませんが、うまくいかないという相談は、このサイトにもそれなりにあります。
ただ、うちではほとんどのものは、以下の動画にあるような基本的な設定だけで
インストール終了後、最初の起動で高解像度表示やLANやサウンド機能も正常動作しています。
https://www.youtube.com/watch?v=0Tj98YfczXw
YouTubeなどでは、Linux系OSの導入の様子や、実験的な取り組みなどについて
盛んに動画が公開されています(日本語動画はあまりありませんけどね)
古いPCを、安上がりに延命したくて
多少の手間を惜しまないのであれば
Windows7,8を買ってきて試すより先に
無償のLinux系OSを試せばいいのではないかと考えています。
ただ、試す過程で、デュアルブートなどの特殊な運用に取り組み
トラブルを招く人も少なく無いようです。
XPを使えなくなると困るという人は、安易に取り組むべきでは無い場合もあります。
まぁ、メッセージを確認しながらやればいいんですが…
メッセージを読まないで操作する人が多いようです。
MS OfficeのようなMS純正アプリや
PhotoShopやAutoCADのような業務用アプリなどのように
市販ソフトを多用するなら、Linux系OSで置き換えるのは困難ですが…
私は運良く、そういうものを使うようになるきっかけが無かったので、Linuxで事足りています。
運悪く、Windows特有のソフトに依存してしまった人は
Windows付きの新しいPCを買うのが、簡単で楽だとは思います。
ですから、まず、手持ちのXP機が1,3に該当するものであれば
新しいPCを買うことが前提で、そのうえでXPの環境を捨てられるようになってから
Linux系OSを試すのが理想ではないかと思います。
もちろん、CDやUSBメモリーから起動して試すことはできますが
動作速度は、当然ながらHDDに導入したほうが軽快に動きます。
XP環境の入っているHDDをとりはずして
別のHDDを繋いでLinuxを試してもいいかもしれません。
なお、うちは面倒臭いことが少ないという判断で、Ubuntu系のLinux系OSを使っています。
(言い換えるとパソコンいじりの趣味では、Windowsは非常に面倒くさい商品と感じます)
Ubuntu自体は、古いPCには不適ですが、派生版として軽量のものがあります。
開発体制などの都合を考慮して、XP時代のPCで試すなら
軽量なXubuntu12.04LTSが良いと考えています。
Linux系OSは無償で新しいバージョンに切り替えられるとはいえ、それが頻繁では面倒です。
LTSとは長期サポート版を意味し、Xubuntu12.04LTSは2012年4月リリースの
軽量な長期サポート版のLinux系OSというわけです。
具体的な導入方法や、Linuxではできないことについては
Web検索などでわかると思います。
運悪く、Linuxでは予備機としても使えないという人もいますし
運悪く、Linuxで動かないパソコンもありますから
あきらめがついたら、捨ててしまうほうがすっきりするかもしれません。